Japanese
2021.09.26
"THE SOLAR BUDOKAN 2021" ※開催断念
富士急ハイランド コニファーフォレスト
※全国的に緊急事態宣言の延長が決まった事を受け、実行委員会内でも協議を重ねた結果、開催断念。詳細はこちら。
"THE SOLAR BUDOKAN 2021"
9月26日(日)山梨 富士急ハイランド コニファーフォレスト
開場 10:00 / 開演 11:00(19:50終演予定)
出演:ACIDMAN / ストレイテナー / Creepy Nuts / Nulbarich / ザ・クロマニヨンズ / androp / SOIL&"PIMP" SESSIONS / RED ORCA / 佐野元春 & THE COYOTE BAND / RHYMESTER / ComplianS(佐藤タイジ&KenKen) / 安藤裕子 / 福原みほwith森俊之 / 竹原ピストル
公式HP:https://solarbudokan.com
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ACIDMAN
Stay in my hand
消えてしまうものに、あるいは触れられないものに手を伸ばそうとする人の姿は、いつだって美しいものだ。ACIDMAN、4月の『EVERLIGHT』に続く今年2作目のシングルである本作。タイトル・トラック「Stay in my head」は力強くアグレッシヴなロック・チューンで、疾走感溢れるバンド・サウンドの上で大木は振り絞るように歌い叫ぶ。"いつかは誰もが 消えるだろう/数えきれぬ星も 全て/もう少しもう少しだけで/触れられる様な気がして"――どれほどのキャリアを積もうと、消えてしまうであろう煌きに手を伸ばし続けるACIDMANの姿は、かくも美しい。おなじみ"second line"は、しっとりしたジャズ・アレンジの「スロウレイン」に、静謐なエレクトロ調の「HUM」。バンドの音楽的成熟を感じさせる。
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ACIDMAN
EVERLIGHT
暖かい季節になった。朝、起き抜けにベッドから飛び出し、窓を開け放ってみる。すると、陽の光が降り注ぐ。このちっぽけな地球の、ちっぽけな日本の、ちっぽけな街に住む、ちっぽけな僕にも、陽の光が降り注ぐ。この「EVERLIGHT」という曲には、どうしようもない孤独と痛みを抱える人間が、それでも太陽から降り注ぐ光を浴びて、自らのふてぶてしいほどの生命力を感じずにはいられなくなるような、そんな瑞々しい力強さが宿っている。壮大なサウンドスケープに乗せて、私たちがどれほどの哀しみと共にあろうと、心臓は鼓動し、光に向かって足は自ずと動き始めてしまうのだと、人間の"生"という性(サガ)を目一杯の確信で描いている。もはやキャリア15年。しかし、その眼差しは変わらずロマンティックな煌きに満ちている。
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ACIDMAN
新世界
結成15周年&デビュー10周年を迎えたACIDMAN。アニバーサリー・イヤーを締めくくるシングルはACIDMANらしい力強いロック・ナンバーだ。未来への希望をただ歌っているわけはない。熱く伝わってくるのは確固たる意志と信念だ。大木(Vo/Gt)が"世界は生まれ変わる"と叫ぶ。自然と生まれ変わるのではなく、世界が、そしてそこにいる"僕たち"が前を向き生きていこうとする自分たちの力で生まれ変わるのだ。Track.2とTrack.3は過去の作品をリアレンジするセルフ・カバー・シリーズ「second line」の新作。これは「second line」の楽曲でライヴも行われるほどの人気シリーズで、原曲が好きなファンは勿論のこと、知らないリスナーも十分堪能できる完成度の高いリアレンジとなっている。
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Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)
かつて天才だった俺たちへ
今や音楽関係のみならず、多方面で目にする存在になった彼ら。その躍進の中で得たものを落とし込みながら、ヒップホップ然としたコア部分も研ぎ澄まされた見事な作品だ。菅田将暉を迎えたロック調の「サントラ」は、ビッグなコラボのインパクトに負けないふたりの気合が爆発し、菅田と亀田誠治、ピエール中野(凛として時雨/Dr)、加藤隆志(東京スカパラダイスオーケストラ/Gt)、津野米咲(赤い公園/Gt)が参加の「日曜日よりの使者」は、原曲へのリスペクト満載のリリックが加わり気さくな魅力を生む。そんな客演を迎えた曲を挟む形で、自虐的な彼らならではのフローで未来を切り拓く表題曲、ライヴへの欲求を禁断症状的に妖しく炸裂させる「ヘルレイザー」などを収録。聴くほど気づきがあり、彼らの包容力に触れられる。
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Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)
INDIES COMPLETE
昨年末にメジャー・デビューし、今春には初フル・アルバムをリリースしたCreepy Nutsのインディーズ期曲コンプリート盤。フリースタイルMCバトル、ソロ活動を経たR-指定がDJ 松永と正式にタッグを組み最初に世に出した「刹那」は、"負けてたまるか"とルサンチマンを荒々しく見せる1曲。それを皮切りにほぼ発表順にトラックを並べた今作は、ふたりのドキュメンタリーでもある。お得意の攻撃性や自虐性、キャッチーさが目立つ曲だけでなく、自身の立ち位置を見つめ直す、ロー・テンポで叙景的な「朝焼け」も沁みる。さらには、今や代表曲となった「合法的トビ方ノススメ」、「助演男優賞」の、盟友 SPARK!!SOUND!!SHOW!!による幻のリミックス版も収録。狂騒も耽溺性も増し増しの見事なコラボは必聴だ。
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Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)
高校デビュー、大学デビュー、 全部失敗したけどメジャーデビュー。
権利関係がクリアできず、当初8月だったはずのメジャー・デビュー自体が延期になったという最強のオチまでついたデビュー・シングル。"メジャー・デビュー"そのものがテーマで、R-指定が地元の知人に様々なダメ出しを食らう「メジャーデビュー指南」、そしてTrack.2には構成作家に佐藤満春を迎え、6月に生配信されたWEBラジオ番組を完全収録。約1時間に及ぶリスナーからの悩み相談もまさに"デビューに失敗した人たち"をどこか優しく笑い飛ばす内容。それを受ける形で、楽曲としてこんな目立ち方をしたらハブられる、でもどんな失敗も無駄じゃないことを歌う「だがそれでいい」に着地。"負け"の定義なんて大人になれば変わる、今まさに戦うキミには力になってくれるCreepyからの知恵の結集だ。
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androp
SOS! feat. Creepy Nuts
話題のヒップホップ・ユニット、Creepy Nutsとandropがともに作り上げた(アンチ)サマー・アンセム。2016年10月にリリースした『blue』で人間のダーク・サイドに対峙したあのandropがと考えると、その振り幅に驚かされるが、レゲエに挑んだ「Sunrise Sunset」も含め、音楽的な収穫はかなり大きい。アンセミックなサビは彼ららしいと言えるものだが、R-指定によるラップ・パートはDJ松永にトラックメイキングを任せたことで、andropはこれまでにないファンキーな演奏にチャレンジ。映画"2001年宇宙の旅"で有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」のフレーズをサンプリングするという初めての試みとともに、今回の収穫が今後の曲作りにどう反映されるかが楽しみだ。
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Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)
助演男優賞
逆境をバネにして夢に向かうタイプがバンドに多いとしたら、現状をそのまま綴りながら笑いを作り出し、リスナーにとっての間口を多く作るという作業を自然とやっているのが、モチベーションは似ていてもCreepy Nutsのやっていることなのかもしれない。キャッチーなサビとオールドスクールな渋いトラックメイクにセンスが光るタイトル・チューン「助演男優賞」、ドン・キホーテ側にもヴィレヴァン側にも居場所がなかった、けどどっちのカルチャーも知ってるし、的な「どっち」、シリアスでスモーキーなサウンドが不穏且つ鋭く、自分たちの今の立ち位置を綴る「未来予想図」もリアル。音楽好きなら聴けば聴くほど、堀り起こされる音楽的エレメント、リリックの多重構造も濃い。
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androp
hooray
今年CDデビュー15周年を迎えたandropが、ニュー・アルバムをリリースする。昨年末に15周年への決意をしたためたステートメントを発表し、対バン・ライヴやワンマン・ツアー開催、ゲストVoをフィーチャリングに招いたシングルの発表等、精力的な活動を見せてきた彼等。そんな華々しいアニバーサリー・イヤーを締めくくる本作は、andropらしいエッジーなバンド・サウンドを湛えたTrack.1からライヴ会場での大合唱が目に浮かぶTrack.10まで、バンドの生音感を大切にしたような楽曲が並ぶ。日本語で"万歳"を意味する"hooray"というタイトルの通り、これまでの軌跡を噛み締めながら、リスナーへ感謝の想いをまっすぐに伝えるハートウォーミングな1枚。
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androp
effector
『cocoon』以来約3年9ヶ月ぶりのフル・アルバム。タイトル"effector"は、それぞれの曲がなんらかの効果をもたらし、聴く人の生活を変える役割として使われてほしいという想いから付けられた。「Moonlight」や「SuperCar」といった煌びやかでポジティヴな色の曲、ネガティヴな感情も露わにする「Know How」、チルで心地よい「Lonely」など全14曲。揺れ動く時代を生きるなかで誰かに言ってほしかった言葉、大切なことに気づかされる鋭い言葉もあり、希望に溢れた思いにも、誰にも言えずに抱えていた暗い気持ちにも寄り添い、心に響いてくる作品だ。革新的なサウンドで聴き手に衝撃を与え続けてきた近年のandropを総括する内容でもあり、2021年必聴の名盤と言っていいはず。
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androp
Koi
前作『daily』から約2ヶ月ぶりのリリースとなる今作は、高橋一生と川口春奈のダブル主演映画"九月の恋と出会うまで"の主題歌を表題に据えたシングル。映画の登場人物たちのまっすぐな想いに背中を押されて完成させたという表題曲「Koi」は、一途な恋心をストレートに描き、大切な人への強い想いを歌い上げたドラマチックなラヴ・ソングだ。彼らがこれほど王道なラヴ・ソングを作るのは意外だったが、もし作るとしたらこんなふうに、どこまでも純粋で嘘偽りのない恋を映し出すのだろうと思っていた。カップリングの「For you」は、日本郵便"ゆうパック"のタイアップ・ソング。ダンサブルでエレクトロな横ノリの打ち込みサウンドは、常に挑戦を続ける彼らの最新型とも言えそうだ。
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androp
daily
デビュー10周年イヤーに突入したandropの新作。前シングル「Hikari」も含めた今作には、節目を迎えるに相応しい6曲が揃った。R&Bの雰囲気を感じられる「Blue Nude」とリラックスしたテンポのダンス・ナンバー「Saturday Night Apollo」は、これまでにない新機軸。ストレートな言葉を紡ぎ、切ない愛を揺れるブランコに重ねたバラード「Blanco」では、ノスタルジックなメロディに胸がきゅっと締めつけられる。アルバム最後に収録されたリード曲「Home」は、大切な人に向けて伝えたいことが詰まった温かい曲。タイトルのとおり、きっと聴く人の心の拠りどころになるだろう。全体的にBPMを抑え、よりメロディを強めた、心に染みる楽曲が並んだ傑作。
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androp
Hikari
表題曲は、フジテレビ系のメディカル・ヒューマン・ドラマ"グッド・ドクター"の主題歌。サウンドはピアノやストリングスが主体となって繊細さや彩りを表現し、ギター、ベース、ドラムは一歩下がったアレンジながらも、メリハリとダイナミクスをつけて楽曲に表情を与えている。透明度の高い内澤崇仁(Vo/Gt)の歌声は、ひとつひとつの歌詞を時に優しく時に力強く、そして大切に紡いでいく。暗いトンネルを進んだ先に見えるような希望を思わせる優しい"光"を描くこの曲は、感動的な人間ドラマを描き上げる"グッド・ドクター"との親和性もばっちりだ。c/wには、よりシンプルなアレンジで内澤の心地よい歌声をじっくりと味わえる表題曲の"piano TV ver."と、2018年6月に行われたライヴの音源を早くも収録。
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androp
Joker
2018年のリリース第1弾に相応しく、新たなサウンドを大胆にアピールするニュー・シングル。映画"伊藤くん A to E"の主題歌でもある表題曲は、演奏そのものは疾走感に満ちたものながら、シンセ・サウンドとダンス・ビートを加えたところにバンドの新たな方向性が感じられる。アンセミックに作り上げながらも、耳に刺激的な音色が、歌に込められた必死の想いをさらに強いものにしている。一方、c/wの「Ao」はホーンやグロッケンシュピールが賑やかに鳴るオーケストラルなポップ・ナンバー。初めの一歩を踏み出す勇気を華やかなサウンドが祝福。ここしばらく生音のバンド・サウンドを追求していたandropは、新たな挑戦に取り組み始めたようだ。この2曲がリスナーに期待させるものはかなり大きい。
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androp
SOS! feat. Creepy Nuts
話題のヒップホップ・ユニット、Creepy Nutsとandropがともに作り上げた(アンチ)サマー・アンセム。2016年10月にリリースした『blue』で人間のダーク・サイドに対峙したあのandropがと考えると、その振り幅に驚かされるが、レゲエに挑んだ「Sunrise Sunset」も含め、音楽的な収穫はかなり大きい。アンセミックなサビは彼ららしいと言えるものだが、R-指定によるラップ・パートはDJ松永にトラックメイキングを任せたことで、andropはこれまでにないファンキーな演奏にチャレンジ。映画"2001年宇宙の旅"で有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」のフレーズをサンプリングするという初めての試みとともに、今回の収穫が今後の曲作りにどう反映されるかが楽しみだ。
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androp
Prism
前回のリリースから7ヶ月ぶりとなるニュー・シングル。その前作『blue』で人間のダーク・サイドと対峙することに振り切ったandropが、表題曲では再び煌めきに満ちた未来を歌い上げている。何かが大きく変わったわけではないが、それでもどこか新しいと感じられるのは、演奏から芯の強さが感じられるからだろうか。内澤崇仁(Vo/Gt)によるゆったりとした歌も聴きどころだ。その他、前へ前へと突き進む演奏が焦燥感を駆り立てる「Ryusei」(ギターがUKネオサイケっぽい!)、映画"君と100回目の恋"の挿入歌「BGM」(シングル・バージョン)も収録。弾き語りで始まるフォーキーなバラードと思わせ、バンド・サウンドが加わる「BGM」は、マーチ風の演奏が面白い。3曲共にギターがキラキラと鳴る。
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androp
blue
第1章の完結編だった『androp』から1年2ヶ月。第2章のスタートを印象づけるため、意識的に変化を求めながら作ったという6曲を収録したアルバム。ポスト・ロック、ダブステップ、シューゲイザーといった海外の先鋭的なサウンドを、日本語のギター・ロックに取り入れるという意味では彼ららしいと言えるものの、これまであえて描いてこなかった闇や人間の黒い部分を抉り出したような歌詞に挑んだうえで、これまで以上にライヴを意識したサウンドを求めたせいか、ナイーヴなバンドというイメージも含め、バンドの印象はここからかなり変わっていきそうだ。しかし、それもandrop。変化したというよりは、これまで時折、見せながら隠し持っていた牙をさらに研ぎ澄ましてきたといった方が正しいかもしれない。
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androp
androp
キラキラしたサウンドと爽やかなメロディの組み合わせが炭酸飲料のCMソングに相応しいTrack.1「Yeah! Yeah! Yeah!」でこれまで通りandropらしさを印象づけてからは意外性と驚きの連続の4thフル・アルバム。これまで避けてきたというリフを軸にしたアレンジやフュージョンの影響も取り入れながら、彼らがここでアピールしているのは、格段に幅が広がったandropらしさだ。音の作り方や音の録り方にこだわりながら、そこから浮かび上がる、ぐーんと骨太になったバンド・サウンドも聴きどころ。精力的にライヴを重ねてきた成果だろう。結果、打ち込みのサウンドの比重は減り、ラストの「You Make Me」もシンセをバキバキ鳴らしながらSKRILLEXも真っ青のダブステップ・サウンドに人力で挑む!
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androp
Ghost
フジテレビ系のドラマ"ゴーストライター"の主題歌「Ghost」に「Answer」と表題曲の"strings version"をカップリングした7ヶ月ぶりのニュー・シングル。「Ghost」はアンセミックだった前作「Shout」から一転、ピアノのループとストリングスも使って、メランコリックに仕上げながらドラムの音色を強調した音作りがダブステップを思わせるなど、ありがちなバラードで終わらせないところがサウンド・メイキングにも意欲的に取り組んできたandropならでは。一方、「Answer」はandropが同時に生粋のライヴ・バンドでもあることをアピールするラウドロック・ナンバー。メンバー4人が取っ組み合うような激しい演奏は文句なしにかっこいい。両極端な2曲がバンドの魅力をダイナミックに描き出す聴き応え満点のシングルだ。
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androp
Shout
1万人の大観衆を熱狂させた国立代々木競技場公演から約5ヶ月。andropが完成させた5thシングル。自分たちの音楽を、もっともっと多くの人たちに叫んででも届けたいという想いを、ギミックを使わずに生身のバンド・サウンドで表現した「Shout」「Run」「Alternative Summer」の計3曲を収録。TVドラマ"家族狩り"の主題歌でもある表題曲はアコースティック・ギターの弾き語りバラードと思わせ、バンド・サウンドに転じるアレンジが、よけいな音を削ぎ落としたうえで4人だけの音をストイックに追求したバンドの姿をダイナミックに描き出す。サンバ調のリズムが新しい「Run」、変拍子で観客をノセることに挑んだ「Alternative Summer」はともに新たなライヴ・アンセムの誕生を予感させる。
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androp
period
"これがandrop"とメンバーが胸を張る3rdフル・アルバム。ライヴ・アンセムの「Voice」、壮絶な想いを歌ったバラードの「Missing」といったシングルも収録。それらがエレクトロも使う現代のギター・ロック・バンドという従来のandrop像を印象づける一方で、ヘヴィ・ロック、シンセ・パンク、ジャンク・ロック、ジャズといった意外性の連続とも言える曲の数々がバンドの劇的な進化をアピールしている。そういう、ある意味過激な試みが決して内向きにならず、前作よりも前向きかつオープンマインドに感じられるのは、ライヴでファンのみんなと分かち合うことを意識した結果。ハイトーン・ヴォイスで歌うandrop節とも言える美しいメロディはもちろん健在。前作からわずか1年3ヶ月。彼らはものすごいスピードで進化を遂げている。
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androp
Missing
シングルにバラードを選ぶなんてちょっと意表を突かれた。しかし、考えてみれば、バラードも確かにandropの持ち味の1つ。美しいメロディと胸を締めつけるような歌の世界観を生かすことを考えた正攻法のアレンジながら、弾き語りがダイナミックなバンド・サウンドに変化する展開はまさにドラマチック。サビで聴かせる今にも壊れそうな心を表現したような内澤崇仁(Vo/Gt)のファルセットも聴きどころだ。因みに北川景子と深田恭子がW主演するホラー映画『ルームメイト』の主題歌でもある(ちょっと意外?!)。カップリングの「Melody」はエレクトロニックな音色も使ったトリッキーなアレンジを閃かせるandrop流ダンス・ナンバー。新たなライヴ・アンセムになりそうな予感。ぜひライヴで聴いてみたい。
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androp
Voice
androp史上最もアンセム度の高い名曲が誕生した。androp節を思わせながら、シンガロング必至の"オー、オー"というコーラスの効果なのか、どこまでもオープンな印象がある。高揚した気持ちが曲とともに大空へ舞い上がって行くような感覚が心地いい。ぜひ、これはライヴで聴いてみたい。だからって、単純にライヴのサウンドをスタジオで再現したわけではない。彼らがこれまで追求してきたダンサブルなサウンドとオーガニックなバンド・サウンドを巧みに掛け合わせ、アンセミックに昇華させた斬新なサウンド・プロダクションにも耳を傾けたい。カップリングの「UtaUtai no Karasu」はモダンなR&Bの影響も窺えるアコースティック・バラード。「Echo Boy」はアコギの弾き語りナンバー。「Voice」をはじめ、それぞれに違った魅力が楽しめる3曲が収録されている。
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androp
one and zero
今年リリースした2枚のシングルの収録曲も含む全15曲を収録した2ndフル・アルバム。自分の音楽生命を賭けてもいいとメンバーが語る作品に対して、こんなふうに言うのはちょっと気が引けるのだが、2枚のシングルで印象づけた野心的なサウンド・アプローチをさらに推し進めたことを思わせる曲の数々を聴くことは、音楽ファンにとって至福以外の何物でもない。andropらしいナイーヴなギター・ロックとバラードに加わったニュー・ウェイヴやエレクトロニカの手法を使った曲は、コアな音楽ファンにもアピールするに違いない。その一方ではTHE BEATLESにまで遡ることができるパワー・ポップやアコースティック・ギターの弾き語りも披露。そういう多彩な曲をひとつのイメージにまとめる美しいメロディと歌声こそがandropの真骨頂。初回限定盤に付くLIVE DVDには今年3月31日に行われたワンマン・ライヴの映像が7曲収録されている。
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androp
Boohoo / AM0:40 / Waltz
前回の両A面シングルに続いて、シングルというフォーマットを、巧みに自分たちの表現の手段、あるいは一貫した流れに取り入れたことを窺わせるtriple A-side single。光の三原色というテーマの下、ダンス・ミュージックにアプローチしつつ、バンドが新たにアグレッシヴなサウンドを手に入れたことをアピールする「Boohoo」、疾走感が痛快な「AM0:40」、ノスタルジックなアコースティック・ナンバーの「Waltz」というそれぞれに印象的な3曲を収録。バンドの最新モードを表現した3曲とのことだが、劇的に進化を遂げているandropの一瞬を切り取った3曲と受け止めるべきなのだろう。ナイーヴな歌を支える思いの外、強靭なバンド・サウンドも大きな聴きどころだ。
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androp
World.Words.Lights. / You
昨年9月にリリースした1st full album『relight』が現在も売れつづけている4人組、andropによる2012年のリリース第1弾は、バンド初のシングルだ。浮遊感あふれるピアノをフィーチュアしたダンス・ナンバーの「World.Words.Lights.」とドラムが暴れまわるアグレッシヴなギター・ロック・ナンバーの「You」。印象があまりにも対照的な両A面扱いの2曲は、そもそもは1曲になるはずだったというところがおもしろい。そのせいか、くり返し聴いていると、全然違う2曲が1つに溶け合うような錯覚にとらわれる。同時リリースの1st DVD『LIVE DVD "angstrom 0.3 pm" @SHIBUYA-AX』は、昨年5月28日のSHIBUYA-AX公演を収録。映像と照明を駆使した彼らのライヴの魅力を堪能できる。演奏の熱気をストレートに伝える映像も見ごたえあり。
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ザ・クロマニヨンズ
イノチノマーチ
"ギョギョッとサカナ★スター"の主題歌として春に番組が放送開始されて以来、待望の音源化となった「イノチノマーチ」。さかなクン描き下ろしのジャケットには、"水の中"、"地図の外"へ駆け出す海の生き物に扮したメンバーが。輝く目からみなぎるワクワク感がまさにこの楽曲を物語っている。何年経っても変わらず無垢な瞳を輝かせ、"無限のファンファーレ"を鳴らし続けていくであろう彼らの止まらぬ勢いを表す軽快な1曲だ。そんなエネルギッシュな表題曲とは裏腹な「さぼりたい」が趣深い。哀愁漂う間奏のハーモニカとギター、"さぼりたい"と連呼するヴォーカルに"そうだね"と返すコーラス。とにかく人間味たっぷりだ。元気をくれるポジティヴさがありながらも、それを押しつけることなくありのままも肯定するバンドの包容力が詰まった1枚。
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ザ・クロマニヨンズ
ザ・クロマニヨンズ ツアー SIX KICKS ROCK&ROLL
6ヶ月連続でシングルをリリース、その全曲を収録したアルバムを引っ提げ2年ぶりの全国ツアーを行ったザ・クロマニヨンズ。そんなコロナ禍を駆け抜けた一大プロジェクト"SIX KICKS ROCK&ROLL"を締めくくるツアーの模様を収めた映像作品が到着した。音源同様多くは語らず魂をぶつけるロック・スターと、それに応えるように力強く拳を突き上げるオーディエンス。声は出せずとも心で対話しているのが伝わってくる臨場感たっぷりの映像は、こんな状況にも屈せず、バンドとファンによって貫かれた"ロックンロールのあるべき姿"を映す。垣間見えるメンバーのお茶目な姿にも注目。そしてDISC2にはシングル曲6作のミュージック・ビデオが収録された。コラージュ、アニメーション、CGと初の試みも多く、こちらも見応えは十分だ。
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ザ・クロマニヨンズ
ごくつぶし
ついに6ヶ月に及ぶ"SIX KICKS ROCK&ROLL"企画のラストを飾るシングルが到着、タイトルは"ごくつぶし"。ジャケットでは"59224"と語呂合わせでかわいく表記されているが、"穀潰し"とは無為徒食で役に立たない人を罵る言葉だ。そんな言葉を放つコーラスをよそに"ああ 生まれてよかった"と歌う姿が清々しい。短い単語の組み合わせでパワー・ワードを連発するワード・センスが光る1曲。そしてカップリング曲「イエー! ロックンロール」は、一緒に叫びたくなるようなド直球なタイトルが付けられた。先行きの見えない鬱屈した世の中で、6ヶ月にわたり痛快なロックンロールを届けてくれた彼ら。錆びついた転轍機を持ち上げ、切り替えた進路の先に待つ次なる展開が楽しみだ。
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ザ・クロマニヨンズ
縄文BABY
6ヶ月連続でリリースする"SIX KICKS ROCK&ROLL"プロジェクトの第5弾。表題曲「縄文BABY」は、聴けば誰もが温かい気持ちになるラヴ・ソングだ。"カモン"、"縄文"、"土器"、"ドキドキ"と韻を踏む言葉が、シンプルなサウンドの中でいっそう際立っている。さらに後半"シャララ"と歌うコーラスが、楽曲をよりロマンチックに盛り上げる。歌詞に登場する土器、炎、渦巻き、星の屑を表現したジャケットにも注目。そしてカップリングには「ナイフの時代」が収録された。「Anarchy In The U.K」(SEX PISTOLS)を思わせるイントロから、今も青春時代の憧れを追い続ける姿が見て取れる。言葉遊びに名曲のオマージュと、今作も茶目っ気たっぷりの1枚だ。
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ザ・クロマニヨンズ
もぐらとボンゴ
"SIX KICKS ROCK&ROLL"と銘打ち、6ヶ月連続でアルバムの収録曲を2曲ずつリリースするというバンド史上初のプロジェクトを進行中のザ・クロマニヨンズ。ここまでに発表してきた6曲の毛色が見事にバラバラなあたりに、バンドの器の大きさを感じるが、第4弾となる「もぐらとボンゴ」も変化球だ。大きく手足を振って行進するような豪快なリズム、"ボンゴボンゴボンゴ"と繰り返す野性的なシンガロング。ほのぼのとしたメロディに甲本ヒロト(Vo)が綴った、"道が無いから もぐらは掘った"という比喩からは、勝手に熱い想いを汲み取ってしまう。カップリングにはレゲエとクリスマスのエッセンスが交じり合った「冬のくわがた」を収録。もぐらとくわがた。生きもの縛りのかわいいシングル。
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ザ・クロマニヨンズ
大空がある
6ヶ月に及ぶ一大プロジェクト"SIX KICKS ROCK&ROLL"の第3弾。表題曲「大空がある」は、甲本ヒロトの説得力ある声で繰り返される"大丈夫だ"という言葉が、コロナ禍で不安を抱える人々の心を救い、ジャングル・ビートの軽快なリズムもまた気分を軽くしてくれる。"だいじょうぶだぁ"とも聞こえるその歌い方には、2020年3月に亡くなったあの大スターを思わせる温かさが。多くを語らないその歌詞が聴く人それぞれの物語に寄り添い、俯く人々に"見ろよでかい空だ"と語り掛け自然と上を向かせてくれる、そんな1曲だ。そして、切なさが滲む歌詞とメロディ、悲しみを振り払うように駆け抜けるギター・ソロが胸を打つ「爆音サイレンサー」も収録。今回はエモーショナルな2曲となった。
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ザ・クロマニヨンズ
光の魔人
6ヶ月連続リリース企画"SIX KICKS ROCK&ROLL"の第2弾となる本作。前作『ドライブ GO!』では疾走感や勢いが前面に押し出された図太いロックンロールが収録されたが、今作はメロディやコーラスの美しさが際立つ爽やかなロックンロールに仕上がった。そこに"これが恋か"や"好きなんだ"などピュアでストレートな歌詞が乗り、その混じり気のない言葉がまっすぐ耳に飛び込んでくる。表題曲「光の魔人」は、恋の喜びに胸を弾ませた"光の魔人"が煙突を蹴飛ばしながら星降る夜空を駆け巡る、そんな光景が目に浮かび、ジャケット写真ともリンクする。またカップリングは、繰り返すギター・リフがずっしりとした存在感を放つシンプルでド直球な1曲「ここにある」。陽気で痛快なクロマニヨンズ節に心躍る1枚だ。
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ザ・クロマニヨンズ
ドライブ GO!
"SIX KICKS ROCK&ROLL"と銘打った6ヶ月連続リリース企画の第1弾。疾走感あふれる表題曲「ドライブ GO!」では、1音目から薫る古き良きロックンロール臭に心を奪われる。間奏やアウトロのライヴ感もたまらない。続く「千円ボウズ」は、繰り返される"どうでもいいぜ 千円くれ"という無骨なワードが強烈なインパクトを残す1曲だ。悩みごとが絶えない昨今。悩みなど"どうでもいい"と言い放ち、聴いているときだけは忘れさせてくれる、そんな痛快な音楽こそ、この息の詰まる日々には必要なのだろう。世界が大きく変わってしまっても、ザ・クロマニヨンズ節は不変だ。音楽を純粋に楽しみ続ける彼らが6ヶ月連続で放つロックンロールは、世の中に漂う閉塞感をぶっ飛ばしてくれるに違いない。
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ザ・クロマニヨンズ
BIMBOROLL
結成10年を迎えたザ・クロマニヨンズ10枚目のニュー・アルバムが到着。今作でも相変わらずBPMの速い12曲が出揃い、シングル曲「ペテン師ロック」を始めとしたストレートな8ビートを刻むザ・クロマニヨンズ節が詰まっている。"BIMBO=美人だけど頭の中はからっぽの女"と題された今作は、まったくからっぽではなく、純粋無垢な心を思い出させてくれる1枚となっている。特に、"大体そうだ それでいいのだ"と歌うラスト・ナンバー「大体そう」では、目の前のことだけをやっていると特に何もなく終わってしまうだけの毎日を肯定してくれる。そんな彼らの毎日はきっと、いい曲ができたらすごく嬉しくて、曲が完成しなかったら少し寂しくて。そうやってくたばるまで生きていくんだと思う。ザ・クロマニヨンズ独特の死生観みたいなものが見え隠れするのも印象的。
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ザ・クロマニヨンズ
YETI vs CROMAGNON
クロマニヨンズのアルバムももう7枚目。バンドも今年で7年目になる。とはいえこのアルバムに詰められた12曲は、不変のクロマニヨンズ節だ。インタビュー中、ヒロトとマーシーは何度も4人で音を鳴らしているのが“楽しい”と言っていたが、彼らの音楽はそこに尽きるのだろう。瑞々しいバンド・サウンド、一度聴けば忘れられず耳に残り続けるフック。音楽性に変化はないかもしれないが、何事も保つということは並大抵なことではない。でも本人たちは敢えてそうしようとしているわけではなく、それが“普通”。そういうところが異端なのだ。ツアーの本数も減るどころか増え続けている、まさしくロックンロール・ジャンキー。ストレートで混じりけのない力強いサウンドは、ぶれることのない彼らの生き様そのものだ。
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ザ・クロマニヨンズ
流線型/飛び乗れ!!ボニー!!
初となる両A面シングルが到着"ビューン ビューン ビューン"という擬音語が印象的な「流線型」は宇宙への思いをはせる歌詞だけれどなんだか意味深なフレーズも。ハイテンションな叫び声、笑い声も入っていたりと楽しい雰囲気でレコーディングされたことがうかがえる。「飛び乗れ!!ボニー!!」は西部劇を連想させるサウンドに"飛び乗れ!!ボニー!!"のコーラスが耳に残る。自分の今までのスタイル、世間の流行りなんて関係ない。いやもはやそんな次元ではなく、どこまでも最新で常に変化し続けるのがザ・クロマニヨンズの凄みだろう。彼らは止まったら死んでしまうんじゃないかと思うほどに走り続けているから。初回生産限定盤にはライヴ音源も収録。
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ザ・クロマニヨンズ
Oi! Um bobo
そもそも、“ザ・クロマニヨンズ” ですから。現代人(ホモ・サピエンス)と同族ではあるが、あくまで原始人なわけで、“人間の極み” とも言えてしまう単語を掲げるこのバンドは、ロックにおける普遍性の極みも知っている。最小限の機材による演奏。エイトビートに乗っかる、ごくシンプルな歌詞。こんなになんてことのない要素のみで構成されているのに、力強く刻まれるビートと共に、熱く直感に訴えかけてくるという不思議。これというのは、本人たちも分かっているのかいないのか、“ロックと普遍性” という永遠のテーマを、言葉による解明ではなく、生き方そのもの、存在そのもので解明しちゃっているからなのだろう。ロックを更新することばかりが当たり前になっていく中で、ロックを丸裸にしていくことができる貴重な存在だ。
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ザ・クロマニヨンズ
MONDO ROCCIA
ザ・クロマニヨンズの新作が到着した。今作では、マーシーと甲本ヒロトの楽曲が半々ずつ収録され、二人の充実ぶりが伺える。熱のこもったビートで冒頭を飾る「ジャングル ジャミン」「グリセリーン・クイーン」からラスト「エロこそすべて」まで、今回も瑞々しさを失わないストレートで痛快なロックンロール・アルバムだ。変わることのないスタンスを貫きながら、ザ・クロマニヨンズには全く留まっているところがない。この人達にとって、ロックンロールはもう生理現象のようなものなんだろう。そして、彼らのシンプルな遊び心が詰まった言語感覚の面白さは今回も随所に見られるが、「恋に落ちたら」は圧巻。John Lennon「Love」を越えるシンプルさでありながら、「恋に落ちた」瞬間が音の隙間から溢れ出してくる。
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ストレイテナー
Braver
昨年10月より、バンド結成20周年/メジャー・デビュー15周年のアニバーサリー・イヤーとして、リリースやツアーなど様々な形で精力的に発信してきたストレイテナー。そんな彼らが、7月より放送開始したTVアニメ"アンゴルモア元寇合戦記"のOPテーマを書き下ろした。その名も"Braver"。大陸の覇者であるモンゴル帝国の襲来に立ち向かう、対馬の兵士を描いた物語に相応しく、前向きで力強いナンバーだ。エモーショナルなピアノの旋律からは、根底にある悲哀や乗り越えてきた涙が見えるし、ズシリとくるリズム・パートは歩みを止めない勇気、あるいは命の音か。ホリエアツシ(Vo/Gt/Pf)が長崎出身ということもあり、同作と自身のバンドとしての闘いを重ね合わせた、その絶妙な化学反応が深い世界観を示している。
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ストレイテナー
Future Soundtrack
結成20周年、メジャー・デビュー15周年、現在の4人になって10年。閉塞感や同調圧力に押しつぶされそうな現在に、ニヒリズムの欠片もなく、人間の心根にある愛を呼び覚ますような作品を完成させたことに感謝したい。序盤、スローなBPMと選び抜かれた少ない音数の「Future Dance」、歌詞の符割りやビートにダブステップからのリファレンスを感じる「タイムリープ」などで新鮮なリズムへのアプローチを実感。暖かくて身近な恋愛や、他者への感情が瑞々しい「Boy Friend」、秦 基博との共作「灯り」や「もうすぐきみの名前を呼ぶ」の心洗われる響きも、今の彼らだからリラックスして表現できる内容なのかもしれない。キャリアを重ねるほど音楽的な自由を獲得し柔軟になる。日本のバンドが切り拓く新境地。
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V.A.
PAUSE~STRAIGHTENER Tribute Album~
すでにiTunesチャート1位を獲得するなど、各所で高い評価を得ている本作。ASIANKUNG-FU GENERATION、ACIDMAN、THE BACK HORN、MONOEYESら、同世代で約20年をともに戦い抜いてきたバンドはオリジナルに近いアレンジで消化。また後輩であるgo!go!vanillasは定番曲「KILLER TUNE」をカントリー&ロカなニュアンスでガラッと変貌させ、原曲の持つ色気をヴォーカルの牧 達弥が表現しているのが頼もしいし、My Hair is Badもこれまた定番曲「REMINDER」のBPMを高速化し、Aメロの歌詞に椎木知仁(Gt/Vo)お得意の吐き出すような言葉の弾丸を歌詞として追加し、成立させているのも見事。テナーのファンであるほど、参加者の愛情を感じられる素晴らしい解釈の集合体だ。
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ストレイテナー
COLD DISC
結成18年目を迎えるストレイテナー、シングル4曲を含めた9枚目。アコースティック・アルバム、ベスト盤を経た前作『Behind The Scene』を踏まえ、辿り着いた今作は、"どんなアプローチでも自分の音楽になる"という自負を携えた、闇や悩みのない快活な曲が揃った。「原色」、「シーグラス」の冒頭2曲に代表される"ホリエ印"とも言える地底から突き上げるようなメロディには、現体制になって初のアルバムである『NEXUS』(2009年リリース)を思わせる全方位に向けた強度がある。一方で現代ディスコ・サウンドのフォーマットに則った「Alternative Dancer」や、ラストの「覚星」ではチルウェイヴ/ドリーム・ポップへの視座を見せるなど、新たな一面も十分だが、すべて日本のロック・バンドとして耐久性のあるサウンドへ帰着させている点が頼もしい。
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ストレイテナー
Behind The Scene
幕開きから新たなフェイズに思いっきり覚醒させられる。"悲しくも美しい世界"から"クソったれ新世界"(「Asshole New World」)の中をタフに生きる今のストレイテナーの狼煙が上がる。そして高いスキルとアンサンブルを高め、研ぎ澄ませながらも難解さを纏わないのはこのバンドの意志とも受け取れる。パッと聴き90年代から続くオルタナティヴ・バンドのベーシックなコード感やアレンジでありながら、そこここに未来を感じさせる高等戦術こそがストレイテナーの本懐なのだろう。「The World Record」など序盤で疾走し、架空の都市にワープするような曲群を経て、ホリエアツシのメロディのイマジネーションが際立つ「翌る日のピエロ」など聴き手の深いところへ降りてゆく楽曲まで。豊富になった語彙が紡ぐSF的な世界観にも注目。
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V.A.
NANO-MUGEN COMPILATION 2014
このコンピの充実度は毎年計り知れないが、今回はASIANKUNG-FU GENERATIONの新曲「スタンダード」を聴くだけでも相当、価値ある1枚。ゴッチ自身が"これは先の都知事選についての歌"と明言しているが、何も変わらないと諦めたら非難の対象と同化してしまう。愚直なまでに続けること、そしてバンドのイメージを引き受けるとはどういうことか?まで応えた1曲だ。文字数の半分をAKG新曲に費やしてしまったが、今年はユニコーンやスカパラなどベテランから、KANA-BOON、グッドモーニングアメリカら新鋭、くるりやストレイテナーらAKG同世代まで縦横無尽な出演者が揃うわけで、このコンピも自ずとその厚みや充実感を体感できる。お得感で言えばくるりの未音源化楽曲や、ストレイテナーの新曲収録も嬉しい。
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ストレイテナー
ETERNAL ROCK BAND -21st CENTURY ROCK BAND TOUR 2013-
2013年にメジャー・デビュー10周年を記念して開催された47都道府県ツアー"21st CENTURY ROCK BAND TOUR"のライヴ&ドキュメンタリーDVD。メンバーが撮影した映像も多く含まれ、約7ヶ月に渡る全52公演の様子が2枚のディスクで堪能できる。ライヴ映像だけでなく楽屋やその土地土地での観光の様子、ツアーの合間に行われたMV撮影の様子なども収録しており、見ている側もバンドのクルーになり共に旅をしているような感覚だ。セミ・ファイナル新木場STUDIO COASTでの選りすぐりのライヴ映像は、熟練した硬派なパフォーマンスに魅了される。日本全国どの箇所でも4人を迎えたのは、満面の笑みのファンたち。バンドが強く愛され続けていることを再確認した。
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ストレイテナー
Resplendent
デビュー10周年の全都道府県ツアーを折り返したストレイテナーから届いた新しい作品には、タイトルが意味する"輝き、まばゆさ"を、2013年の今、解釈した音像やテーマが溢れている。ギター・リフとベース・ラインがチェイスするイントロが、旅の最中にいるような「シンデレラソング」。未だ真夏の季節にあって厳冬の風に向かうような音像が彼ららしい。他にもテナー節炸裂なアンサンブルに、間接的な表現だが、まだ何も解決していない3.11以降の現実をなきものにしようとする風潮への怒りが滲む「SCARLET STARLET」、ホリエのトーキング・スタイルのヴォーカルや日向のスラップも新しい骨組みで構築され、架空の民族のトライヴァル・ミュージックを想起させる「BLACK DYED」など全5曲。タフに目を開けて空想するテナーの新境地。
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ストレイテナー
SOFT
ストレイテナー初となるアコースティック・アルバム。2012年3月に行ったライヴ・レコーディング楽曲に加え、スタジオ録音の楽曲を収録している。テナーをずっと聴き続けてきたコアなファンはもちろん、そうではないライトなリスナーにも聴きやすいシンプルなアレンジに仕上がっている。アコースティックになって更に際立つのはやはり透き通って伸びやかなホリエアツシの歌声だ。わざわざ素晴らしい彼の声については特記しなくてもとも思うのだが、やっぱり聴いてしまったら書かずにはいられない。リリース順に並べられた楽曲。最前線で活動し続けてきたバンドだからこそのライヴ・レコーディングとは思えないほどのクオリティ。デビュー10周年を目前にして築き上げられた、もう1つのテナーの歴史を楽しんでほしい。
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