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INTERVIEW

Japanese

"SCHOOL OF LOCK!" とーやま校長&あしざわ教頭

2018年12月号掲載

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Member:とーやま校長 あしざわ教頭

Interviewer:加藤 智裕

-今年もコンピレーション・アルバム(『未確認フェスティバル2018』)のリリースが発表されました。コンピは"閃光ライオット"時代からあるものですが、おふたりにとってこのコンピはどういった作品だと捉えていますか?

とーやま:2018年の夏に全身全霊を込めたみんなを、文字どおりレコーディング――記録しているものだと思ってます。例えば5年前に出たコンピを未だに大事に持ってる生徒から、"(収録されている)そのアーティストが5年越しに「SCHOOL OF LOCK!」の生放送教室にやってきてくれて、めちゃめちゃ感激してます"みたいな電話をこないだして。こういったこともあるので、その瞬間を記録している大切なものっていう感じです。

あしざわ:ライヴ音源ではないですけど人生で一番緊張している瞬間だったり、この瞬間しかないものだったりするので、これを聴くと"夏、聴いたー!"みたいなすごい凝縮されてるんですよ。(現地で)観てる人は特にでしょうけど。写真で見るようなアルバム的な要素もあって、思い出すってのもあるし。この前、緑黄色社会がゲストで来ましたけど、"閃光ライオット2013"に出演していたときの曲が流れたりとかして......校長が、8年近くやってると卒業した生徒たちが先生になって来るみたいなのがあるんで、そういうときにこういう音源があってめっちゃいいなと思います。いつでもそこに行けるっていう意味ですごく大事なものなんじゃないかと。

-どんな人に聴いてみてほしいなって思いますか?

あしざわ:どんな人......大人にも聴いてほしいですけね。もちろん10代の子たちが聴いて"すげぇ"とかあると思うんですけど、大人に前情報なしで聴いてもらえたら度肝抜かれるんで(笑)。"え、こんなことになってんの今!?"みたいな、なんなら大人がハマるんじゃないかなと。僕らが聴いてた音楽とか、さらに上の人たちの曲とかがナチュラルに身体に入ってたりするんで、"今の音楽にはついていけねぇ"って言わずに聴いてみたら"近いもんあるじゃん"っていうことが普通に起きてるはずなので、そういう人たちに聴いてほしいですね。10代の子が買って親に聴かせるでもいいですし。それで"むっちゃかっこいいな!"ってなったら嬉しいなと思いますね。

とーやま:僕は2点です。まずは10代。自分と同世代のみんなが命懸けたらこんなに人の心を動かすことができるんだっていうのを証明してくれている8組なんで、それを少しでも感じてほしいというのがひとつ。もうひとつは業界の人に聴いてほしいです。音楽でも芸能でもなんでもいいんですけど、とにかくものを作ってる方に聴いてほしくて。崎山(蒼志)君も"未確認フェスティバル2015"にKIDS Aっていう名前で3次ライヴ審査まで上がってきてて、今すごいじゃないですか。"未確認フェスティバル"出身だしすごい嬉しい気持ちの反面、今年、去年のメンツだって"すごい奴いっぱいいんだけどな!"って歯がゆい気持ちになるんですよ! 僕の力が足りないのかもしれないですけど、もっといろんな人が気づいてくれたらいいのになって思います。今年の8組なんてどこをとっても恥ずかしくない、かっこいい8組なんで。今って同じようなのばっかりじゃないですか。ちょっと話題になったらその人をすぐ起用して、そういうのを見ててがっかりしちゃうんですよね。そうじゃなくて本質で見てほしいなって思います。

-ファイナリストには残らずとも素晴らしい才能はいるわけですものね。

とーやま:8組だけじゃなく今年もすごい奴いっぱいいたので、ここを入り口に"今年の「未確認フェスティバル」"に何があったのか知ってほしい。

あしざわ:ゲスト・ライヴ・アクトとか、"閃光ライオット"の2次審査で落ちましたっていう人とか多くて。みんな仕返しに来たみたいなノリでやってくれるんですけど、それは嬉しくもありますね。

-おそらく来年も開催されると思うのですが、開催されたら"未確認フェスティバル"としては5回目であり、とーやま校長は"閃光ライオット"から数えて10回目となりますね。来年へ向けて最後にひと言お願いします。

とーやま:裏側の話をすると、"未確認フェスティバル2019"を開催するとなると、めちゃくちゃたくさんの人が動くし、労力も時間もかかるし、大人同士の思惑がぶつかるし。毎年そうなるけど必ずやってるということは、やっぱ10代の演奏とか内から出てくる衝動を見たい一点だと思うんですよ。10代のためでしかないんで。マジで俺はお金とかまったく関係ないと考えてて。これを大人たちはお金儲けでやろうと絶対思ってないし、だったらもうやってないだろうし。"閃光ライオット2008"から数えると11回やってるので、そこはもう心配せずに飛び込んできてほしい。余計なことを考えずに生まれたものをそのままこっちにぶつけてくれさえすれば、ちゃんとすべて整えて待っています。

RELEASE INFORMATION


V.A.
コンピレーション・アルバム
『未確認フェスティバル2018』
mikakunin2018_jkt.jpg
2018.12.19 ON SALE
MKKN-1004/¥969(税別)
[MIKAKUNIN RECORDS]
amazon TOWER RECORDS

1. ユートピア / マッシュとアネモネ【グランプリ】
2. 平成アロハ航路 / The Shiawase
3. 恋をしようよ / 錯乱前戦
4. レモン / エルモア・スコッティーズ
5. 非常口 / 諭吉佳作/men【審査員特別賞】
6. GIMME A RADIO / ステレオガール【準グランプリ】
7. マドンナ墜落事件 / TRANS LUCENT LADY
8. 最果てから / かたこと


PROGRAM INFORMATION


TOKYO FM/JFN38局ネット
"SCHOOL OF LOCK!"
毎週月~木曜 22:00~23:55
毎週金曜 22:00~22:55
https://www.tfm.co.jp/lock/