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INTERVIEW

Japanese

ユビキタス × オワリカラ

2015年07月号掲載

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Member:ユビキタス:黒田 保輝 (Vo/Gt) オワリカラ:タカハシ ヒョウリ (Vo/Gt)

Interviewer:沖 さやこ Photo by 石原 慎

-ヴォーカルというフロントマンとしてのポリシーなどはありますか?

黒田:最近、わがままになるようにしてます(笑)。メンバーに気を遣うときもあるんで、そういうライヴが良くなかったりして。やっぱりバンドのセンターにおる意味は大事やなと思って。前は結構メンバーの音を聴いてライヴをしてたんですけど、聴きすぎると合わへんから"それは信頼してないということなのかな"と思っちゃって。それやったら俺が走ってるところについてこいよ、というスタンスの方がバンドとしてはっきりするんちゃうかなーと思って。

タカハシ:なるほど。うちはすべてがめちゃくちゃなんで......演奏中に1回タガがはずれたら、もう戻って来れないんですよ(笑)。だから"ドラムだけは絶対に崩れるな!"と。ドラムが最後の砦というか、とにかく"俺らが戻れるところを作っておいてくれ!"って感じですね。本当にやべえと思ったらドラムのところに戻っていく。

黒田:大事ですね(笑)。俺らは俺が引っ張っていくようになって、ライヴ中にメンバー3人の心が折れる音は聞こえんくなりましたね。

タカハシ:僕も10代のころにはよく心折れてたなあ。折れてライヴ中に帰ってた(笑)。でもこの年齢にもなると生き方も定まってきたというか。僕、29歳なんですけど――。

黒田:マジっすか!? 俺、1個上ですよ。

タカハシ:ええっ!? マジで(笑)!? うそー!! マジで!! まったく見えない!! マジで!! 超びっくりした~!!

黒田:......今日一のでかい声ですやん(笑)。

タカハシ:やべ~、今年1番びっくりした(笑)。キュウソネコカミとかも20歳くらいなのかと思ってたら20代後半らしいし、フレデリックもそうだし、関西の若手バンドはちゃんとキャリア積んでる人が多いですよね。東京のバンドは23、4でバン!と出てくる人いるけど。......最近関西のほうが全然面白いもんね。

黒田:いやー、そうっすか?

タカハシ:俺はそう思うな。東京はあんまりバンド・ブームじゃないんだよね。才能がある人はみんなエレクトロニカとかヒップホップや、アイドル系に行ってる気がする。相当不器用で、時代に置いていかれてる、化石のようなやつがバンドをやってるのよ。だからバンドは最先端の文化じゃないんだなと。それが悔しいから、もう1回最先端に持って行きたいと思ってるんだけど。

-オワリカラが全国デビューした2010年は、東京でもムーヴメントが起こっていましたよね。

タカハシ:あのときめっちゃ面白かったですよね。ここから東京のバンド界がもっと面白くなるんじゃないかと思ったけど、ちょっと、全体としてはそこまででもなかった、みたいなところはあるかな(笑)。もしかしたら僕のアンテナが低くなっちゃったのかもしれない。あのころは全然お客さんが入ってないライヴハウスでやってて、一緒にやってるバンドが面白いからイベントのコンピ作ったりしてて。そこから面白いバンドが出てたんだけど......今はそんなにライヴハウスに行ってないし。もしかしたら草の根をかき分ければ、面白いバンドはいっぱい出てくるのかも。やっぱりさ、大阪は"見放題"がコンピ作ったりしてるし。大阪のバンドは歌が前に出てる系とオケがヤバい系の2種類いるけど、民やん(見放題実行委員長)は歌が出てるバンドが好きだよね。東京は"見放題"みたいな、そういうのがないから。

-オワリカラのサーキット・イベント"渋谷モンパルナス"もそうですけど、東京はアーティストのDIYな空気がありますよね。関西は民やんさんやラジオ局、ライヴハウスの人たちなど裏方さんが一丸となって関西のバンド・シーンを盛り上げようとしてるし、お客さんも関西のバンドを応援したいという気持ちが強い気がします。

タカハシ:たしかにそうね。東京の人のほうが心が冷たいんだろうね。

黒田:いや、そんなことないでしょ(笑)。

タカハシ:(ユビキタスは)みんな大阪出身なの?

黒田:いや、厳密に言うと兵庫県出身なんですけどね。

タカハシ:あ、うちのベース(ツダフミヒコ)、兵庫出身だよ。尼崎。

黒田:......僕もです。

タカハシ:(笑)マジで? ちなみにどこ? うちのベースは○○(※駅名)ってとこなんだけど。

黒田:僕も○○です(笑)。

タカハシ:マジで(笑)!! 中学とか高校とかかぶってる可能性ある!! 今度ベースと対談したら? 地元を巡るトーク! ○○で2マンやろうよ(笑)!

黒田:やる場所がないですし、尼崎のトークとか嬉しくないですよ(笑)!