Japanese
KANA-BOON × Skream! × バイトル
2017年11月号掲載
Member:谷口 鮪(Vo/Gt) 古賀 隼斗(Gt/Cho) 飯田 祐馬(Ba/Cho) 小泉 貴裕(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by ミクスケ
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-バイト代で、楽器を買ったりしたんですか。
飯田:ほとんど親に渡していましたね。何万かは親に渡して、残りのお金で楽器を買ったり、好きなことに使っていました。
-高校生で偉いじゃないですか。バイトで印象的だったことや、大変だったこと、楽しかったことはありますか。
飯田:ありますか、古賀さん?
古賀:約束と違うっていうのはあった(笑)。
谷口:(笑)学生時代ではなかったけど、スーパーは俺もやっていて。スーパーっていいよな。大学生とかが働いていることが多いので、バイト仲間と仲良くなったりとか、休みにバイト仲間で遊んだりとか。
古賀:なんか、ええなあ。
飯田:なかったからな。たしかに、友達はできるな。
小泉:僕は、バイト・リーダーがめっちゃくちゃ大変だったんですよ。でもそのぶん、お客さんと喋る時間が増えるんです。店長の代わりなので、お肉の説明とかも僕が研修で全部習っていましたし(笑)。"このホルモンはこうです"とか"焼き加減はこうです"というのも説明するんです。あとは、お客さんも僕がバンドやってるのを売れてない時代から知っているから、家族で来店して(親御さんが)"この子がギターを始めて、YouTubeでKANA-BOONを見てファンになったんです。今度ライヴ会場にCDを買いに行くので、サインしてください"って言われることとかも結構あって。バイトを辞めるってなったときも、そういうお客さんが来てくれたんですよ(笑)。僕が最後だからって。
飯田:ファンがいてるやん!
小泉:バイト・リーダーになって良かったことはたくさんありましたね。接客とか、いらっしゃいませとかいうのも最初は恥ずかしかったりしましたけど、バイト・リーダーになってから責任感も出てきて、楽しめるようにはなりました。
-バイト・リーダーとなると、他のバイトを調整したりとかもするんですか。
谷口:シフト管理とか?
小泉:発注とかも俺がしてたから(笑)。もう店長が発注はお前に任せるからって言うので、店に行ったら俺が発注をして、休憩も回して。
飯田:こいちゃんがおらんくなったら、店長困ったやろうな。
小泉:最後の方は、ライヴで東京に遠征に行くときもあったので、店長がすごい大変って言ってましたね。
谷口:リーダーに任せすぎ(笑)。
-辞めるときはとても惜しまれたんじゃないですか。
小泉:でも店長がすごく音楽が好きな人で。応援してくれましたね。シフトに関しても、僕が全然入れなくなっても、入れるときに絶対に入れてくれて。ちゃんとお金は稼げるように調整してくれたんです。僕が音楽をやることへの理解がある店長やったから、うまくできたんだと思います。
古賀:めっちゃいいな。
-谷口さんが一緒に遊んでいたバイト仲間は、バンドをやっていることも知っていたんですよね。
谷口:知ってますね。僕も、こいちゃんと同じように、(バイト先に)音楽が好きな人がいて。よくその人と喋ったり、デビューが決まったときは、バイト先のみんなから"おめでとう"って連絡がきたりしましたね。楽しかったなぁ。シフトも、融通きかせてくれたりして。今でもバイトやりたいもん、やれるときあったら。
-働くことも大事だなと。
谷口:バイトしてるときは、曲を作ることがご褒美みたいな感じやったから。あのときは、バイトしていたおかげで曲がたくさんできたという思い出もあるんです。バイトしながらの方がいいのかなっていう瞬間も、デビューしてからはあったよな(笑)。
飯田:バイトしてお金を稼いでっていう普通の感性にもなるしな。バイトするべきやな(笑)。
谷口:キューン(※所属レーベル)でバイトさせてくれへんかな。
飯田:面接で落ちると思う(笑)。
社会の厳しさを教えてもらいました。間違ったことをしたら怒ってくれるし、でも庇ってもくれて。そういうのは嬉しかったですね(飯田)
-古賀さんの場合は、サラリーマンとして働き出してしまうとなかなかバンドの活動時間を割くのは大変だったのでは。
古賀:交代制の仕事やったので、休みの日は多かったんです。融通はきいてましたね。
谷口:でも古賀は、東京でライヴをして夜行バスで帰ってそのまま仕事とかもあったな。
古賀:3日寝ず、というのもありましたね。ライヴの日程については動かせないので、突発的に"風邪引きました"って休んだりというのもありましたね。めっちゃ電話の後ろで音漏れしてるのに(笑)。後々になって、上の人が"KANA-BOON"って調べるようになって、"お前、昨日ライヴやったやろ?"って言われたこともありました(笑)。"お前、この日ライヴなのに仕事で大丈夫か"とか言われて。
-理解はあったんですかね。
古賀:理解はなくて、めっちゃ怒られてましたね。
谷口:そりゃそうやな。
古賀:3年半くらいは働いていましたけど、上司からは嫌われていたと思います(笑)。
飯田:僕ももうちょっと部活やりたいからって、仮病使って休もうとすると、絶対にバレてました(笑)。バイト先のチーフのおばちゃんがいたんですけど、電話して"風邪で休みたいです"って言ったら、"声さえ出せてたら大丈夫やから来なさい"って言われて。"すいません、行きます......"っていう。
谷口:とりあえず、おいでっていう感じだよね。
飯田:社会の厳しさを教えてもらいましたね。間違ったことをしたら怒ってくれるし、でも庇ってもくれて、嬉しかったですね。家族以外に本気で怒られることってないですからね。いいなって思いました。バンドをやっているのも知ってくれていたので、当時もCDを買ってくれたりして。融通きかせて、仕事を代わってくれたこともありましたし。今思い出しても、良かったなと思いますね。
-そういうふうに言ってもらえるというのは、みんなちゃんと働いていたということですね。アルバイトを通して、何か身についたことはありますか。
谷口:コンサート・スタッフのバイトをしたことがあるんですけど、そのときに、絶対売れたろうと思いました。ミュージカルの舞台の前日の仕込みに入っていたんですけど、そこで、"何してんのやろ、俺は"と思って。警備のスタッフとかならライヴが観れたりするので、それが目当てで行ったんですけど、全然関係ない仕込みに回されて。人のステージを組んでるのが、悔しかったですね。あのときは、"こんなことやってる場合じゃない! 曲を作ろう"って一生懸命やってました。
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