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INTERVIEW

Japanese

KEYTALK

2016年04月号掲載

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Member:小野 武正(Gt/MC/Cho) 首藤 義勝(Vo/Ba) 寺中 友将(Vo/Gt) 八木 優樹(Dr/Cho)

Interviewer:石角 友香

メンバーを驚かせ唸らせる、いいバンドの成長には欠かせないひとつの理由だと思うのだが、高性能楽曲生産バンドでもあるKEYTALKのメンバー4人各々が作詞作曲した4曲を収録したシングルを武道館後初のタイトルとしてリリースする意味は大きい。"セミ・ミニ・アルバム"の様相を呈する濃い作品が完成した発端から訊いていこう。

-今回はメンバー各々で詞曲を書くことありきで始まってるんですか?

小野:それぞれ曲出しをしたあとにミーティングを行ったら、"こんなに強い曲があるんだったら、みんなが作った曲入れちゃおう"ということになり、今回のスタイルになりましたね。

-じゃあ前向きなテンションだったと。

小野:そうですね。武道館のあと初のリリースということで、今作が"ロック・チューンをもう一度、KEYTALKなりに作ろう"というコンセプトで始動したので、そこに向けて曲を作ったら、強い曲が集まりまくったという感じですね。

-八木さんも詞曲を作るのは当たり前になってきたんですか?

八木:曲は自分で作ってバンドでやるようになったんですけど、詞を書くのは初めてで、試行錯誤しました。

-武道館ってひとつの通過点かもしれないけど、あれだけ大きいことをやると人間、虚脱するんじゃないかと思うんですが、そういう時期ってありました?

八木:ライヴ後1週間ぐらいはずっとお酒飲んでました(笑)。

-禁酒してたんですよね。ライヴ後はハードリカーを手にしてましたし(笑)。

八木:あ、そうです、そうです(笑)。あの日はぶち上がりすぎちゃって、打ち上げは2時間も会場にいれなくて、潰れちゃいました(笑)。先輩がタクシーで家まで送ってくれたんですけど......ちょっとやりすぎましたね、あの日は。

-首藤さんは武道館ライヴの直後はどんな感じに過ごしたんですか?

首藤:毎晩飲んでました(笑)。もう、胃がキリキリしちゃって、吐きすぎて死ぬんじゃないかと思いましたね(笑)。

-どんだけ緊張してたんだっていうことですね。寺中さんは?

寺中:武道館前はかなり追い込んで身体作りしていたので、久しぶりにラーメンとか食べたりしました。

-みんなそっち方面に弛緩したと(笑)。

寺中:はい。なんか開放感に浸っちゃって1週間ぐらいトレーニングしなかったですね。でも、せっかくだしまた続けようと思ってやってます。

-小野さんは?

小野:何日間かは夢見心地な気分でしたね、"本当にやったのか?"って。本番は緊張しましたけど、楽しすぎて一瞬で2時間終わっちゃって......。なんかフワフワした感じでした。1週間ぐらいその余韻は抜けなかったです。武道館公演のDVDを3月2日にリリースしましたけど、その編集で何回も映像を見返したりして――でも、改めてすごいライヴだったなと。DVDを観てなんかちょっと緊張します。"これやったんだ"って。

-なるほど。さっき小野さんが言っていたように"KEYTALKなりのロック"というキーワードがあって、感じ方はそれぞれ違うと思うんですけど。例えば巨匠(寺中)作のTrack.4「One side grilled meat」は何を主軸に?

寺中:単純に2ビートを入れたいなって案が出てきたりしましたが、曲を作る時点では"KEYTALKなりのロック"というより、"KEYTALK"は横に置いといて、とりあえず"ロック"を作ろうと。KEYTALKっていつも曲を作ってみんなで合わせて完成したときにどんな曲でもKEYTALKの音楽になっているイメージはあるので、そういう、らしさみたいなことは作る時点ではあんまり意識はせず。やっぱりライヴ――特に小さめのハコでお客さんがグチャグチャになっちゃうような曲をイメージして、そういうところを目指して作りましたね。

-曲作り期間においてそういうモードだったと?

寺中:そうですね。コンセプト立てて、全員が曲を作るってことが今までほとんどなかったことだったので、そういう"ロック作ってやるぞ!"みたいなモードになって曲を作っていたと思います。

-首藤さんはいかがですか? 今回も表題曲「HELLO WONDERLAND」(Track.1)を担ってますが。

首藤:まさに巨匠が言ってた通りですね。曲を出す前からなんとなく"ロック・バンドとしてのKEYTALK"みたいなワードが出て、みんな結構強めの曲を作ってきてて。僕が曲を作ったときは、巨匠の言う通り、ホールじゃなくてライヴハウスを意識しました。なおかつ、もみくちゃになるようなパワーのある曲を。実際に作るときは、キャパがZeppか、それ以下のハコだとサビでどうなるか? 平歌でどうなるか? ということをイメージしながら作りました。