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INTERVIEW

Japanese

MASH BROWN

 

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Member:田中 健太(Vo/Gt) 小田 翔武(Gt/Cho) ちゃそ(Key)

Interviewer:稲垣 遥

キーボードが軽やかに彩るキャッチーなポップ・ミュージックと、洋楽の影響を受けた壮大なロック・サウンドで、スケール感のある音楽性を見せるMASH BROWN。avex/A-Sketch/Yahoo! JAPAN/J-WAVE/FM802が共同で行っているアーティスト育成プロジェクト"GIANT LEAP"で第3回優秀アーティストにも選出された彼らが、2枚目のミニ・アルバム『ADDICT』をリリースする。3人体制での作品作りを経て、これを機に活動を活発化させたいというバンドの意欲が窺える1枚だ。

-少し遡ってお話をさせていただきますと、前回(※2017年6月号掲載)は改名と再始動をしてまもなくインタビューさせていただきましたが、そこから1年半が経過しました。体感的にはいかがですか?

小田:やっぱ早いですね。気づいたら1年半経っててあっという間です。前のバンドはドラムもベースも正規メンバーで、ライヴの本数も結構多かったんですけど、MASH BROWNになってからは、月2本ぐらいとなかなかライヴが入れられなくて。今年はもうちょっと入れたいな、という感じです。

-この期間にメンバーの脱退もあったかと思うんですけど、今はサポート・メンバーを入れてライヴをしているんですか?

小田:はい、そうです。固定のメンバーで。

-もう一度正式なメンバーを迎え入れることは考えているのでしょうか?

小田:どうなんですかね。

田中:もうちょっと結果を出してから(笑)。

ちゃそ:タイミングを見てですかね。

-楽曲を作るときも同じサポート・メンバーで?

小田:はい、そうですね。

-絆としては結構深まっているんですね。

小田:そうですね。

田中:気は遣っていない。

ちゃそ:(笑)たしかに。

-そして、2ndミニ・アルバムをリリースするということで、こちらについてうかがわせてください。今回のミニ・アルバムは楽曲それぞれに違う魅力を持っている印象を受けましたが、共通するテーマはあるのでしょうか?

田中:共通するテーマはなくて、前作も結構バラバラで、今作もそんな感じです。いろんなMASH BROWNを知ってもらえたらと。

-タイトルの"ADDICT"というのは"中毒者"や"熱中する人"という意味だと思うのですが、どういう想いを込めて付けられたんでしょうか。

小田:このアルバムを聴いて僕たちにハマってほしい、中毒になってほしいという感じです。

-このタイトルはみなさんで付けられたんですか?

一同:みんなで。

小田:何にする? という会議をして、パッと出たものにしました。10分ぐらいで決まったと思います。

-サウンドの方向性もみなさんで話し合って決めていくんですか? それとも曲を作っている小田さんが決めていくのですか?

小田:みんなで話しつつ、"次はこういうのが欲しい"となんとなく話をしつつ、僕がそのなかで"こういう方向は?"と決めていく感じですね。メロとコードと簡単なドラムぐらいのデモをみんなに送って"どう?"という流れでやっていきます。

-1曲目の「Marching」ですが、いきなりホーンとピアノがすごいゴージャスに鳴っていて、2分半と短いですが、満足感があって気持ちいい曲だなと思いました。これはどのようにできていったんですか?

田中:これは"ライヴ1曲目の曲"が欲しいなという感じで。"インパクトのある、ガツンと来るような感じで作ってきて"と(小田に)伝えたんです。

小田:ライヴにしろ、楽曲全体を通してにしろ、ショーとかエンターテイメント感を軸としてイメージしてやっているんで、その開幕になる"1曲目の曲"が作れたらなというイメージで作りました。

田中:歌詞も1曲目に相応しい"やるぞ!"というのを前面に出しました。

-わりと悩んでる部分も見えるような気がして。

田中:"悩んでてもアカンな。はい、やろうぜ!"みたいなことですかね。パンパンパンと2分半で早く展開していく感じです。

-ちゃそさんのキーボードは?

ちゃそ:1曲目ということで、MASH BROWNはこんな感じだという自己紹介みたいなイメージで翔武が考えて作ってきてくれて。なので、本当にやりたいのはピアノ・ロック/ピアノ・ポップだというのも伝わるようにしましたね。

-まさに聴いた印象どおりで"始まるぞ!"というのが伝わってきました。2曲目「DO NOT」は曲名もそうですが、鋭い言葉が出てきますよね。聴き手に届けたいというメッセージがあるのかな? と思ったのですが、いかがですか?

小田:これ時間かからんかった? めちゃくちゃ苦労して歌詞を書いていた記憶があるけど。

田中:そやなぁ。作ったのは結構前で。

-前作『MAGICAL』(2018年6月リリースの1stミニ・アルバム)制作中ですか?

小田:そうですね。前作を作っているときぐらいです。もうちょっとジャジー寄りな曲もあったんですけど、自分らの中で一番ポップスに振り切った曲を1曲やってみようと。曲自体はすごい明るい"THEポップス"という感じなんですけど。

田中:歌詞は自分が気にしていることでも、人から見たら"他人はそんなにどうも思っていないよ"というのをデモを貰ったときにパッと思いついたので、そういうのを軸に、"気にせんでいいよ"という思いを書きました。

-何かきっかけになった出来事があったんですか?

田中:よくメモに書いているんですけど、どんなん書こうかな? と思って見返したときにこの曲にぴったりなのはこれかなと。そのメモを取ったときはなんかあったんだと思うんですけど、思い出せない......。

-結構前の曲っておっしゃっていましたもんね。"案外誰も君のこと気にしてない"とか"君に興味なんてない"とか、強い言葉で言っているけど全然マイナスの意味ではないですもんね。だから思ったことをやれよ、と。

田中:そうですね、バシっと言って訴え掛けるというか。そういうのも気づいてもらえたら。

-次の「Jealousy」は今作の中で一番洋楽のエッセンスが強いなというのと、壮大な印象を受けました。

小田:そうですね。あまりJ-POPとかでサビがハーフ・テンポになるものとかはなかったりするので。コードも逆にシンプルにして、ずっとループにして、という洋楽な感じを意識しました。

ちゃそ:ドラムもトリガーを使っているもんね。

小田:ドラムの音色を追加したり、ヴォーカルもヴォイス・チェンジャーを使ったり、いろいろ挑戦してライヴでも面白いことができて、楽曲としてもかっこいいのができたらなと思って作った曲ですね。

-大きいステージでも聴きたくなるような曲ですね。

小田:そうですね。

田中:大きいとこでやりたいなぁ......。

-前回も近い目標をメジャー・デビューとおっしゃっていましたね。

小田:そうなんですよ。まだ叶えてないですねぇ......。

-先ほど「DO NOT」は歌詞が大変だったという話もありましたが、ほかにも今回の制作で大変だったことはありますか?

小田:何が一番大変やったやろ。歌詞は?

田中:「Jealousy」はすんなり書けたんですけど、自分の実体験とかではなくて、芸能人のスキャンダルとかニュースとかを見て、本人じゃなくて見ている他人が思うことというか、他人しか書かれへんことがあるんじゃないかと思って書きました。まったく自分に関係ない歌詞なので、歌うときに"どうやって歌おうかな"と考えますね。いい感じに書けたのかなと。これはぜひスキャンダルとかされている芸能人の方に聴いてほしいと思います。

-ライヴではそういう思いを込めて歌っているんですか?

田中:ライヴでは"間違えんとこう"と。

一同:(笑)

小田:特にめちゃくちゃ難航した曲はないかな......。でもイントロを作るのが苦手で、わりとどの曲も"イントロってどうやって作るの?"と思いますね。「2E」や「僕には」とかはギターがメインっぽいイントロなんですけど。だいたいイントロでめちゃくちゃ時間がかかります。何パターンも作ってもいいのができないという感じになりますね。イントロだけ誰か作ってくれる人がいたらいいのに(笑)。

-何パターンかイントロを作って、みなさんで"これがいい!"と投票したりするんですか?

ちゃそ:最終はしっくりきたやつじゃない?

小田:そうなるんですけど、イントロがいつも後回しになります。

田中:いつもCメロとか間奏明けのところは"ちょっと待って。すぐ送る"みたいな。

小田&ちゃそ:そうそう(笑)。

小田:Cメロ部分はいつも最初からはつけてなくて、あとでつけています。