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INTERVIEW

Japanese

KANA-BOON

2014年02月号掲載

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Member:谷口 鮪 (Vo/Gt) 古賀 隼斗 (Gt) 飯田 祐馬 (Ba) 小泉 貴裕 (Dr)

Interviewer:石角 友香

-なるほど。飯田さんは加入したとき、すでにあった曲なんですよね。

飯田:そうですね。KANA-BOONに入るってなるちょっと前に手売りのCDをもらって。僕、その当時は大学に通ってて、そのときずっとこの曲を聴いてたんですけど、歌詞が"やめたいならやめればいいじゃん"みたいなとこが、大学やめたかったんで(笑)リンクしてて。すごくいい曲やなとも思ってて。今回、再録するってなったとき"あの気持ちを出さなあかんねんな"と思いましたね。だからこの曲は昔からあった曲とかじゃなくて、今これを聴きたい人は絶対おるなと思ったんで、その感じを出せたらいいなと思って演奏しましたね。

-身近なところにこの曲が必要な人がいたと。

谷口:"こんなヤツに響くとは"(笑)。

飯田:こんなヤツやからこそ一般的な意見やん? 絶対あるやん? 1コぐらいやめたいこと。

谷口:うん。

-そういう経緯を知らずに聴くと、『DOPPEL』までのエモーショナルに走ってた印象とは違って、ちょっと俯瞰で見てる曲のように聴こえるんですよ。だからまったくの新曲と思い込んでしまったんです。

谷口:リリースされたら僕らの意識も変わるかもしれないと思うんですけど、まだ全然、今までのKANA-BOONとしてのモードは変わってないんです。でも、そういうふうに思ってもらえるってことは、変わるきっかけになる曲なんかな?とは思いますけど。

-去年の経験が演奏に出てるからそういう印象を持つのかも。

谷口:やっと巡ってきてくれたっていうか、この曲の力がちゃんと発揮される時期が。だから3年前に完成したと思ってて、ライヴでもやってたんですけど、このタイミングで録り直して世に出すってことの意味が、この曲のホントの完成形やったんやなと。こうやって復活じゃないけど、また巡ってきてくれたのはすごいことやなぁとは思いますけどね。去年1年を過ごせてなかったら、たぶんこの曲は全然、人の心をつかまない曲やったと思うんで、今回、最大限に曲が活きてくれるのは奇跡的なことだと思います。

-ところで"結晶星"って言葉は存在するんですか?

谷口:ないです。というか、別に絵本でそういう創作があるのを後で知りましたけど。でも当時は僕が作った言葉です。

-どんなイメージから出てきたんですか?

谷口:その当時は自分は何者でもなかったし。歌詞の中で言うならば"劣等星"であったり"欲望星"だった。思い描く姿はずっとあるんですけど、でもそこにはなかなか行けないし、そこに行くまでにはどれほどの道のりが待ってるかも全然、想像ができなかったし。そんな中で"結晶星になりたいな"っていう。それを信じてちゃんとやってれば自分はなれるっていう、これから先、絶対うまくいくって言い聞かせの部分が強いんです。でも、今となってみると劣等星や欲望星から結晶星のほうに本当になれて、だからこそ歌う意味が変わってくるというか。当時も発信はしてましたけど、受け止める側と同じ立場だった。でも今はきちんと発信する側として説得力のある歌が歌えるようになった。だからこの曲のホントの形っていうのは"大丈夫だよ"ってことというか。それを証明できたから、ホントの形はこれなんやなって思います。