Japanese
バンもん!主催サーキット・フェス"NAKAYOSHI FES.2024"、第4弾出演アーティストでthe band apart、アーバンギャルド、アカシック、Appare!、魔法少女になり隊等17組発表
2024.08.16 22:50
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIがキュレーターを務め、9月21日に開催するサーキット・イベント"NAKAYOSHI FES.2024"の第4弾出演アーティストが発表された。
今回発表されたのは以下の17組。
the band apart
アーバンギャルド
アカシック
好き好きロンちゃん
魔法少女になり隊
Appare!
Merry BAD TUNE.
fishbowl
UtaGe!
MyDearDarlin'
のらりくらり
AOAO
feelNEO
美味しい曖昧
Palette Parade
なみだ色の消しごむ
EGOEGG
これまでの発表と合わせて計53組のアーティストが決定した。なお、出演アーティストは今後もさらに追加予定となっている。
▼イベント情報
"NAKAYOSHI FES.2024"
9月21日(土)
会場:渋谷 Spotify O-EAST / Spotify O-WEST / duo MUSIC EXCHANGE / clubasia / WOMBLIVE
■第1弾アーティスト:バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / SILENT SIREN / スチャダラパー / 礼賛 / 神聖かまってちゃん / でんぱ組.inc / 虹のコンキスタドール
■第2弾アーティスト:真っ白なキャンバス / Devil ANTHEM. / CANDY TUNE / SWEET STEADY / ジエメイ / THE ORCHESTRA TOKYO / 二丁目の魁カミングアウト / CYNHN / きゅるりんってしてみて / ミームトーキョー / ARCANA PROJECT / さよならステイチューン / 雨模様のソラリス
■第3弾アーティスト:クマリデパート / NEO JAPONISM / yosugala / INUWASI / chuLa / アンスリューム / キングサリ / ドラマチックレコード / かすみ草とステラ / Kolokol / Quubi / YOLOZ / PRSMIN / 衛星とカラテア / こみっきゅおん! / 純情のアフィリア
■第4弾アーティスト [NEW]:the band apart / アーバンギャルド / アカシック / 好き好きロンちゃん / 魔法少女になり隊 / Appare! / Merry BAD TUNE. / fishbowl / UtaGe! / MyDearDarlin' / のらりくらり / AOAO / feelNEO / 美味しい曖昧 / Palette Parade / なみだ色の消しごむ / EGOEGG
and more
[チケット]
VIPチケット ¥20,000 / 早割チケット ¥7,000(税込)
https://w.pia.jp/t/nakayoshifes2024/
▼リリース情報
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
ライヴBlu-ray
『バンもん!「あちちちっ♡PIZZAツアー」&「SIX AND THE CITYツアー」ファイナル公演ライブBlu-ray』
2024.09.11 ON SALE
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※「バンもん!ダイアリー番外編」は全バリエーション共通の1種となります。
※ななせぐみは「バンもん!ダイアリー」本編中、メッセージでの出演となります。
[バリエーション/購入ページ]
鈴姫みさこver.|恋汐りんごver.|ななせぐみver.|望月みゆver.|甘夏ゆずver.|大桃子サンライズver.
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¥13,200(税込)
[Blu-ray] ※共通
Disc 1
"バンもん!全国ツアー2024【SIX AND THE CITY】~祝!6人になって10周年のキセキ~"
1. 将来 AND THE CITY
2. 6 RESPECT
3. キメマスター!
4. マウンティングガール
5. あの子の前ではこんなに優しい顔はしないでいてね♡
6. ショコラ・ラブ
7. NINJA NAKAYOSHI
8 SARABADANCE
9. Q.人生それでいいのかい?
10. HAPPY JOURNEY!!!!!!!
11. UP↑ぷらいむ
12. ツナガル!カナデル!MUSIC
13. 君の笑顔で世界がやばい
アンコール
14. ランラン♡ラブラブ♡ウェディングソング
15. ゴッドソング
Disc 2
"バンもん!あちちちっ♡PIZZAツアー▽ファイナル~47都道府県ぜんぶ行ったのすごくね?~"@Zepp Shinjuku公演
1. おとどけ♡ラブピッツァリア!
2. 青春カラダダダッシュ!
3. ツナガル!カナデル!MUSIC
4. 新世紀ダンスホール交信曲
5. 卍蛮者卍ラプソディ~全海統一伝説~
6. こちら、最前線..?♡
7. ランラン♡ラブラブ♡ウェディングソング
8. ショコラ・ラブ
9. 愛わずらい
10. みにくいままのあひるの子
11. SARABADANCE
12. そーにゃん節
13. Q.人生それでいいのかい?
アンコール
14. きっと、最後の
15. NINJA NAKAYOSHI
16. ゴッドソン
購入はこちら
▼ライヴ情報
"#DSPMナカヨシファミリア"
8月29日(木)渋谷PLEASURE PLEASURE 出演:きゅるりんってしてみて
9月5日(木)下北沢ADRIFT 出演:雨模様のソラリス / さよならステイチューン
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Appare!が夏の目玉のひとつとしてリリースしたニュー・シングルは、作家陣がとにかく豪華だ。SNSで大バズりした「ぱ ぴ ぷ ぺ POP!」をグループへ提供した玉屋2060%(Wienners/Vo/Gt)による「Summer spit!」は、暑くて熱い夏を超特急で駆け抜けるアッパーチューン。楽曲から放出される情報量の多さが凄まじく、終始圧倒された。谷口 鮪(KANA-BOON/Vo/Gt)提供の「ゴールデンタイム」は、アイドルの刹那的な美しさと青春感を音楽に昇華したロック・ナンバーで、楽曲に触発されてエモーショナルな歌唱で魅せる7人の歌声がいい。さらにナナホシ管弦楽団によるカラフルなポップ・ソング「なんとかなーれファンファーレ」も収められ、粒揃いな1枚に仕上がった。(宮﨑 大樹)
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昨年11月発売のアルバム『Appare!Future』で首藤義勝(KEYTALK/Vo/Ba)が曲提供したり、玉屋2060%(Wienners/Vo/Gt)が提供した「ぱ ぴ ぷ ぺ POP!」がTikTokで大バズりしたりと、バンド提供曲との抜群の相性の良さを見せるAppare!。最新シングルは、THE イナズマ戦隊とオメでたい頭でなによりの提供曲による両A面シングル。イナ戦のタイトで軽快なバンド・サウンドと、Appare!の底抜けな明るさと元気さが見事なケミストリーを生んだ「いいかんじっ!」。和風のイントロと威勢のいい掛け声で始まり、仕掛け満載の楽しいオメでたサウンドがAppare!メンバーの新たな魅力を引き出した「破天荒シンデレラ」。どちらもAppare!の可能性や振り幅を広げ、ここからの進化や成長を期待させてくれる曲となった。(フジジュン)
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□□□ feat. the band apartでの『前へ』では4人各々ヴォーカルをとるという荒技に出たが、今回は4人の個性が窺える4曲入り。川崎亘一(Gt)のテクニカルなリフが新鮮だが、歌メロはポップですらある「ディア・ワンダラー」、夏の終わりのチルなAORをぐっと生なグルーヴで聴かせ、ゲリラ豪雨のごとき展開を一瞬見せ、どちらのタームが現なのか? とギョッとする「夢の中だけで」、わざと緩いチューニングにしてあるようなエフェクティヴなリフがユニークで、社会に出る前の少年の一人称を使っていることも聴きどころの「DEKU NO BOY」、オルタナティヴR&B的な浮遊する音像の平歌部分に驚く「SCHOOL」。各楽器とアンサンブルの可能性をどこまで発見し続けるんだ? とニヤつくこと必至。(石角 友香)
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"(naked)"名義では2作目となるシングルが完成した。タイトル・チューンを訳すと"先見の明"。得られる印象は車でもランニングでもいいのだが、ある程度スピードが出ているなかで感じる"見晴らしの良さ"だ。川崎亘一のクリーンなギターが繰り出す映像が移り変わる感覚、隙間の多いアンサンブルの心地よさ、歌メロの新鮮さなど、定番曲になりそうな要素も満載。c/wの「消える前に2」はアルバム『謎のオープンワールド』収録の「消える前に」をぐっとシンプルにセルフ・カバーしたテイクだ。イントロでの木暮栄一(Dr)のラップのリフレイン、パーカッション使いなど、圧がないぶん、より明瞭にリズム・パターンが聴き取れるのもツボ押しの如く気持ちがいい。流しても聴き込んでも楽しめる懐の深い作品。(石角 友香)
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"AIR JAM"世代の先輩バンドから、20年選手の盟友、20代の目下のロック・シーンを牽引する後輩から、作品提供などで縁のある坂本真綾ら、実に幅広い顔ぶれが揃ったトリビュート・アルバム。全曲聴きどころだが、本誌でもおなじみのcinema staffやKEYTALK、ゲスの極み乙女。が、それぞれのバンド・カラーを出しつつ、the band apartへの尊敬の念を込めた解釈を行っているところは、現行のバンド・シーン好きはぜひチェックを。また、完コピでありつつサウンドが彼らでしかない八十八ヶ所巡礼による「ピルグリム」や、不穏なムードを醸す上モノなど独特なセンスを聴かせる吉田一郎不可触世界の「禁断の宮殿」のハマり具合も突出。歌心が映えるHUSKING BEEによる「月と暁」のラストまで、全12曲に引き込まれる。(石角 友香)
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結成20周年を機にリリースする初の2枚組ベスト。DISC 1はたびたび再録してきた「Eric.W」など、1stから5thアルバムまでの楽曲を今、ライヴで表現しているスタイルに近い形で再録。肩の力は抜けているものの、スキルや荒ぶる魂、スリリングな展開のダイナミズムは強度を増強。音源を聴いているだけで、4人の演奏が眼前に浮かぶようだ。DISC 2は2010年以降のMV曲やライヴ定番曲を収録。「ノード」、「禁断の宮殿」など、強力なアンサンブルとユーモアに、このバンドの唯一無二の存在感を確信する選曲だ。ソリッドな歌詞とユニークなリズム構成の「茶番」、バンアパらしい大人像が窺え、変化と不変が表現された新曲「君が大人になっても」も収録。ハード・ボイルドなのにどこか明るい、そんな美学が貫かれている。(石角 友香)
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特典がなければなかなかフィジカルのCDが売れないこのご時世、なんとシングルを買うとアルバムが付いてくる! という大胆な方策に出たのは、さすがにバンドのアンダー・コントロールが効いているから。とはいえ、やはり肝心なのはシングル曲の 「Falling in Love」。スウィート・ソウルとクセになるリズム・チェンジ、風通しのいい疾走感が持ち味。だが、ミックスがユニークでヴォーカルの聴こえ方や楽器の位置が不思議な浮遊感を生んでいる。そして"特典"アルバムにはこれまで会場限定盤と して販売してきた10曲が"A LOG"と題して付随。ライヴでおなじみの「クレメンタイ ン」やAORテイストが洒脱な「Snow Lady」、eastern youth主宰のコンピ『極東 最前線3』に提供した「極東温度」など、持っておきたい充実の内容だ。(石角 友香)
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アコースティック編成名義のthe band apart (naked)。既発曲にアレンジを加えより風通しよく、今のセンスとスキルで必要だと思う音ひとつひとつを厳選している。リラックスしているサウンドのようだが、時折唸るような瞬間が到来する。特に興味深いのはコーラス・ワークの面白さ。クリスマス・ソング的な金物が鳴るなか、終盤にインスト/ジャム・バンドもかくやとばかりに怒濤のアンサンブルで迫る「stereo 2」、バック・ビートのギター・カッティングがわざともたるようなレゲエ・アレンジの「12月の (Cavity Dub)」、「DOWN TOWN(シュガーベイブ カバー)」は彼らの原点に近いことを発見させるし、新曲「Paper Planes」のクリーン・トーンのギターとジャズ寄りのアレンジも(naked)ならでは。(石角 友香)
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数々の名曲の骨格を残しながら、2017年のバンアパとしてアップデートされた屈強な11曲(うちTrack.1はイントロダクション)が並んだ。図太いのに洗練されたグルーヴで新たなライヴ鉄板曲になりそうなTrack.2「ZION TOWN」、川崎亘一(Gt)のシンセ・サウンドを思わせるギターが新鮮なTrack.4「Castaway」の人力で駆動するスペイシーな体感、これまた彼らの十八番中の十八番な、"野郎のAOR"とも呼ぶべきTrack.6「雨上がりのミラージュ」、死生観も漂うハードボイルドでドライなTrack.9「Super High」、巻き戻せない時間とどうしても変わらない自分のある側面を構成でも表現するTrack.11「38月62日」。20年近い歳月の中で純化と強化を果たしたthe band apartらしさの現在地。(石角 友香)
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バンド名を"the band apart (naked)"としているように、本格的なアコースティック・バンド・セットでの初音源はエレクトリック・サウンド以上に"剥き身"だ。ひと口にアコースティックと言えど、コンセプトはふたつ。アレンジはほぼオリジナルに沿いながらアコースティック録音した「Eric.W」や「夜の向こうへ」などは"Acoustic"と表記がなされており、アコギのアンサンブルやスキルの凄まじさを顕在化させている。その一方では、大幅にアレンジを加え、例えばドラムを使用しないなど新しいアプローチでオリジナルを解釈し再構築したもので、「higher」や「クレメンタイン」などは、ジャズや民族音楽的な新たな顔を見せ"2"と付け加えられた表記だ。いずれも曲の良さと身体性の高さにため息が出るような完成度。(石角 友香)
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名義だけ見ると音楽性が想像できないが、聴くと驚きや衝撃とともに不思議と腹落ち感のある楽曲が並ぶこのミニ・アルバム。the band apartのメンバーをひとりずつヴォーカルとしてフィーチャリングした今作は、サルサやメントのゆるいラテン・ムードで"俺は板橋のジョン・メイヤー"と荒井岳史が歌えば、木暮栄一は本気度満載のラップを聴かせるし、川崎亘一はなんとエレキ弾き語りで彼らしい佇まいを感じさせる歌を歌う。そして最も□□□のパブリック・イメージに近いサンプリングが時空と位相を切り刻みつつ、極上のポップでもあるトラックに乗せて原昌和が美声を聴かせるという具合。さらに、「Eric.W」の再演に乗せて、いとうせいこうが強烈にオリジナリティ溢れるラップを放つ「お前次第ってことさ」。バラバラなようで、この2組のダンディズムと遊び心が言わずもがなのセンスで接地していることがわかる痛快な作品だ。(石角 友香)
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駅のホームのフィールド・レコーディング音からSF的なフレーズに移行するオープニングですでに違う時空の捻じれに入り込んでしまう。音こそ涼やかだがパンク的ですらある「笑うDJ」がSF的に聴こえてしまうのだから。結構単語としてはエグいものも出てくるのに不思議なドライさが漂う「廃棄CITY」や「殺し屋がいっぱい」。エディットでループが組まれた無機的なビートが、アコギの郷愁感たっぷりなフレージングを普通に聴かせない「遊覧船」の不穏さは、ゲームっぽさとは最も遠いのに謎感は最も濃い。ラストのアーバン+フュージョン・テイストの「最終列車」から、チープな8bitサウンドが"GAME OVER"を告げるエンディングまでトータルで体感したい1枚。(石角 友香)
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ミニ・アルバムを経ての1stフルには□□□の村田シゲがベースで、ASPARAGUS/the HIATUSの一瀬正和がドラムで参加。荒井のどこまでも伸びやかなメロディとほんの少し影のあるヴォーカルが好きな人はもれなく聴くといい。しかし本作のユニークなところはthe band apartというあらゆるジャンルを解体、再構築して新しいサウンドを作ってきた荒井ならではのSSW的なアプローチだろう。異なるアレンジャーを招いている中でも、いきものがかりなどでおなじみの江口亮が手がけた「メビウスループ」のJ-POP的なプロダクション、対照的に□□□の三浦康嗣が手がけた「マボロシ」の生音とエレクトロニクスのコラージュ感は本作の中でも最も距離がある。さりげなく挑戦作。実に荒井岳史らしいアルバムだ。(石角 友香)
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アルバム『街の14景』のリリース・ツアー、そのファイナルである2013年11月8日、新木場STUDIO COASTのライヴを軸に編集。日本語詞に舵を切った6thアルバムを軸にした選曲でありつつ、過去曲かつライヴでの披露がレアな「Moonlight Stepper」などのアコースティックver.のブロック辺りから、このツアーに対する意思がしみ始まる。全国各地のライヴの模様の中には機材トラブルがあった日の映像もあるし、ファンの発言までも編まれている。荒井が"聴く人の青春に食い込んで行きたい"とMCし、その発言を補完する映像に続くラストの「夜の向こうへ」では期せずして落涙。バンドを続けていくことの、ただ圧倒的な事実を作品化した稀有な映像。さらに同発の『BONGO e.p.』で前進する今を体感できるだろう。(石角 友香)
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the band apartの荒井岳史(Vo/Gt)のソロのパイロット版的なミニ・アルバム。オリジナルはもちろん、バンアパ・ナンバーの日本語によるセルフ・カヴァーも大いに聴きどころ。元来、自然にキャッチーなメロディを書く彼の資質を引き出す、シンプルなアンサンブルの「駆け抜ける蒼」、アコギにリアレンジされたことと日常の心の動きをビビッドに捉えた歌詞がいいセルフ・カヴァー「写真」、サザン・ロックを想起させるシンプルなインタールードを挟んで、明度がぱっと上がる「ループ&サマー」、フォルムこそ違えど曲そのものの良さは不変であることを示唆する「Kと彼の自転車」、素朴な味わいのピアノが美しいラストの「虹」。いい意味で秦基博や大橋トリオ好きのリスナーにも響きそうな強度を備えている。(石角 友香)
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『街の14景』に続くリリ-スは、メンバー各人が1曲ずつコンポーズ(歌詞も)した4曲入り。アフロ・ファンクとレア・グルーヴ感が融合した洒脱といなたさが同居した「誰も知らないカ-ニバル」は、ユ-モアさえ感じる歌詞を涼し気な荒井の声で聴けるのも楽しい。続く「The Base」は久々のファストなビ-トで緊張感溢れるリフが炸裂するロック・チューン。そして一転、ユルいダンス・ビートのテンポで最もコンガがフィーチャーされた「来世BOX」。日常の中に漂う生き死にを含む別れについて、さりげなく温かみのあるメロディで歌われる絶妙なバランス感。太いベース・ラインに導かれタイトなアンサンブルが駆動するラストの「環状の赤」。日々の中に潜む激情や諦観を少したしなめながら、でも愛するような美しい作品だ。(石角 友香)
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TVドラマ"ラブホの上野さん"の主題歌を表題曲にした前シングル『愛×Happy×クレイジー』が好評を博したアカシックの2ndシングル。意味深なタイトルは"普段だったら絶対しないことをしてしまうくらい混乱している様子"を喩えたもので、心情を具体的な行動に置き換えて表現する理姫(Vo)の手腕に改めて恐れ入った。甘酸っぱいヴォーカルとミドル・テンポでダイナミックなバンド・サウンドはセンチメンタルさと力強さを兼ね揃え、ひとりの女性が夏の失恋を乗り越えようと奮闘するという楽曲の世界を丁寧に描き出している。ピアノとストリングスをふんだんに含んだドラマチックでゴージャスなTrack.2、跳ねるリズムがポップでキュートなTrack.3と、全曲がリード曲級に華やかで濃厚だ。(沖 さやこ)
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約1年ぶりとなるリリース作品は、TVドラマ"ラブホの上野さん"の主題歌を表題にしたシングル。理姫(Vo)ならではとも言える凛とした女心を綴った歌詞、ストリングスやホーンなどを用いたゴージャスで豊潤なサウンド、ロック・バンドの鋭さと躍動感が三位一体となった、まさしくアカシックとも言うべき楽曲に仕上がっている。甘酸っぱくセンチメンタルなメロディに漂うハッピー感は、悲しみを乗り越えた人間の前向きさ。"愛してる"と歌う言葉の華やかさに胸が焦がれた。カップリングには初の全国流通盤『コンサバティブ』に収録された「幸せじゃないから死ねない」のリアレンジ・バージョン、90年代初期を彷彿とさせるユーモラスなデュエット・ソング「平成へゴー!」、初回盤のみ新曲「福富朝陽」を収録している。(沖 さやこ)
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壮大で濃厚。ボリュームも満点。長編の恋愛映画を見ているようだ。バンド初のフル・アルバムは彼らの原点でもある、世代を問わず響くいい曲を作るというポリシーが遺憾なく発揮された作品になった。楽曲ごとに趣向が凝らされ、言葉を効果的に響かせる理姫のヴォーカルもヒロインとしての華がある。全員が主役として存在する均一性がとれたアンサンブルも俯瞰で見るときれいな1枚の絵だが、ひとつひとつに着目するとひとクセふたクセあるところも面白い。ストリングスを用いた感動的なバラードも完成度が高く、ヴォーカルとコーラスとピアノで展開されるTrack.7、シューゲイザー的アプローチのTrack.8など、バンドの表現方法も格段に増した。思春期を過ぎたアカシックに、大人の魅力が香り立つ。(沖 さやこ)
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再生ボタンを押して、ど頭、スタイリッシュなベースのワン・フレーズを聴いただけで聴覚を鷲掴まれた。擬音で表すならばまさに"ビビッ"ときた。5人組男女混合ロック・バンド、アカシックのメジャー・デビュー・ミニ・アルバムとなる今作は、"女=くノ一"がテーマ。女という生き物が抱く生々しくも少女的な感情を、理姫(Vo)がギャルチックな歌声でシニカルに歌い上げる。時にサイケデリックに、時に切なげに奏でられるキーボードの音色が、一筋縄ではいかない女心を表しているようでなんとも痛快だ。見た目が派手だろうが地味だろうが、恋愛のドツボにはまればみんな同じ。女子の味方、アカシック。女心の教科書的存在になるであろう期待の1枚。(峯岸 利恵)
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PUNPEE、禁断の多数決などのMVを手がけるAVレーベル"性格良し子ちゃん"がアートワークを担当していることも話題な3人組ロック・バンドの初の全国流通盤。2012年に会場限定で発売された音源から人気曲「終電」「ツイニーヨコハマ」が再録されている。エキセントリックに都会の生活を綴った歌詞を聴くと、日本のロック・ポップスに登場する女の子は椎名林檎とやくしまるえつこに大別されてしまうような気がして、どうしてもイメージがどちらかに引っ張られてしまう。それでも魅力的な声だし、過剰な装飾がないかわりにピリリとスパイスの効いた小気味良いアレンジの演奏との相性が抜群に良い。中でもワウ・ギターが牽引するガレージ昭和歌謡ディスコとでも呼びたくなる「有楽」の無理矢理な展開が面白くて何度も聴いてしまった。 (岡本 貴之)
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むろん、アーバンギャルドが音楽作品を生み出すことにおいて優れた手腕を持っていることは間違いないが、そこに映像が伴ったときには情報伝達度と芸術性が一気に爆上がりすることを、今作では自ら証明していることになるだろう。もともと松永天馬(Vo)もおおくぼけい(Key)も共に自主映画の制作経験があるせいか、モデルやナレーションの経験がある歌姫、浜崎容子嬢を主たる被写体として生み出されてきた数々の映像作品は、どれもMVと呼ぶには濃密すぎる内容のものばかり。また、3時間に及ぶオーディオ・コメンタリーにおいてメンバーから明かされる制作秘話も、聞き応えは充分。そして、あの黒宮れい(BRATS/Vo)が出演する「平成死亡遊戯」をAV監督、ターボ向後が手掛けている点も地味に見逃せない。お宝映像満載!(杉江 由紀)
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アカデミックで上品な味わいと、サブカル的な胡散臭さが融合するアーバンギャルドのエキセントリックな濃厚世界は、隙のない作り込みがされた音像を背景に、下世話なほどのポップ・センスが大胆に闊歩する不条理な美しさに充ち満ちている。そんな彼らが歩んできた15年の歴史を包括するこの作品は、新曲にして絶妙なノスタルジーが漂う「いちご黒書」から数々のレア・トラックたちまでを含む全45曲を収録したCD全3枚組のまさにオールタイム・ベストであり、コア・ファンにとっての必携アイテムであるのはもちろん、より深いアーバンギャルド沼にハマりたい方にとってのガイドとしても最適となろう。つくづく、公式に謳われている"二十一世紀東京生まれの「トラウマテクノポップ」バンド"のコピーはガチで伊達じゃない。(杉江 由紀)
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現3人体制で作り上げた10thアルバムがついにリリース。今作はコロナ禍の2020年という時代性を反映した「マスクデリック(ver.2.0)」を筆頭に繰り返しのフレーズを用い、一度聴いたら忘れないクセになる楽曲が並んでいる。また、メンバーいわく"メタルEDM"を意識した「アルトラ★クイズ」はライヴで盛り上がること間違いナシのアッパー・チューンと言える。作品トータルの完成度も申し分なく、とりわけ「シガーキス」~「白鍵と黒鍵のあいだで」の流れも秀逸で、聴き手の隣にそっと寄り添う雰囲気のある曲調にも心酔。楽曲やアプローチの振れ幅は自由度が増し、3人編成という強味を生かした風通しのいい作風は多くのリスナーに突き刺さるだろう。これらの楽曲がライヴでどう化けるのか、今から楽しみだ。(荒金 良介)
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2年4ヶ月ぶりのニュー・アルバムが素晴らしい。今年はCDデビュー10周年のタイミングでもあり、バンドのアイデンティティがここでひとつ確立されたと言っていいだろう。メンバー自ら音色やアレンジにもこだわり、アーバンギャルドらしさを追求した結果、群を抜くポップ性を獲得している。先行シングル「あくまで悪魔」は他の追随を許さないキャッチーな魅力に溢れ、脳内ループ必至のシンガロング・ナンバー。また、鍵盤の響きが印象的なバラード「キスについて」における浜崎容子(Vo)のセクシーな声色は、曲の世界観を鮮明に炙り出すことに成功。この曲に限らず、これまで彼らに何かしらの偏見を持っていた人こそ、今作を聴いてほしい。純粋に良質な楽曲が詰まった会心作と太鼓判を押したい。 (荒金 良介)
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バンド初のコンセプトを掲げた7thアルバム。"殺すな、殺すな、言葉を殺すな"というテーマを軸に、現代における生きづらさを提唱した痛烈な歌詞は実にアーバンギャルドらしい。冒頭曲から歌謡曲メロディとEDMを融和させたポップな曲調で、浜崎容子(Vo)のキュートな歌声と松永天馬(Vo)の切迫感のあるセリフ調の歌い回しによる対比も秀逸。文学的な題材やシュールな歌詞を用い、踊れてノれるポピュラリティ抜群の楽曲が今作にはぎっしり詰まっている。圧巻なのは9分台の長尺曲、Track.7だろう。オーケストラを導入し、ストーリー性豊かな曲調で中だるみせずに聴く者を引き込んでいく。またアイドルの生々しいインタビューを挿入したTrack.10はあまりにも強烈だ。(荒金 良介)
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"トラウマテクノポップ"と自らジャンル名を掲げた4人組。移籍第1弾の新作は、まず会田誠の作品"群娘図'97"の一部をアートワークに用いたジャケがインパクト大!だが、中身もそれに相応しいエネルギッシュな1枚だ。シャンソン歌手をやっていた異例の経歴を持つ浜崎容子のアイドル顔負けのキュート・ヴォイス、そこに大人びたロウ・ヴォイスで迫る松永が絡み、純粋にポップ・ミュージックとしてレベルが高い。加えて、これまで培ってきた優れたエディット感覚で電子音とバンド・サウンドを繋ぎ合わせた曲調も絢爛豪華。ダブル・ミーニング的にチクリと刺す毒のある歌詞も刺激性たっぷり。鍵盤を用いて静謐に聴かせる「アガペーソング」、大槻ケンヂを迎えた「戦争を知りたい子供たち」など全11曲捨て曲ナシ。(荒金 良介)
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驚くなかれ。今度のアーバンギャルドの世界には、血も、鋭くとがった刃も出てこない。誰も傷つかない。傷つけ合わない。この一切の棘のない、神々しく、母性に溢れた世界はなんなのだ。今作について、松永天馬(Vo)による楽曲解説では以下のように語られている。"暗闇を照らすために、言葉のナイフを研いだ。切っ先鋭いフレーズで、時代の暗闇を照らそうと思った。しかし何故だろう。研ぎ澄ませれば研ぎ澄ませるほど、言葉は柔らかく、黄金色に光った。メロディは甘く弾んだ"研ぎ澄ませた果てにあったのは、こんなにも無防備な歌だった。"歌は死なない"というキャッチの通り、武器も持たず、"生まれたままの姿=歌"の美しさを全面に押し出したこの曲が、彼らの楽曲世界にまた新たな変化をもたらすだろう。(島根 希実)
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"トラウマ・テクノ・ポップ"バンド、アーバンギャルドのメジャー・デビュー・シングル。吐息まじりの甘ったるいロリータ&ウィスバー・ヴォイスは、愛らしくもセルロイドの人形のごとく無機質。ルックスやアートワークなどのアート性の高さ、独創的かつクリエイティヴな佇まいの通り、面白いのは、その多様性。エレクトリック・ポップから、歌謡曲調のドラマティックでモダンなメロディを基調に、メタリックなギター・リフが飛び出したり、男声の甲高い叫び声が組み込まれるなど、テクノ・ポップ・アイドルのような完全なるアンドロイド的なものとはまた違うのは、サブカルへのオマージュが含まれているため。シニカルでちょっぴり病的なのだ。まずは、恋の情熱を"乙女のシンボル=スカート"に託したナンバーから、ひとつ御味見いかが?(島根 希実)
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現6人メンバーで10周年を迎えたバンもん!の3度目のメジャー・デビュー・シングルは、キャッチー且つキュート且つコミカルなサウンドでメンバーの個性を引き出したQ-MHzによる「NINJA NAKAYOSHI」と、切ない恋心をメルヘンなメロディに乗せかわいく歌う清 竜人による「あの子の前ではこんなに優しい顔はしないでいてね♡」の豪華両A面。エンターテイナーとしての自信、この先の未来へと目を向けたかのようなチャレンジ精神、そして不屈の魂。"ノーリミットラブアンドピース"をキャッチコピーに掲げ、それぞれが自分が好きなことを全力で肯定してきた彼女たちの勇ましい姿が目に浮かぶ。壮大で、でも等身大で、少女のようなかわいらしさもあり、大人のカッコ良さもあり。華麗にアップデートしたバンもん!の傑作の1枚。(藤坂 綾)
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バンもん!の約4年ぶりとなるフル・アルバムが完成。文句なしに素晴らしいし、間違いなく自信作だろう。10周年を迎えますます自由度と純度を増していくのは、それぞれの人生に責任を持ち、それをしっかりと受け入れているからこそ。アイドルなのに人間臭くて、アイドルなのにリアルで、それでいてとことんハッピーへと導いてくれる姿は、まさに人生そのもの。今作ではメンバーそれぞれがプロデュースした曲も収録され、6人の個性や人間性もよりいっそう浮き彫りになっている。誰もが理想や完璧を求めてもがき、その不様さに気づいてはまた落ち込んだりして。そんな人生を美しいと讃え、生きる力に変えてくれる魔法のようなリアルがこの1枚には詰まっている。そしてバンもん!の新たな旅がまたここから始まる。 (藤坂 綾)
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バンもん!初のベスト・アルバムが完成した。ファン投票の結果を反映して制作された本作には、ライヴ・アンセムとしてファン以外からの認知度も高いグループ初期の名曲「ショコラ・ラブ」もあれば、昨年2020年に発表された「ゴッドソング」、「レジェンドあいらぶゆー」も収められ、彼女たちがいかに長く愛され続けてきたかが伝わってくる。デビューから約9年の活動の中での変化と進化はもちろん感じられるのだが、むしろ、自己を肯定してくれて、元気と勇気を与えてくれる"心のビタミン剤"とでも形容できそうな、ずっと変わらない核の部分こそが本作の真価だと言えるだろう。新曲は「O」。エモーショナルなストリングスと鍵盤が効いた軽快なバンド・サウンドに乗せて、一途で、壮大で、切ない愛の形が歌われた。(宮﨑 大樹)
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自主レーベル"NAKAYOSHI RECORDS"からの第1弾リリース。作家として参加したのは、田中秀和(MONACA)、朝日(ネクライトーキー/Gt)、ラブリーサマーちゃん、村カワ基成の4人。個性豊かな作家陣が名を連ねているが、どれもがバンもん!のカラーに染まっているのは、彼女たちの強力な個性と作家陣からの愛の賜物だろう。冒頭の歌い出しと歌詞から耳を持っていかれる「ゴッドソング」は中毒性抜群。カラフルな音世界は、バッド・ニュースばかりの昨今の空気を吹き飛ばすパワーを持っている。改めましての自己紹介ソング「6 RESPECT」はファンキーでゴキゲンだし、嫌なことを忘れて踊り狂いたくなる「時刻は真夜中、踊れ少年!」、甘く浮遊感の漂う「この世に君が生きてる限り」と良曲揃い。(宮﨑 大樹)
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"ポスト・アイドル"を掲げ、グループ名をバンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIに改めた彼女たちが完成させたアルバムは、オール新曲且つその全曲をメンバーが監修したという会心作だ。鈴姫みさこが叫ぶ"バカヤロー"が強烈な印象を残す壮大な新SE「BKYR」から幕を開ける本作は、BABYMETALの「KARATE」に対抗すべく彼女たちのスタンスや姿勢を"相撲"で表した「SUMOU」、バンもん!版「Burn」(DEEP PURPLE)だという「DAN PATSU SHIKI」、ライヴ映え間違いなしのリード曲「イミ・ナイ・ダンス」、優しいサウンドに女の狂気を乗せた異色の1曲「おやすみmuse」とバラエティ豊か。"ポスト・アイドル"のメッセージ性も相まって、アイドル史における記念碑的な1枚が生まれた。(宮﨑 大樹)
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ダブルA面の今作は、HISASHI(GLAY/Gt)が楽曲提供&プロデュースを手掛けた。このタッグは、メジャー1stアルバム『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥』収録の「君はヒーロー」以来だ。「BORN TO BE IDOL」はザ・アイドル・ソングのポップさにバンもん!らしいカルチャーと、多ジャンルのミックスで、ユーモラスでキャッチーな曲に。「恋する完全犯罪」は80年代の歌謡ロックな香り漂う。ちょっぴり怖い内容も、6人の色でポップに仕上がる面白さがある。HISASHIに"個性の大渋滞"と言わしめるほど、どんな曲をぶつけていっても、ポップでぶっ飛んだウルトラCの着地をする独自のフィルターが、ソングライターの創作欲をかき立てるのだろう。改めてバンもん!のキャラの濃さを思い知る1枚だ。(吉羽 さおり)
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不甲斐ない自分も君のことも、愛情たっぷりに全肯定するロック・アンセム「Q.人生それでいいのかい?」で幕を開け、6人それぞれの"やりたいこと"を詰め込んだソロ曲が続くミニ・アルバム。山あり谷ありの人生をありのままに描きつつも、タフネスをポップに昇華していて、バンもん!のパワフルさがまっすぐ打ち出された作品だ。ソロでは、それぞれの好きなアーティストやルーツとなる人に作曲をお願いし、歌詞や曲のジャケットまで個々が手掛ける徹底ぶりに制作の楽しさが伝わる。ソロのトップを担うのが恋汐りんごの「クッキンアイドルりん♡りん♡汐りんのテーマ」で、いきなり突き抜けたパワーで走り出すのもいい。むくむくと湧き上がっている6人のエネルギーを思いきり浴びてほしい。(吉羽 さおり)
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昨年再メジャー・デビューを果たした"アイドル界のミクスト・メディア"を謳う6人組のメジャー1stフル・アルバム。15曲という収録曲数にも驚きだが、それ以上に感心するのは楽曲の振れ幅の広さ。それもそのはず、楽曲はQ-MHz、HISASHI(GLAY)、NAOTO(ORANGE RANGE)、在日ファンク、ゆよゆっぺ、アカシックなど個性の強いアーティストたちが提供している。ハッピー&キュート且つエモーショナルな歌声で乗りこなす6人。隅々まで遊び心とポジティヴィティが通いながら、時折切ない表情を見せるところもポイントだ。バンもん!の歴史を語るうえで欠かせない楽曲「ショコラ・ラブ」のアンサー・ソングも収録。6人の強い想いが隅々にまで溢れた、エネルギッシュな作品だ。(沖 さやこ)
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シリアスなロック・アルバムとなった『∀』から一転、魔法少女になり隊通算3枚目のミニ・アルバムは、"遊園地"がテーマ。"ここではないどこか"へと聴き手を導くファンタジックなコンセプトを掲げるバンドらしい、ワクワク感が詰まった1枚になった。そんななか、火寺バジル(Vo)のポップな歌とgari(VJ/Vo)のシャウトが入り混じるツイン・ヴォーカルの楽曲を減らし、バジルの歌のみの楽曲を増やした路線は、大きなチャレンジ。ジェットコースター、メリーゴーランド、お化け屋敷、パレードといった、遊園地の様々なアトラクションをわかりやすく連想させる幅広いアレンジには、これまでジャンルの垣根を自由に越えるましょ隊の楽曲を一手に引き受けてきた、ウイ・ビトン(Gt)の進化が光る。(秦 理絵)
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前作シングル『▶START』で新たなスタートを切った魔法少女になり隊。続くミニ・アルバム『∀』は、バンドが確実に次のフェーズへ進んでいることを示す1枚になった。テーマに"喪失感"を掲げたというアルバムのムードは、これまでの元気でキャッチーなましょ隊から一転して、ダークでシリアス、そして切ない。暗闇で光を手繰り寄せようとするメッセージ性も今まで以上に強くなった。注目は作曲を手掛けるウイ・ビトン(Gt)以外のメンバー3人全員が作詞に関わっていること。それぞれに滲み出る個性は何度聴いても楽しいが、中でも「アーバン∀タネモノガタリ」が秀逸。"聞いてあげる 泣き虫の詩"という火寺バジル(Vo)っぽさ全開の歌をgari(VJ/Vo)が書いていたことに驚いた。(秦 理絵)
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"エンカウント強敵"、"コンテニューできない人生"など、ゲーム用語をふんだんに散りばめながら、次の一歩を踏み出そうと歌うリード曲「完全無敵のぶっとバスターX」から始まる、魔法少女になり隊の初のフル・アルバム。ヘヴィ・ロックをポップに消化した垣根なしの音楽性とRPG的要素を融合した、ましょ隊のギミックと遊び心が詰まった1枚になった。ギターの明治が初めて作詞作曲、ヴォーカルを担当した「ヒトリ サク ラジオ」やgari(VJ/Vo)のシャウトのみで完結する「Call me From Hell」など、メンバーの個性が浮き彫りになる新たな試みも取り入れつつ、それをひとつのましょ隊のサウンドとして統括していく、バンドの音楽的中心人物ウイ・ビトン(Gt)の辣腕が光る。(秦 理絵)
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前作『革命のマスク』の冒険の地がアメリケで、それがポップ・パンクだったところから、今作で辿り着くのが"ジパング"と聞けば、どんな曲か想像はつきやすいかもしれない。すでにライヴでは披露されている表題曲「ヒメサマスピリッツ」は、三味線や歌舞伎をフィーチャーした和のテイストを、ハイテンションなましょ隊サウンドと融合させた。その歌詞にも"戦国最強"や"将軍様"、"恋文"という和のワードを散りばめながら、"祇園精舎の鐘の音は鳴らせない"と、栄えるものがやがては滅びる考え方をきっぱりと否定してみせるのが、彼女たちらしい。カップリングには、恒例のアニソン・カバー"うる星やつら"の主題歌「ラムのラブソング」と、J-POP直伝のセンチメンタルなポップ・ソング「sayonara fantasy」を収録。初めて全曲をラヴ・ソングで統一したところも聴きどころ。(秦 理絵)
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新世代RPG系ミクスチャー・ロック・バンドとして、昨年メジャー・デビューを果たした魔法少女になり隊が4ヶ月ぶりにリリースする2ndシングル。テーマに"仲間"を掲げた今作は、より多くのリスナーへと波及しそうな解放感のあるポップ・パンクな表題曲で、初のストリングス・アレンジにも挑戦した。"わたしは革命起こすの"という歌詞には、バンドが掴んだ確かな手応えに裏打ちされた、揺るぎない決意が込められている。カップリングはMETALLICAをもとにした「テッペン伝説」、ユーロビートというバンドのルーツに触れるFolder5のアニメ"ONE PIECE"オープニング曲カバー「Believe」を収録。キャッチーでありながら、マニアックな音楽ファンを唸らせる粋な音楽センスにさらに磨きをかけてきた。(秦 理絵)
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ラウドでポップな新世代ロック・バンド、魔法少女になり隊のメジャー・デビュー・シングル。新たな冒険の幕開けに相応しく、夢へ向かうまっすぐな想いを綴った「KI-RA-RI」はヴォーカルの火寺バジルが初めて歌詞を手掛けたナンバー。"「夢を見るだけ無駄。」って/友達はバカにして笑ってるけど"。RPGの世界観を取り入れたバンドのコンセプトはイロモノに思われがちだが、夢に向かう過程で挫けそうになる瞬間をリアルに歌うフレーズには、このバンドのひたむきな姿勢が垣間見られる。カップリングにはアニメ"涼宮ハルヒの憂鬱"のエンディング・テーマ「ハレ晴レユカイ」のカバーと、へヴィ・メタル・ナンバー「MEGA DASH」を収録。ジャンルの垣根を自在に越える、これぞ新世代のミクスチャー・ロック。(秦 理絵)
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