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INTERVIEW

Japanese

ユビキタス × MAGIC OF LiFE

2015年06月号掲載

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Member:ユビキタス:黒田 保輝 (Vo/Gt) イシカワ ヨシノリ (Ba) 北原 弘規 (Dr)
MAGIC OF LiFE:高津戸 信幸(Vo/Gt) 岡田 翔太朗 (Dr)

Interviewer:沖 さやこ

-ユビキタスはもともと仲がいいバンドマン3人で結成されていますしね。

黒田:仲良くなかったら結成自体有り得へんかったから。1年目のときにニケの誕生日に3人でサファリパーク行きましたね。

岡田:えー!

高津戸:嘘でしょ!? 気持ち悪っ!

黒田:いやいやいや......羨ましいやろ? ゆったらええのに~。

高津戸:全っ然思わない! 心の底から気持ち悪い(笑)!

全員:はははははは!

-ユビキタスは今も大阪在住で地元を中心に活動していますが、お互いどんなメリットがありますか?

黒田:今の時代SNSがかなり普及して、ライヴハウスで出会いがあって、どこにいても一緒やと思ってしまったんですよね。僕がバンドを始めた当初に比べて、上京願望はなくなって。

北原:明らかにバンド数も違うしな。東京はめちゃくちゃ多いんで、勝負な感じはすごくするし。

黒田:"何でライヴでお客さんが盛り上がらへんねやろ?"と悩んだ時期もあって、でもそれは俺らが導けてなかっただけやった。そういうものも見えるようになって、まだ関西でパンチ残せるな、とも思うんですよね。

高津戸:東京は戦える場所だけど、大阪も都会だから戦える場所じゃない? 栃木は田舎だからバンドもいないし。帰りたいなと思うこともあるけど、東京に来て良かったなと思うこともある。でも栃木で生まれ育ったから、今年栃木でフェス(Don't Stop Music Fes.栃木、通称"栃フェス")をやることができて......おまけに栃木でそういうことをやるバンドがいないから、栃木の人たちがたくさん動いてくれて。

-地元の愛と、バンドのキャリアがあってこその成功だとも思います。MAGIC OF LiFEはメンバー・チェンジもありながら、今年で結成12年を迎えますが、続けてこれた理由は何でしょう?

高津戸:求めてくれる人がいたからですね。ただそれだけだと思います。辞めようと思ったこともあるけど......求めてくれるって幸せなことだよ、だってそれだけで努力ができるんだもん。その事実だけで頑張れるじゃないですか。

-そうですね。2012年に加入した岡田さんとベースの渡辺雄司さんも、求めてくれる人たちの一員でしょうし。

高津戸:新メンバーとして入ってくれるなんて、本当に感謝ですよね。(メンバー2名が脱退した時期の)3ヶ月4ヶ月、栃木から東京に通って"まだバンドやってんの?"なんて心無いことを言ってくる人もいて、逃げたかったし辞めたかったけど......でもギターの(山下)拓実が支えてくれたし"辞めたくない"と言ってくれて。そんなときにふたり(※岡田と渡辺)が加入してくれて。だから続けてこれているのは......言葉にすると簡単になっちゃうけど、奇跡みたいなものなので。続けられていることに感謝だし、この年齢になって思うけど、僕は"続けている限り負けじゃない"と思うんですよね。

黒田:僕らも同じことを思ってます。「僕の証明」(※2014年1月ミニ・アルバム『リアクタンスの法則』収録)という曲は"辞めたい""逃げたい"と思ったときに作った曲で。今の僕らは恵まれた環境におると思ってて、辞めんかったらそういう場所に行けることを体感したんです。俺もニケも、この年齢になるまでほんまになんもなくて、ライズハウスでライヴして、モーション起こしてるけどなんもならへん。けどただ音楽が好きで、ずーっとやってた3人がたまたま集まってバンドをやって、結成から1年で音源を出すことができて。......続けることのすごさは、このバンドになって特に感じてます。ユビキタスは"おっさ んになってもこいつらと音楽をしたい"と思えるやつとやりたくて組んだバンドなんで。おっさんになって、ライヴ・バーみたいなとこで、お酒飲みながら3人で円になって座って弾く......俺そういうのやりたいねん。

イシカワ:いや、俺いいわ......。

北原:俺もええわ......。

黒田:あれ? じゃあこれを機に新メンバーを募集かな......(笑)。

-はははは(笑)。近い将来においてのバンドの展望はありますか?

黒田:ライヴでもっと長いステージで自分らを表現できるようになりたいですね。年に何回かしか1時間~1時間半できるステージがなくて、やり終えたあとに"ライヴをイメージしきれてなかったな"という話をメンバーですることも結構あって。1年くらいでそれをなんとか達成できたらなと思いますね。

北原:最近やっと、階段をちょっとずつ上れるようになったらいいなと思えるようになって。

黒田:そうなんですよ、弘規は一気にドーン!と行くつもりやったんです。

-ああ、でも最近の一部の若手バンドが異常な速さですから、自分たちもそう行きたいと思ってしまうところは、どうしてもありますよね。

北原:速いでしょう? おまけにみんな後輩なんですよ。エレベーターみたいにピューン!と行ってもうてるから、ほんま俺は去年まで無茶なことばっかりゆうてたんです(笑)。でも俺らは2段跳び3段跳びするよりは、1個ずつ全部やっていきたいなと思って。階段を上っていけば1番上はあると思ってるんで。足も強くなるし。

黒田:1個ずつしっかり上って、本物になりたい。

高津戸:今はバンド全体が流行ってると思うし。でも、いきなり流行ると、その流行は終わっちゃうよね。俺らはずっとバンドが流行ってないときにバンドをやってたから、今乗っかっていかないと......とも思うし。