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INTERVIEW

Japanese

ユビキタス × オワリカラ

2015年07月号掲載

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Member:ユビキタス:黒田 保輝 (Vo/Gt) オワリカラ:タカハシ ヒョウリ (Vo/Gt)

Interviewer:沖 さやこ Photo by 石原 慎

ユビキタスのシングル2枚連続リリースを記念してSkream!にて企画された対談企画第2弾。1回目はMAGIC OF LiFEを招いて行われ、2回目の今回は"ギター・ヴォーカル対談"をテーマに、オワリカラのフロントマン、タカハシヒョウリを招いて行われた。今回の対談はユビキタスのギター・ヴォーカルである黒田保輝のラヴコールで実現したものだ。2ndシングル『透明人間』のリリースを控えるユビキタスの黒田と、カナダ・ツアー直前だったオワリカラのタカハシ。"はじめまして"の挨拶から始まった対談だったが、意外な共通点なども見つかり、対談は終始和やかな空気だった。

-保輝さんのラヴ・コールで実現した今回の対談ですが、なぜヒョウリさんにオファーを?

黒田:えっと、めっちゃ気になる存在やったんです。まず気になってて聞きたいことがあって......使ってるギターは右利き用ですか?

タカハシ:そう、右利きの。もともと僕は左利きなんだけど、ガチャガチャなのよ。ペンとか絵を描いたりとか箸を持つのは左利きで、はさみは右利きで、文化系が左でスポーツ系が右だったりするの。それでギター始めたときに"果たしてどっちでやるべきか!?"と考えて(笑)、高校生のときにKurt CobainやJimi Hendrixが好きだったから左利きでやろうかなと思って。でも左利きのギターがなかなかないから、ジミヘンの真似して右利き用を左利きで使って。

黒田:でも(弦の下にある)ヴォリューム(のつまみ)とか――。

タカハシ:そう、あれめっちゃ邪魔なんだよ(笑)。僕はメイン・ヴォリューム以外は全部取っちゃってるし、アームも右利きの人が使うように使ってるんだけど、ジミヘンは全部つけてるし、弾きながら親指にアームを挟んでるんだよね。本当はあれをやりたいんだけど、めっちゃむずいんですよ。

黒田:いや、それでも左利きで右利きのギター使うのはすごいわ。

タカハシ:見た目が派手だからね(笑)。あと、やっぱKurt Cobainっ子だったし。そのとき2000年で、わりとAPHEX TWINとかTHE CHEMICAL BROTHERSみたいなエレクトリックなものが流行ってる時期だったんです。でも俺は恥ずかしいくらい、ひたすらKurt Cobainの服も真似して自伝も超読んでて、とにかく"Kurt Cobainみたいに生きたい!"と思ってたから、無理に非社交的になったり(笑)。

黒田:最初に見たときギターの使い方にびっくりして。おまけにめっちゃギター弾くじゃないですか。「マッチメイカー」(オワリカラの4thアルバム『サイハテ・ソングス』収録)のリフ教えて欲しいですもん。

タカハシ:あ、本当? 超簡単だよ! 俺がやってること、ほんと超簡単だから。

黒田:(笑)簡単かもしれないけど、(タカハシのギター・フレーズは)聴いてて楽しいんですよね。センスをめっちゃ感じるし、弾きたくなる。音の中にちゃんとそのフレーズがある、というか。

タカハシ:僕も『透明人間』聴かせてもらいましたけど、わりとテクいことやらずにキャッチーな感じだなと思って。

黒田:いやー僕、ペンタ(※ペンタトニック・スケール、5音で構成される音階のこと)しか弾けないんすよね......。

タカハシ:あ、じゃあ俺と一緒だ。俺もただできないからやってないだけなんだけど(笑)。基礎的なことを何も学ばずに始めちゃったから、ギターが鼻歌でしかないというか。(ユビキタスも)そういう感じがしましたね。そういうとこ似てるんじゃないかな。

黒田:コードとかもあんまり知らないんで、鼻歌で歌ったものからコードを探す、というか。

タカハシ:あー、ほんとそれ。俺も完全にそれだね。

黒田:こんなんでいいんかな......と思いながら、"いいもんできてるからええねん"て自分に言い聞かせてる感じですね(笑)。

タカハシ:いつかちゃんと勉強しなきゃと思いつつ――周りにコード理論できる人がいるから。オワリカラだとキーボードの人(カメダタク)がそうだし、友達にもそういう人がいるから、"これもっと美味しくならないかな?"ってやってもらっちゃうんだよね。キーボードの人はオン・コードの使い方はやっぱりうまいから。