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INTERVIEW

Japanese

BIG UP! HOW TO【楽器店編】

 

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stella:桑山 玲奈(Vo/Key) 谷崎 有香(Gt) 野崎 菜央(Ba) 水澤 恵(Dr)
島村楽器 新宿PePe店(ライトミュージックフロア):湯村 健太郎 佐瀬 彰吾(店長)
取材/構成:岡本 貴之 Photo by ゆうばひかり

●ドラムについて


湯村:どんな機材を持っていますか?

水澤::自分のスネアとペダル、スプラッシュ・シンバルを持ってます。それと電子ドラムも持っているんですけど、練習は基本的にスタジオに入ってやっています。

湯村:たしかにスタジオにあるドラムだと自分の音が出ないので、スネアはドラマーの命ですし、ペダルは変わっちゃうと演奏性も変わってしまうので、そこは持っておいた方がいいですね。あと、意外と大事なのがシンバル系です。シンバル系は現場にあるものを叩くことが多いですけど、結構奥深くて。ドラマーが一番叩くのって実はハイハットなんです。

水澤::ハイハットはめちゃめちゃ気になってるんですよ! いくらくらいで買えますか?

湯村:ペアで、3万~4万くらい出すとすごく多くの種類から選べますよ。スタジオにあるハイハットって結構サビてたりするので(笑)、新しいハイハットを手に入れるだけで音もキレッキレになるのでおすすめです。定番の"Zildjian"や"SABIAN"ももちろんいいですが、個人的には"イスタンブール・アゴップ"っていうブランドとか、日本の"KOIDE CYMBALS"っていうブランドはすごく超キレキレで好きです。なので、スネア、スプラッシュとかチャイナ・シンバルの次はハイハットにいってほしいですね。全然違いますから。

●ベースについて


野崎:私は今、ベースを直アン(※アンプ直結)で弾いてるんですけど、エフェクターってどういうものを使えばいいですか?

湯村:ベーシストが初めて使うエフェクターといえば、プリアンプですね。ベースの直アンだと、(音が)行った先にどんなアンプがあるかで全然違ってしまうんですね。そういうときにプリアンプを持っておくと、プリアンプで音を作って現場のアンプでは音量を上げるだけっていう使い方ができて、どこでも自分の音を出しやすいっていうこともあるので、ベーシストはだいたいひとつは持ってますね。一番有名なのは"Sansamp"ですけど、ベースとの相性もあるし音の好みもあるので、一度試してみるといいと思います。楽器は自分のものを持ってきて、楽器店さんでいろいろ試してみるといいと思います。そのときに自分好みの音色を伝えてくれると紹介しやすいです。とはいえ、やっぱりみなさんシャイなので、遠慮しがちなんですけどね。

野崎:ははははは(笑)。そうですね。

湯村:そこは欲張っていろいろお願いしてみるといいと思います。そして、ベーシストが次に欲しがるのはコンプレッサーですね。これを使うと音量感が安定するので、ライヴのときには迫力が出ます。練習のときに使うと雑に弾いてもちゃんと音が出ちゃうので、ライヴのときに使うといいと思います。

●ギターについて


谷崎:私はテレキャスターを使ってるんですけど、カッティングとかを目立たせるには、どういう種類のギターがいいですか?

湯村:カッティングをするんだったら、やっぱりテレキャス、ストラト系のシングルコイル(ピックアップ)がいいですね。ピックアップがハムバッカーよりカッティングに向いてますから、今テレキャスを使っているというのはとても合ってると思いますよ。ギターってそのモデルによってキャラクターが全然違いますから、本当は何本か違うものを持っておいて、曲によって持ち変えるといいと思います。実際、やっていてもこの曲にはどうしてもこのギターは合わない、ということも出てくると思うので、今出してる音と違う音を出したくなったときには楽器店で相談してみるといいと思います。

谷崎:わかりました、ありがとうございます。

湯村:アコースティック・ギター(以下 アコギ)のコーナーもあるんですけど、アコギは見た目にエレキ・ギターほど外見の違いが少ないので、見た目に惑わされず純粋に音色で選んでもらうのがいいと思います(笑)。どれだけ最初に気に入った音が出ているのかっていうのが大事になってきますね。アコギは本体勝負なので、予算は全部本体にかけるくらいでいいと思います。ただ眺めていてもどんな音が出るかはわからないので、いろいろ弾いてみるといいでしょう。大きく分けるとジャカジャカ弾くのに向いているギターがあり、それぞれギターとではキャラクターが違うので、自分が弾きたいイメージを伝えてもらうのがいいと思います。

【総括】

湯村:自分も昔、楽器店でスタッフさんに話し掛けるタイプじゃなかったので、自分なりに選んでギターを買ったりして失敗したこともあるんですけど、その反省を踏まえて思うことは"楽器店を制するには甘え上手になる"っていうことですね。自分が楽器店のスタッフになって思うのは、頼ってもらった方が本当のことも言えるっていうことなので。当店は気軽に相談に乗ってあげられるスタッフが揃ってますので、ぜひフランクに話し掛けてほしいですね。

佐瀬:島村楽器はありとあらゆる楽器が置いてあるので、これだけのものを一同に見れることってないと思いますし、楽器は実際に見てもらうのが一番なので、まずそれを体感してほしいですね。何も弾けなくても、実際に持ってみた感じとか雰囲気を感じてもらうだけでも全然違うと思います。今はみなさんネットである程度調べることができるので、自分で調べられることを店員の我々が言っても意味がないじゃないですか? 我々の役割としては、初心者の方の中でバラバラの点になっている"やりたいこと"を、こちらの知識と経験で線のように繋げてあげることだと思っているので、ぜひお店に足を運んで店員を頼ってもらえたらと思います。