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INTERVIEW

Japanese

マカロニえんぴつ

 

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Member:はっとり(Vo/Gt)

Interviewer:渋江 典子

-一番のお気に入りはどの曲ですか?

「ワンルームデイト」ですかね。この曲、最後に2回転調するんですよ。韓国のHYUKOHっていうバンドのライヴを観に行ったときに「Love Ya!」っていう曲で最後2回転調があって。それがグッときて"これやりたい"と思ったんです。あと「ブルーベリー・ナイツ」も気に入ってますね。この曲はツアー中にできたので、一番最近できた曲なんです。レコーディングの日が決まってたけど曲ができていなくて、でもリハーサルとかで忙しくてわりと追い詰められた状況のなか、めちゃくちゃ短い期間で作った曲。自分としては、一番新しい曲をリード曲にできたのがすごい嬉しかったですね。

-どういう経緯で「ブルーベリー・ナイツ」がリード曲になったのでしょうか?

リード曲を作ろうと思って作りました。実際に歌詞をつけてみると、盛り上がりには欠けるけど、歌詞に合っている自然なテンション感になって。歌詞に合った温度感をサウンドでも表現できたのは初めてだったんです。今までは"歌詞は切ないけど曲は明るいよね。でもそれがいいよね"ってよく言われてたけど、ようやく歌詞にあった温度感のアレンジができた気がしてます。最初のピアノとか冷たい印象だし。

-歌詞の切なさが際立ちますね。

僕は、音楽の解釈をある程度聴き手に委ねたいんです。スピッツの草野さん(草野マサムネ/Vo/Gt)の歌詞とか特にそうなんですけど、何について歌っているか曖昧だけど、いろんな捉え方ができるじゃないですか。僕は、歌詞はみんなのものだと思っていて。自分としてはちゃんと意味はあるし、過去の思い出や景色を詰め込んでるけど、聴き手が受け取りやすいように幅を持たせたいというか。この曲は特にそれがうまくできたなと思います。それぞれの"ブルーベリー・ナイツ"にしてもらえたらいいな。

-改めて、『LiKE』はどんな作品になりましたか?

今年で7年目なんですけど、やっと認知されてきた感じがしていて。いい意味でバンドが開き直って、好きなことをなんでもやっていいっていう状況で完成した1枚です。『レモンパイ』から遊べてはいたけど、5曲入りのミニ・アルバムでより開き直れた。シングルだとマカロニえんぴつっていうバンドを伝えきれていない気がしていたんですよね。"アルバムで聴きたいバンドだよね"ってよく言ってもらえるんですけど、そのとおりだなと思って。ほんとは5曲でも足りないんですけどね(笑)。何かに例えられることは当たり前だし、たくさんの"ぽい"が入ってるけど、それで素通りさせずに"好き"に変えるし、ライヴに行きたくなるバンドだっていう自信があります。比較的迷いなく、今のマカロニえんぴつが詰まった作品になりました。

-初の全国ワンマン・ツアー"マカロックツアーvol.7 ~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~"(2019年3月から5月にかけて開催)も決定しましたね。意気込みを聞かせてください。

アルバムを引っ提げてのツアーなので、お客さんと一緒に曲を育てていきたいですね。"この曲にはこんな底力があったのか"とか、"こんな魅せ方があるのか"とか、逆に教えてもらいたい。あとはお客さんがマカロニえんぴつを想う気持ちが、"LIKE"から"LOVE"に変わるといいな。いつも思ってるけど、今回は特にそう思ってます。ぜひ来てください!

-今回のインタビューは"BIG UP!"特別号に掲載されます。それにちなんだ質問になるのですが、はっとりさんは音楽のダウンロードやストリーミング配信を利用されていますか?

僕は配信肯定派なので使ってます。プレイリストを作ってくれる機能もあって、そこで新たにいい音楽と出会えることもありますし、いいなと思いますね。いろんな意見があるけど、配信されててもCDを買う人は買うんですよ。手元に置いておきたくなるというか。

-配信代行サービスについてどう思いますか?

どんどん使って発信すべきだと思います。サブスクとか今全盛期だし。曲を作ったときって一番温度が高くて、すぐ聴いてほしいわけじゃないですか。CDを作るのはお金も時間もかかるけど、配信はスピード感もあるし、CDよりも世に出しやすいのがいいところですね。