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INTERVIEW

Japanese

KANA-BOON

2014年08月号掲載

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Member:谷口 鮪 (Vo/Gt) 古賀 隼斗 (Gt) 飯田 祐馬 (Ba) 小泉 貴裕 (Dr)

Interviewer:石角 友香

-Track.3「ロックンロールスター」はけっこうシニカルですね。

谷口:うん、そうですね。これは2月に作った曲で、バレンタインの日にあの大雪の中......。その日がけっこう、もう記録的なぐらい大雪の日で、バレンタインに何してんねん(笑)。

飯田:男4人集まって(笑)。

谷口:スタジオもいつも使うスタジオじゃなくて、1番グレードの高い、なぜかでかい(笑)。

飯田:いつものとこが空いてなくて、変に背伸びしてて、よけい恥ずかしい(笑)。

谷口:自分たちへのご褒美として1番でかいスタジオで(笑)。そのときにセッションで作っていった曲ですね。

-その日の気分としてはちょっと面白いものが残った(笑)?

谷口:ま、あの日でよかった。

古賀:こめるもんがあったんやろな。バレンタインの大雪。

飯田:"こんなはずじゃなかった"みたいな(笑)気持ちが。

-歌詞の中身もシンプルなのかもしれないですね。"ロックもパンクもなにもない"、でも曲は紛れもなくロックだし。

谷口:ま、私生活はつまんないんで。ステージに上がったその時間しか、その姿になれないし。だからふだんは別にロックな出来事もなければ、パンクな姿勢もないし、っていう歌ですね。そういう人に憧れもするし......うん。ま、でもいざ音楽の中の話になってしまえば"黙れ、ロックンロールスター"っていう言葉が出てきますけど。うん、そういう気持ちも。"黙っとけよ、このヤロー"って全員に対して思う、そういう気持ちもありますし。でも日常生活でふとした瞬間に、そのいつもの自分とは違うような感情が出てきそうな感じのときは"黙れ、ロックンロールスター"とも思うし。自分にとっての、なんていうんですか......ステージに上がってるときとそうじゃないときの自分っていう、けっこう今までもいろんな歌で歌詞にしてはあるんですけど、ま、やっぱ、その差が激しいんで、そういう歌ですね。

-なるほどね。ところで、状況がどうというよりも、新しいシングルをどんどん出していくことに関してどう思いますか?

谷口:嬉しいです、単純に。やっぱりこのご時世にこんだけ出させてもらえるのは何よりありがたいし。ま、いい曲があるなら聴いて欲しいっていうのが1番やし、そういう、ね?自分たちがいいと思ったものをより多くの人にたくさん聴いてもらえるようにと思ってきたところが、ここやから。だから、ま、確かにいろんなこと言う人もおるけど、僕たち的には全然、望んでやってることなんで。面白いと思うし、そんなダラダラ休んでアルバム1枚出すみたいなことやるよりは、もっと活動的でいたいし。

-というか、やっとKANA-BOON本体とリリースのタイミングのギアが合ってきたなって感じでは?

谷口:そうです。これぐらいの感じが......の方が頑張ってる実感もあるし(笑)。

-バンドのリアルなところと表に出てるところが一致してきたのかなっていう。

谷口:うん。

-そして8月30日には地元大阪での野外ワンマンもあります。サクセス・イズ・ア・ベスト・リベンジ的な気持ちもあったり?

谷口:うーん......まぁもちろんあります。

-そういう気分とお祭りみたいな(笑)。

谷口:そう(笑)。相まみえないはずのものが、うん(笑)。まあKANA-BOONらしい。ひとつの終着点が"ただいまつり"でもあるんで。またそこで次の目標を見つけるんだと思います。