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INTERVIEW

Japanese

20/Around

2020年01月号掲載

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Member:YosuKe(Vo) たける(Gt) ケンイチ(Gt) まる(Ba) たかち(Dr)

Interviewer:稲垣 遥

-タイトル曲「Heavy」は2分台の短い楽曲ですが、めくるめく展開で、何度も聴いてしまいました。この曲は、どのようにしてできていったのですか?

YosuKe:iPhoneのGarageBandを使って、ドラムとベースでサイバー・トランス系のEDMっぽくして、それをバンドでロック調にして、メロディを入れると面白いだろうなと思って作りました!

-ブレイクダウンなど、リズムの変化も多々あり、ヴォーカルでは高音パートもシャウト的な部分もありと、かなりいろんな技が1曲に詰め込まれていますが、各パートで難しかったポイントやこだわったところはありますか?

YosuKe:ヴォーカルはやっぱりシャウトの部分ですね。レコーディングが冬で、乾燥してて同時にライヴ活動もあったので、万全の状態じゃないなかでシャウト部分も4本くらい重ねてるから、キツかったんですけど、打開策を模索しながら最高のテイクを録ることができて良かったです!

-ギター・ソロがきて、ここから! というところでフェードアウトしていってしまうのも、もっと聴きたくなります。ライヴではこの続きが聴けるのでしょうか?

YosuKe:ライヴを観ないとわからないです!!!!

-続く「RUSH」ではラップ的なパートも飛び出して、「Red Sky」ではカッティング・ギターもアクセントとなっています。今作ではヘヴィなだけじゃない一面も見せたいという意識もありましたか?

YosuKe:「RUSH」も様々な音楽性を取り入れて、その中でRAGE AGAINST THE MACHINEにインスパイアされたものを、自分たちの曲の構成にはめ込むとか様々な試行錯誤を繰り返してできた曲です。「Red Sky」はレコーディング中にできた曲で、ダークなコード感が個人的に好きでそれをダンス・ビートっぽくしてみようという感じで、いろいろ"やってみよう"という、20/Aroundの好奇心から自分たちの曲に持っていく力を見せたい意識がありました。

-そして、最後の「Keep it Away」はかなりドラマチックな1曲で、ドラマや映画の扇情的なシーンのバックで使われているようなイメージも湧きます。この曲はどのようにしてできていきましたか?

YosuKe:この曲は僕のケータイのボイスメモの中に入ってて、ライヴの楽屋でギターを触ってたときにコードとサビの歌だけ録音してた曲なんです。今回の作品のラストの曲を作ろうってなったときに、ドラムのたかちが見つけて"これ曲にしよう!"ってなっていろいろみんなで編曲しながら作った曲です。

-"Keep it Away"は意味としては"遠ざける"、"近づけないで"といった強い印象の言葉なのかなと思いますが、どういったメッセージが込められているんでしょうか。

YosuKe:男女の恋愛関係とか友達関係においても近づきすぎると良くないことってありますよね(笑)? それをうまく表現できないからこそ、ストレートに言ってしまってお互いが傷ついてしまうこととかを歌にしました。

-ちなみに、歌詞は英語詞のものが多いですが、そこには何かこだわりがあるんですか?

YosuKe:やっぱり洋楽で育ってきて、メロディとか英詞でしか表現できないものもあって、バンドのひとつの夢として海外での活動があるので、そこに対して自分たちは英語詞にこだわってます。

-みなさんそれぞれ、制作において大変だった曲や、思い出深い曲はありますか?

YosuKe:「Red Sky」が一番大変で、レコーディング中にギターのフレーズとかベースのテンポ感とかも変えたり、ヴォーカルも声の出し方だったりとかでかなり悩んでできた曲なので、自信ある1曲になってます。

まる:「NEVER END」は、ライヴで1年ほど前によくやっていた曲でやっと収録することができたので、レコーディング中に1年前のライヴとかを思い出して懐かしくなりましたね(笑)。

たける:フレーズ作りや音色、レコーディングが大変でした。

たかち:「Red Sky」です。バンドが大切にしているビート感を最大限に引き出すために、シンプル且つノリやすいビートを作り出すのが大変でした。

ケンイチ:「Keep it Away」ですね。僕が加入して最初にできた曲であり、メンバーと自身のアイディアを共有しながら作り上げました。最初の共同作業だったので一番心に残っています。

-改めて、『HEAVY』はみなさんにとってどんな作品になりましたか?

YosuKe:20/Aroundの原点であり動点でもある作品です。

まる:YosuKeの言う通り、20/Aroundのこれまでとこれからがこの1枚に詰まっていると思います。

たける:いい1枚になりました!!

たかち:挑戦し続けるバンドの通過点となる作品になりました。

ケンイチ:今の自分たちにできるすべてを注ぎ込めたと思います。

-今後はどんな活動をしていきたいですか? 目標などあれば教えてください。

YosuKe:まずは、活動の幅をもっと広くしていくこと。いろんなフェスにも出たいし、今までは想像ができなかった景色をファンの人たちと一緒に見ていきたいです!