Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

KEYTALK

2018年01月号掲載

いいね!

Member:小野 武正(Gt/MC/Cho) 首藤 義勝(Vo/Ba) 寺中 友将(Vo/Gt) 八木 優樹(Dr/Cho)

Interviewer:石角 友香

2017年は全員が曲作りができる強みをより反映し、様々なベクトルの"攻めのキャッチーさ"を4thアルバム『PARADISE』に凝縮。また、バンドの度量が増したことを実感させる横浜アリーナのライヴで武道館からさらにステップアップした印象のKEYTALK。高機能で楽しませる楽曲を作ることを前提に、2018年第一弾リリースはバンドが新たな武器を身につけたことをダイレクトに伝えるシングルを持ってきた。その名も"ロトカ・ヴォルテラ"。え? なんのこと? と思うのも無理はない。ググればいいというものでもない。まずは聴いて感じることをお勧めしたい。と、言いつつ出だしは2017年の振り返りからスタート。

-年末なので(※取材日は12月23日)2017年、いろんなことがあったと思うんですが、特に印象に残っていることをお訊きしていいですか? まず首藤さんから。

首藤:言っちゃいますね(笑)。

寺中:ひとり言ったら同じやつ使えないみたいなやつね(笑)。あれだけはやめてくれ。俺まで持ってきて。

首藤:えっとー、やっぱり"ミュージックステーション"に出演(6月9日放送)したことですかね。

八木:おー。それは思いつかなかった。

寺中:思いつけ(笑)。

-やっぱり国民的番組ならではの反応がありましたか?

首藤:そうですね。味わったことのない緊張ももちろんしますけど、それと同時にワクワク感といいますか、普段観てるあの番組が"こうやって作られてるんだ"っていう、裏から見れたその経験も面白かったですし。本番終わって真っ先に思ったのは"またこの番組に出たいな"ということでしたね。また新しい目標ができました。

-八木さんはいかがですか?

八木:やっぱり4枚目のアルバム『PARADISE』(3月リリース)を出して、ツアー(4月から7月にかけて開催した"KEYTALK爆裂疾風ツアー2017 ~みんなの街でパラリラパパパラダイス~")を回ったことですかね。『PARADISE』を出して、ライヴも曲作りも自由度が増して、もっと素直にやりたいこと、人を楽しませることが、純粋に突き詰められるようになってきたのかな? って感覚があって。それこそツアーで昔の曲をやることによって、昔の曲も今の曲もこれからの曲もすべてが良くなっていってる感覚があって、すごく楽しい1年でした。

小野:まぁやっぱり、巨匠(寺中)も言いたいことたぶんあると思うんで、僕は横浜アリーナ(9月10日に開催した"横浜アリーナ ワンマンライブ 俺ら出会って10年目~shall we dance?~")のことを......。

寺中:えー! いやいやいやいや。

小野:最高のライヴができました。

八木:巨匠は地元にまつわることを話したら?

寺中:なんでやねん! ......あ、そうだ。もうなんか1年いろいろありすぎて今年ってことを忘れてた。

-いい景色でしたね、横浜アリーナ。武道館のときと違ってバンドからお客さんを迎えにいってる感じだったし、度量が違ったなと。

八木:そういうバンドを目指しております。

-そして巨匠いかがですか? すみませんね、順番が最後になっちゃって(笑)。

寺中:はい。熊本城マラソン(2月19日)に出場したことです。準備の力の入れ具合は横浜アリーナと近いものを感じましたね。何ヶ月前から走りまくってて。とても楽しかったです。

-あのときのメンバーのツイートも非常に感動的でした。

寺中:そうですね。音楽の話と全然関係ないかもしれないですけど、マラソンって初めてだったので、どうしても"きつい"、"孤独"ってイメージがあったんですけど、街を走るときに、熊本の人たちが、震災直後っていうのもあったと思うんですけど、"ありがとう"って書いたカードを持って立ってたり、地元の小学生の吹奏楽団がずっと演奏してたりとか、なんかそういう"頑張れ!"、"ありがとう!"みたいな声をたくさん聞けて。なんでも挑戦しないとわからないことっていっぱいあるなというふうに思いました。

-説得力あります。そして今回のシングルは2曲とも首藤さんの作詞作曲ですけど、2018年一発目のシングルとして、気持ち的に何かありましたか? さらに打って出る、とか。

首藤:そうですね。攻めた曲は作りたいなと思って。

-とは言っても単に攻めただけの曲でもないし。

首藤:ゴリゴリ、ロックでいくぜ! だけじゃなくて、ちょっと色気みたいなのも出せたらいいな、とかいうのも考えつつ。お客さんはこういうのを欲しがってるかもしれないっていうのを予想しつつ、今、KEYTALKがやったらかっこ良くなるんじゃないか? っていう曲を作りたい、っていうところから始まりましたね。