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INTERVIEW

Japanese

MAGIC OF LiFE主催 "栃フェス" 座談会

 

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MAGIC OF LiFE:高津戸 信幸(Vo/Gt) 岡田 翔太朗(Dr)
ココロオークション:粟子 真行(Vo/Gt)
空想委員会:三浦 隆一(Vo/Gt)
Rhythmic Toy World:内田 直孝(Vo/Gt)
インタビュアー:秦 理絵

-Rhythmic Toy Worldに対してはどうですか?

高津戸:Rhythmic Toy Worldと空想委員会は、栃フェスにはなくてはならないバンドですよね。

内田:3回目ぐらいになってくると、そういう意識が出てきますね。

三浦:うん、ちょっと皆勤賞を狙いたくなる。

内田:まだ2回目は、僕らも盛り上げようというか、力になれたらっていう感じだったんですけど、3回連続ってなると、違う責任感が湧いてきますよね。急に襟を正すような。

三浦:ちょっと主催者側の気持ちに、ね。

岡田:あはははは(笑)!

高津戸:一緒に大きくしていきたいから、いつ断られるかヒヤヒヤしてるんですよ。

-MAGIC OF LiFEとRhythmic Toy Worldは一緒にツアーを回ったこともありますけど、出会いはいつぐらいですか?

内田:3年前ぐらいですかね。ムロフェス("MURO FESTIVAL")の後夜祭で。僕らは上京してバンドを始めたばっかりのころだったんですけど、当時、ライヴハウスはどこに行ってもDIRTY OLD MENのポスターが貼ってあったんですよ。相当ヤバいバンドだと思ってたら、そのときに楽屋でノブ君とふたりきりになった瞬間があって。緊張して何も喋れないでいたら、そーっとこっちに来て、"歌、上手いですね"って言われたんです。そんなこと言われてると思ってなかったから、なんとか絞り出した言葉が、"はい、ありがとうございます"みたいな。

高津戸:いやいや、"はい"も言ってなかった。頷くだけ。

岡田:あはははは(笑)!

高津戸:"えー!? めっちゃ嫌な奴"と思ったもん。僕もあんまり声を掛けられるタイプじゃないので、勇気を振り絞って"上手いっすね"って言ったのに。

内田:怖くなっちゃったんですよ。

-何が(笑)?

内田:僕、最近思うんですけど、憧れの人にはもっとワルでいてほしいんですよ。ライヴとか音楽はかっこいいのに、実は悪い人だったら、"うわ、絶対に負けたくないな"っていうハングリー精神が生まれるけど、逆に憧れの人が聖人君子のような人だと、棘が抜かれるというか。心が穏やかになる現象を、僕は毒だなと思うんです。だから、"歌、上手いね"って言われても、本当なのか、ウソなのか......わかる前に去ろうと思いました。

高津戸:その刹那のなかで、そんなに(笑)? でも俺、"歌が上手いですね"って言ったのは、うっちー(内田)しかいなかったと思う。

内田:それはないんじゃない?

高津戸:僕の好みだったんですよね。自分にないものを持ってるなと思ったんです。

-空想委員会はどうですか?

岡田:"大歌の改新"っていうイベントに呼んでもらったんですよ。僕らが"空想とやりたい"みたいなことをいろんなところで言ってたら、名古屋のイベンターさんが繋いでくれて。

高津戸:しかも、バンド名が変わるタイミングだったんですよ。

三浦:そこに立ち会っちゃったから、勝手に責任を感じちゃいますよね。ツアーの中で、最初のライヴと最後のライヴで違うバンド名でしたから。

内田:出産に立ち会ったみたいな(笑)。

-MAGIC OF LiFEから見て、空想委員会の魅力ってどんなところだと思いますか?

岡田:あの世界観ですよね。オフィシャル・サイトにしても、活動内容にしても、ライヴ中のMCにしても、全部が空想委員会として成立してるじゃないですか。

高津戸:ちゃんとできあがってたから、すごく勉強になりますよね。目的意識がひとつになってるから、聴く側にもバーンと伝わるし、曲が生かされるんですよ。その反面、僕らは好き勝手やってたから、もうちょっとまとめようとか話すようになりました。ちょうど改名のときに"大歌の改新"に出させてもらえたのは、ターニング・ポイントだったと思います。

-ここまでカチッと世界観を持ってるバンドはあんまりいないですからね。

内田:そのスタイルが合ってますよね。フェスで観たときに、ちょうど四つ打ちで踊るみたいなムーヴメントがきてたんですけど、空想委員会は"安全に踊れる"みたいなことをステージで言ってたんですよ。もうその瞬間に"委員長や!"と思ったんです。キャラ感とコンセプトにウソがないというか。

三浦:それはラッキーだった。言っても大丈夫な感じになっちゃったから。

-たしかに、内田さんのヴィジュアルだと......ね。

岡田:あはははは! ディスられた(笑)。

内田:まぁまぁ......でも、そういうことですよ(笑)。僕なんかが、"みんな安全にね、怪我しないように行こう!"みたいなことを言っても、"こいつは時代に合わせて、そういうことを言ってるんちゃうか"みたいな感じが出ちゃうので。

高津戸:しかも優しい人なだけじゃなくてね、ついていきたいと思えるところもありますよね。ちゃんとロックをやってるから。そこのバランスがすごくいい。

三浦:ベタ褒めされてますね(笑)。ありがとうございます!

高津戸:日本人はみんな好きなんじゃない? っていういい声をしてるし。

内田:透明感がありますよね。なんか、触ったら白い粉がつくシーツのような、粉感。

高津戸:粉感って、あんまりいい例えじゃないよ(笑)。

粟子:新しい表現ですね(笑)。