Japanese
2015年04月号掲載
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ミニ・アルバム3部作とシングル1枚を経て、待望の1stフル・アルバムをリリース。バンドを続けてきたことへの喜びと未知の未来への昂揚感を託した「ファーストコール」でスタートする本作品は、再収録曲含む14曲によってカラフルに彩られている。まっすぐに駆け抜ける王道のギター・ロックは、まるでその手で勝利を掴みに行く少年マンガの主人公のよう。喜怒哀楽のどれもが目一杯表現する中、とりわけ目立ったのは目の前の"君"、聴き手への感謝であり、"その気持ちを省略して次へ進むことなんてできない"というバンドの強い想いを感じる。それならば、彼らが新たな冒険に出るのは、本当の新章に突入するのはきっと次のアルバムだ。そこで如何にして"君"と呼べる存在を増やすのかが鍵になるはず。(蜂須賀 ちなみ)
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Rhythmic Toy World (132)
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Rhythmic Toy World
輝きだす
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015""RUSH BALL 2015"など数々の大型夏フェスへの出演、渋谷CLUB QUATTROでのワンマン・ライヴがソールド・アウトと、勢いに乗る4人組ロック・バンドのシングル。森永製菓"DARS"のCM用に書き下ろした表題曲「輝きだす」はシンプルに、そしてストレートに共感を呼ぶ等身大のメッセージ・ソングだが、Track.2「ステレオタイパー」は自分たちがロック・バンドとして生きていくための決意を込めたハード・エッジな曲でシニカルさも発揮している。叩き上げのライヴ・バンドであることがわかるTrack.3「ライブハウス」も含め、それぞれ色の違うサウンドを聴かせながらどの曲からも彼らの自信が伝わってくる。
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Rhythmic Toy World
BUFFeT
ミニ・アルバム3部作とシングル1枚を経て、待望の1stフル・アルバムをリリース。バンドを続けてきたことへの喜びと未知の未来への昂揚感を託した「ファーストコール」でスタートする本作品は、再収録曲含む14曲によってカラフルに彩られている。まっすぐに駆け抜ける王道のギター・ロックは、まるでその手で勝利を掴みに行く少年マンガの主人公のよう。喜怒哀楽のどれもが目一杯表現する中、とりわけ目立ったのは目の前の"君"、聴き手への感謝であり、"その気持ちを省略して次へ進むことなんてできない"というバンドの強い想いを感じる。それならば、彼らが新たな冒険に出るのは、本当の新章に突入するのはきっと次のアルバムだ。そこで如何にして"君"と呼べる存在を増やすのかが鍵になるはず。
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Rhythmic Toy World
XNADIZM
ブレイクが期待されている2009年結成の4人組、Rhythmic Toy Worldによる3部作の完結編となる3rdミニ・アルバム。ナイーヴさと真実を求める真っ直ぐな気持ちが爽やかな曲調に溶け込んだ7曲が印象づけるのは2000年以降の日本のギター・ロックの流れ。しかし、曲ごとに趣向が凝らされ、単純に誰それのフォロワーとは言えない魅力が感じられるところがいい。その点では、メンバーそれぞれのバックグラウンドやスキルが存分に活かされているようだ。最後を飾る「アンチスキルレシピ」では彼ら流のラップ・ロックに挑戦。ライヴのアンコールでたびたび披露してきた即興ラップを発展させた結果だそうだが、そんなところからもバンドのポテンシャルがうかがえる。さあ、あとは彼らならではと言える強烈な個性だ。