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COLUMN

黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第9回】

2017年05月号掲載

黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第9回】

黒猫チェルシーの開拓!ネコロンブス 第9回 <渡辺大知(Vo)>

エレベーターに乗るとワクワクする。
ただひとや荷物を高いところや低いところへ運ぶだけの乗り物で、生活においては当たり前のように接しているものだが、乗り心地やドアの反応のスピード、デザイン性など、注意してみるととても興味深い乗り物だ。気になり始めたのは最近で、まずはメーカーによって個性が違うところに惹かれた。

例えば、HITACHIは反応もよく、シックな造りが多いイメージ。
MITSUBISHIは反応は遅いが振動があり、マシン感が強い。
TOSHIBAはボタンや内装がレトロで可愛いものが多い。

など。たまに恐ろしいほど早く閉まるドアには腹立つこともあるが、もはやそれも味だと思えるようになった。
今回はそんなエレベーターの仕組みと種類を紹介できたらと思う。


エレベーターはまず大きく「ロープ式」、「油圧式」の2つに分類される。

「ロープ式」は一番一般的なエレベーターで、カゴ(人が乗るところ)とオモリとを釣り合わせて、ドラム型の巻き取り装置などでロープを巻いたり戻したりして動くエレベーターだ。構造も簡単で、低層ビルから超高層ビルまで幅広く使われている。機械室の設置が必要で、エレベーターの上に設置されているタイプと下に設置されているタイプとに分かれる。

「油圧式」はジャッキで直接カゴを支えていて、油の圧力でジャッキを上げたり下げたりして動くエレベーターだ。エレベーターの上や下に機械室を設ける必要も無く、幅も取らないのでロープ式に比べて小スペースでも設置できる利点がある。しかし油の交換が必要だったり、低層ビルにしか使えなかったり、最近ではロープ式も小さなスペースで設置が可能になってきたために国内では減少傾向にある。 たまにエレベーターに乗ってオイルの独特な匂いを感じたことはないだろうか?あれは実は油圧式の油の匂いである。匂いがキツイところもあるが、オイルの匂いは古き良きエレベーターの醍醐味のひとつである。

その他、「水圧式」や「リニアモーター式」などのエレベーターも存在するが滅多にないのでなかなかお目にかかれない。


ぜひ、今度乗るときには気にして乗ってみてほしい。
またエレベーターを本気で楽しみたいなら、銀座が「エレベーター博物館」と言われるくらいあらゆるエレベーターに出会える場所だそうなので、気になった方はぜひ、銀座へ出向いてみてください。