Japanese
"COMING KOBE23"、最終出演アーティストで夜の本気ダンス、MOSHIMO、ドミコ、エンドウアンリ(PELICAN FANCLUB)、古墳シスターズ、カネヨリマサル、近石 涼ら発表
2023.04.21 15:45
神戸 メリケンパークにて5月27日、28日の2デイズで開催される日本最大級のチャリティー・イベント"COMING KOBE23"の最終出演アーティストが発表された。
発表されたのは以下のラインナップ。
■5月27日出演
alcott×FUNKIST
アルルカン
イワタショウゴ
エンドウアンリ(PELICAN FANCLUB)
ガストバーナー
ドミコ
八十八ヶ所巡礼
Bloom(ESPエンタテインメント)
メメタァ
MOSHIMO
夜の本気ダンス
■5月28日出演
明くる夜の羊
カネヨリマサル
古墳シスターズ(試練の虎2023)
ジャンキー58%
近石 涼
Dict.
虎の子ラミー
HATAKE
板歯目
優利香
ん・フェニ
そして一般入場券がいよいよ明日4月22日10時より受付開始。ローソンチケットにて先着での受付となるのでお見逃しなく。
▼イベント情報
"COMING KOBE23"
5月27日(土)、28日(日)神戸 メリケンパーク
開場 10:00(9:00優先入場開始) / 終演 18:30予定
■出演者はこちら
[チケット]
入場料無料(会場では募金を必ず!)
■一般入場券受付:4月22日(土)10:00~
https://l-tike.com/comingkobe/
主催:COMING KOBE実行委員会
■オフィシャル・サイト:https://comingkobe.com/
■オフィシャルTwitter:@comingkobe
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MOSHIMOがアルバム『化かし愛』でメジャー・デビュー! 今作は、これからの活動に勝負をかけるバンドの決意が窺える1枚であり、常に物事に対してまっすぐにぶつかっていくバンドの魅力がギュっと詰まった作品だ。キャッチーな言葉遊びも面白い「化かし愛のうた」、思わずバットを振る真似をしたくなる野球にまつわるフレーズ満載の「獅子奮迅フルスイング」、大切だった日々を回顧し切ない思いを吐露する「蜂蜜ピザ」、アグレッシヴなサウンドに乗せて未練に踏ん切りをつけようとする「断捨離 NIGHT」など全12曲。恋愛や日常の様々なことが描かれているが、葛藤しながらもいつだって全力な姿を見せてくれる岩淵紗貴が歌うからこそ、胸に響いてくるものがある。今作の曲たちがライヴでどう化けるのかも楽しみだ。(三木 あゆみ)
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2020年1月に行われたツアー・ファイナル公演をもってメンバーが脱退し、新体制となったMOSHIMOによるニュー・アルバム。今作は、KEYTALKらを輩出した下北沢のインディー・レーベル、KOGA RECORDS内に設立した自身のプライベート・レーベル"Noisy"からの第1弾作品となる。サウンドには、バンドの強みであるライヴの熱量がギュッと閉じ込められており、底から這い上がるようなポジティヴなパワーが漲る楽曲が並んでいる。言葉では、自身の経験やリアルタイムの心情を偽りなく素直に伝え、聴き手と同じ目線に立ちながらも、その手を取って引っ張り上げてくれるような、頼もしさも感じる。学校や仕事、プライベートも一生懸命に頑張って生きている人々に届いてほしい作品だ。(三木 あゆみ)
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表題曲がTVアニメ"炎炎ノ消防隊 弐ノ章"ED主題歌、さらに谷口 鮪(KANA-BOON/Vo/Gt)によるプロデュースという話題性抜群のシングルだが、それを差し引いても十二分な求心力を放つ1枚。むしろそれらの贅沢なほどの付加価値を、どこまでも自分たちのものにすることができるというバンドの底力を見せつけられたような気さえしてくる。疾走感がありながらも様式美すら感じられるギター・ライン、流麗なメロディ、そして包容力を湛えたエンドウアンリの歌声。それらが見せてくれるのは轟々と燃え上がる真っ赤な火ではなく、静かに、しなやかに、堂々と燃え上がる青い炎だ。カップリング含め、突き抜けるような爽快感と優しさを兼ね備えた、これぞ新境地にして王道。(五十嵐 文章)
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メジャー1stシングルの表題曲は彼らにとって初のタイアップで、TVアニメ"Dr.STONE"OPテーマへの書き下ろしだ。彼らの強みは、エンドウアンリ(Vo/Gt)の独特のワーディングや脳内世界を共有し、人間の肉体を構成する細胞や筋肉のようにアンサンブルを編み上げる、意思疎通のスムーズさにあるとこの曲のアレンジを聴くと痛感する。三原色の理論を詩的な比喩に置き換えた歌と相まって、細胞がドライヴする。パーソナルな歌詞でありつつ、息の合ったアンサンブルで時代を超える、インディー・ポップ「Dayload_Run_Letter」、インディーズ時代からの代表曲「記憶について」の2019年バージョンも収録。コンパクトだが、彼らの特徴を改めて知るには絶好のシングルと言えるだろう。(石角 友香)
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1曲目の「ベートーヴェンのホワイトノイズ」を聴いた。これぞキラーチューン。19年を激震させる音とメロディが鳴っていた。前作『Boys just want to be culture』についてエンドウアンリ(Gt/Vo)は、自らのルーツを80年代や90年代のインディー・ミュージックにあるとしたうえで、そういった背景はもはや意識せずとも出ることだと言い、描きたい世界を感覚的に音にしていったと話してくれた。それに対して今作は"ホワイトノイズ"という、明確な音楽ジャンルである"シューゲイザー"と繋がる言葉をタイトルに。その意図は単なる"原点回帰"ではない。むしろまるで人間そのもののようなホワイトノイズの持つ幻想的な揺らぎとメロディが、熱の高いビートに乗って未来へと向かう作品である。(TAISHI IWAMI)
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PELICAN FANCLUBが劇的な進化を遂げた。これまでの作品は80年代のニュー・ウェーヴやポスト・パンク、インディー・ポップやオルタナティヴ・ロックといった海外の音楽や、BUMP OF CHICKENのような日本語詞のバンドといった、自らが影響を受けた音楽やカルチャーへの敬意を軸にオリジナリティを追求していた。しかし本作は、音楽的なリファレンスという意味ではこれまで積み重ねてきたことの延長線上にあるのだが、とにかく誰にも真似できないサウンドの展開が、ここにしかないエモーションが大爆発。ルーツを真摯に習得してきたからこそルーツと向き合うことを止めて、感情の向くまま作って溢れる圧倒的な強さ。彼らの今が最高。そしてこの先が楽しみで仕方ない、可能性の塊のような1枚だ。(TAISHI IWAMI)
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天体系を比喩的に使うなど、エンドウ アンリ(Gt/Vo)流のロマンたっぷりの詞世界。それをバーチャルに体験できる感覚すら覚えてしまうくらい、曲ごとに異なるシチュエーションを最大限に演出するアレンジが素晴らしい。演奏のダイナミクスやさりげない環境音によって奥行きを増し、飛躍的進化を遂げたサウンドに終始、胸が高鳴りっぱなしだった。キャッチーながらもシューゲイズ・サウンドが彼ららしい「Night Diver」、エンドウのヴォーカリストとしての表現力に感服する狂気に満ちた「Black Beauty」、Avec Avecがシンセ・アドバイザーとして関わった壮大なスケール感と情熱的な合唱が感動を呼ぶ「Trash Trace」など......初のフル・アルバムにしてこの完成度! と思わず感嘆の声を上げたくなる仕上がりだ。今、バンドの制作活動が最高に充実していることを感じずにはいられない。(松井 恵梨菜)
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UK.PROJECT主催のイベント"UKFC on the Road"や、"タワレコメン"に選出されたセルフ・タイトルの前作でこのバンドに出会った方も多いだろう。今作は、きっとそのときの印象を凌駕するクオリティだと宣告しておく。"謎"がテーマだった前作とは切り口を変え、"今この瞬間を大事にしてほしい"という思いを込めた今作。"帰る場所があるから帰りたくなる"と当たり前の中にある大切さを歌った「記憶について」に始まり、エンドウアンリ(Gt/Vo)が"今"歌で伝えたいことを全部詰め込んだかのようなバラード「今歌うこの声が」で終わるメッセージ性の高い1枚だ。そんなアルバムに散りばめられたアートのようなサウンドスケープと、バンド史上かつてない破壊力と叫びが襲う「for elite」、「説明」での豹変っぷりとのコントラストも痛快すぎて最高。(松井 恵梨菜)
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PELICAN FANCLUBの正式には初めての全国流通音源がUK.PROJECT内のDAIZAWA RECORDSからリリース。数多くの偉大なアーティストを輩出する名門レーベルからのリリースということで周囲の期待も並々ならないものがあったであろうが、結論から言うと彼らはそのハードルをあっさり越えてきた。今作では、いわゆる4AD的な血を引きつつ、80年代より脈々と受け継がれる耽美なサウンドを現行のインディー・マナーでアウトプットする。さらに"自分達らしさ"、"謎"をテーマに掲げ鳴らされる4人の音は、圧倒的に説得力を増し、立体的で奥行きのある音像からは格段に洗練されたという印象を受ける。仄かに残る青いきらめきと内なる獣が牙を光らせる彼らの現在を克明に刻みつけた1枚。(山元 翔一)
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昨年10月にリリースしたTOWER RECORDS限定シングル『Capsule Hotel』が早耳リスナーの間で話題となり、注目を集めている新世代ドリームウェイヴ・バンド、PELICAN FANCLUB。彼らの1stミニ・アルバムに収録されているのは、死後の世界を表現したというTrack.1「凪の頃」や、絵画を見た感動を歌ったTrack.4「クラヴィコードを弾く婦人」など、誰にでも起こりうる"日常"を描いた6曲。どこかシニカルなエンドウ アンリ(Gt/Vo)による言葉選びのセンスは抜群で、聴けば聴くほどに心を揺さぶられる。甘酸っぱく多幸感溢れるメロディを聴いていると、ドキドキと胸が高鳴り、それはまるで透き通ったガラス玉を覗くよう。静かな部屋で、目を瞑って、じっくりと味わいたい1枚。(奥村 小雪)
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青春ロックを追い続ける3人組ガールズ・バンドが、ついにメジャー・デビューを果たす。本作には、恋人への思いを不器用に綴った「二人」、"毎日コンテニュー"して新しい日々を生きていく「ゲームオーバー」、オール英語詞のサビが新鮮な、過去の恋愛を吹っ切るアップ・チューン「I was」、ピアノのまっすぐな音色に乗せて"君の事が好き"と歌う初のバラード「ピアノのうた」、"涙を死ぬ程流して歌う"大きな失恋を描いた「26」など、思いに耽る夜に綴られた日記のような11曲を収録。青春の甘酸っぱさを纏ったピュアな歌声と歌詞、心の変化を丁寧に描く表情豊かなバンド・サウンドに、胸の奥がぎゅっとなる。大切な誰かに思いを馳せる夜、明日への不安を抱きしめて眠る夜、そんな夜に寄り添い背中を押す彼女たちなりの"夜想曲"だ。(中尾 佳奈)
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映画や小説のようにさまにならない、ありふれた青春すらも特別なものとして輝かせてくれたバンドはこれまでもたくさんいるが、そこにまた新たなバンドが加わった。それも女の子の視点で、恋や夢や憧れについてパワー・コードと力強いビートで感情を爆発させて、怒ったりくよくよとセンチになったり、時に大人びて愛や人生の哲学を語ってくれる。青臭くロマンチストで、でもそれを隠すようなクールさと混じり合う歪みが、青春期のナイーヴなところや、記憶に触れる、そんなバンドがカネヨリマサルだ。昨年ミニ・アルバム『かけがえなくなりたい』でデビューした大阪発の3ピース・バンドによる、2作目のミニ・アルバム。後悔も眩しいほどの希望も抱えて、毎日を並走してくれるアルバムは、ぜひ女の子に聴いてほしい。(吉羽 さおり)
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シーンに登場して以来、唯一無二と言われてきたドミコだが、その音作りは作品を重ねるごとに磨かれた技術を下地にした挑戦や遊び心に溢れ、誰も到達できないところへ到達した。2年8ヶ月ぶりのフル・アルバムだ。先日最新アレンジ版のMVが公開された「問題発生です」と、同曲から派生したであろう「問題は発生しない」。さらに、ライヴでも強烈なインパクトを放つおどろおどろしいナンバー「化けよ」の前にも、「ばける」という新曲が配され、表題でも音像でも連続性を感じさせるトラックたちが目耳を引く。過去作よりダークなアートワークやあくの強いタイトル通り、ドミコの濃厚な"コク"と言える部分をより突き詰めた印象の音の濁流は、もっと彼らのサウンドに浸らせてほしいと思っていたリスナーを、またしても唸らせるに違いない。(稲垣 遥)
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予期せぬ曲展開、サイケな音色、ファンクやヒップホップをルーツに感じる腰の据わったグルーヴといった、ドミコたらしめるあらゆる要素をさらに推し進めた3rdアルバム『Nice Body?』から、約1年を経てリリースとなったニュー・ミニ・アルバム『VOO DOO?』は、これまでの魅力もふんだんに感じさせながら、聴こえてくる変化が最も大きい作品となった。ライヴ・アレンジが大きく変わることでも知られるドミコの、まさにそのライヴを想起させるような音の重なりが生むサウンドスケープは、タイトルさながら、呪術的でもあり幻想的でもあり、何より演奏者の楽しむ様が見えるよう。となるとこれがライヴではどうなるのか。次は音の鳴る現場で会いましょう。(TAISHI IWAMI)
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"NEW FORCE 2017"選出、"FUJI ROCK FESTIVAL'17"出演など躍進中の2ピース・バンド。ギターとドラムの構成上そのシンプルな音をどう料理するかに重きを置く彼らの今作は、重ね録りを用いた重厚感のあるガレージ、変調を盛り込んだローファイなサイケ、リバーブと歯切れ良いラップを交ぜたサーフ・ミュージックなどが2~3分でテンポ良く切り替わり、すべての曲が新鮮でどれがメインなの?と思う多彩な1枚。ベースレスだからとギターをやたらジャカジャカとはせず、"だから何?"と笑うかの如く、枠にとらわれず聴きやすさや柔軟さに変えていて見事。さらに滲み出る奥田民生への敬愛、一聴すると英語に聞こえて実は言葉遊びに富む心地よい韻を踏む日本語詞、と楽しさが凝縮され、何度も聴きたくなる。(稲垣 遥)
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とんでもない天才が現れた。川越発の2ピース、"ドミコ"がとにかくすごいのだ。ポスト・パンク、サイケ、ガレージなど、様々なジャンルの枠を飛び越えた独自のトイ・ポップ・サウンドに、TOMOVSKYを彷彿とさせるような気だるくゆるい歌声がクセになる。これが初の全国流通盤だなんて、なんとも信じ難い。Track.1「地球外生命体みたいなのに乗って」の冒頭にあるように、"胸ぐらと耳掴まれてる"ような気分にさせられた。"2ピースでやれることなんて、この10年で出尽くした"と言われるこの世の中で、彼らは新しい風を巻き起こしてくれるのではないだろうか。似たり寄ったりの邦ロック・シーンに飽き飽きしているそこのあなた、ぐだぐだ文句を垂れる前に、まずは黙ってドミコの新譜をお聴きなさい。(奥村 小雪)
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結成10周年の記念すべき年にリリースされた最新アルバムは7曲の完全新曲に加え、2021年5月にリリースしたミニ・アルバム『ハブ・ア・グッドバイ』以降に配信リリースされた楽曲、会場限定シングル『ハブ・ア・グッドナイト/サマーゴースト』のみに収録された楽曲を含む、全13曲入り。"シンプル且つ、心に響く強靭なサビ"を意識しながら、今まで以上に多彩なアプローチを取り入れ、1曲の中にも心の揺れ動きや感情の機微が見える楽曲たちは、古墳シスターズの最新型。心象風景を丁寧に描き、"報われなければ嘘だよな"との歌詞が胸に迫る「季節を待って」は、古墳らしさと10周年ならではの表現力や説得力を併せ持つ、今作のリード曲でありクライマックス。大丈夫、きっとその季節はすぐそこに迫ってきてるはずだから。(フジジュン)
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結成8年目、古墳シスターズ初の全国流通盤となる1stフル・アルバムがリリースとなった。結成初期から歌い続けている「学生叙情詩」、代表曲「ベイビーベイビーベイビー」、表題曲となる新曲「スチューデント」など、ここまでの集大成と最新型を見せる全13曲を収録している。衝動やら激情やらなんやらを含む圧倒的熱量を放つ歌と演奏、聴く者の心を鷲掴むキャッチーなメロディと言葉たち。汗や涙やいろんな汁がほとばしり、会場中がシンガロングする姿が想像できる楽曲たちは、今すぐライヴハウスに行きたくなるライヴ感に満ちている。また、聴き終えたあとに心にぽつんと影を落とす、全体に帯びた物悲しさや夕焼け感のようなものも彼らの楽曲の魅力。まだ僕らは大丈夫、悲しく思えるから。(フジジュン)
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夜の本気ダンスから1年8ヶ月ぶりのCDリリースとなるミニ・アルバムが到着。本作には、イントロからエッジの効いたギターのモンスター・リフで畳み掛ける「審美眼」をはじめ、疾走感のあるアンサンブルで駆け抜ける「STARLET」、ソリッドな質感のサウンドが癖になる「エトランゼ」など、"夜ダン流"ダンス・ロックを惜しげもなく詰め込んだ全6曲が収録されており、ミニ・アルバムと言えど聴き応えは抜群だ。昨年2021年1月にリリースされたミニ・アルバム『PHYSICAL』は初めてホーン・セクションを導入するなど自由度の高い作品となったが、本作では打ち込みが随所に散りばめられており、前作に引き続き自由度の高いモードでありながら、より深化を遂げた夜ダンのクリエイティヴに驚愕することだろう。(山田 いつき)
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前作で初のアニメ・タイアップを獲得した夜の本気ダンスが、今回はドラマ主題歌に初抜擢! TVドラマ"セシルのもくろみ"のタイアップ曲/今作の表題曲であるTrack.1「TAKE MY HAND」は、エッジを効かせたダンサブルな曲でありつつ、中盤では米田貴紀(Vo/Gt)の色気たっぷりの歌声も聴かせていて、幅広い人の心を捉え得るキャッチーな仕上がりに。そして、6曲のライヴ音源のメドレーとなるTrack.3「HONKI DANCE TIME」では、臨場感のあるサウンドや掛け声で、彼らが今も変わらず"ライヴ・バンド"として愛されるわけを証明してみせた。憂鬱な気分すらも吹っ飛ばす強力なダンス・ビートを放つ"夜ダン"は、今後邦ロック・シーンに新たな爪痕を残すだろうと、今作を聴いて改めて確信。(滝沢 真優)
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Track.1「SHINY」はアニメ"境界のRINNE"第3シリーズのオープニング・テーマとして書き下ろされたもの。初のタイアップに影響されたのか、風を切るように爽やかな同曲は、ダンス・ロックというよりもスタンダードなロックンロールと呼んだ方が良い感じだ。しかしだからこそ、このバンドがずっと守り通してきた"踊れる"ビート&リフがニュートラルな温度感で活きている印象。4曲とも違うテイストだが、ここまで冒険できたのは、昨年末からの新体制に手応えや自信を感じているからだろう。聴き進めるたびにいろいろな発見があるが、個人的にはTrack.3「Blush」の歌謡ロック的サウンドがツボ。実は色気抜群のこのバンド、こういうアプローチもアリなのでは。(蜂須賀 ちなみ)
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本当にこのバンドのスタンスはブレない。本能を刺激するビートと執拗に繰り返すギターのフレーズ、そして米田貴紀(Vo/Gt)による独特のバネのあるメロディ。手練手管のテクニックで聴き手の心と身体を踊らせる夜ダンの本懐はここにきてますます洗練されてきた。今作はメンバー・チェンジを経た夜ダンが2016年最後にリリースする初のメジャー・シングル。バンドの大きな武器であるサビの爆発力に一層スケール感が増した「Without You」も、ポップなエッセンスが新境地となる「LIBERTY」も、いまの夜ダンだからこそ鳴らせるネクスト・ステージだ。どちらも多分に解釈の余地を残した歌詞だが、"聴く人の存在があってこそポップ・ミュージックである"という信念を表と裏から描き出したようなところも米田らしい。(秦 理絵)
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遂に本作を以ってメジャー・デビューを果たす夜の本気ダンス。とはいえ、やはりこのバンドのことだ、本人たちに浮き足立っている様子はない。たしかな実力を持つライヴ・バンドとして全国各地のイベントからオファーがある現状でも、クールに自らの現状を把握し、自分たちがやりたいことをしっかりと見据えているのだということが伝わってきた。1stアルバムに引き続きバンド名にもある"ダンス"をアルバム・タイトルに据えた本作では、ミドル・テンポの楽曲をわずかに留めながらも、ひと際シャープになったそのサウンドと多彩なアプローチで魅せてくれる。全10曲を聴き終えた感想は"相変わらず頑固だなあ"といったところだろうか。でも、この感じがやっぱり信用できたりする。(蜂須賀 ちなみ)
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ライヴ・バンドとしてフェスやイべントで百戦錬磨の存在感を発揮している今の夜の本気ダンスの無敵感が、見事に結晶化したシングルである。Track.1「By My Side」、これはキャッチーなリフと絶妙なファンクネスを孕んだ四つ打ちビートが絡み合う、彼らが得意とするダンス・チューンだが、今まで以上に曲そのものの"重み"が増した。各楽器の織りなすアンサンブルが、まるで重戦車の如き迫力で耳に迫ってくる1曲。とにかくヘヴィ、且つグルーヴィ。そしてTrack.2「Show down」、これも性急なダンス・チューンだが、その上に彼らの本来的に持つメロディアスな側面が強く出ている。米田の歌声も強く深くなった。もはや"勢いのある新人"のカテゴリーからは大きくはみ出すスケールの大きさを感じさせる1枚だ。(天野 史彬)
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Track.1のタイトルが「WHERE?」。素晴らしい。君は何処にいる? 僕は何処にいる? 答えは何処にある?――京都の4人組、夜の本気ダンスは、記念すべき1stアルバムの初っ端から道に迷っている。そして、"迷うこと"を大いに楽しんでいる。ダンサブルなガレージ・ロックだけでなく、メロディアスなギター・ポップや爽やかな歌モノも消化する音楽的振り幅。それは彼らが、踊ることとは身体だけでなく心も揺らすことであると本能的に理解している証だろう。そして歌詞の随所に見られる"若さ"への言及は、彼らが成熟よりも未熟を、安定よりもロマンを求めていることの証明。完成なんて求めるな。動き続けろ、変わり続けろ。この"生"というフロアで、本気でダンスし続けろ―― このアルバム、僕はそんなメッセージとして受け取った。(天野 史彬)
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京都出身の4人組による、2月にリリースされたTOWER RECORDS限定シングル『B!tch』に続くデビュー・ミニ・アルバム。音楽的にはFRANZ FERDINANDや初期ARCTIC MONKEYSといった00年代に登場したUKインディー・ロック勢からの影響を強く感じさせる、ハイテンションでグルーヴィなダンス・ロックを基調としており、まだ荒削りな部分はあるものの、1度聴いたら耳に残るキャッチーなフック満載のメロディや、収録された6曲すべてに違った方向性やアイデアを取り入れようとする音楽的野心からは、バンドの器量の大きさと、この先の飛躍を感じさせるに充分な魅力を感じ取ることができる。すべてのものには終わりがある――そんな刹那性を極めてドライに歌う、6曲中最もヘヴィでサイケデリックなラスト・トラック「愛は終わり」が特にいい。(天野 史彬)
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大阪の名物サーキット・イベント"MINAMI WHEEL"で200人キャパのライヴハウスにプラス150人が押し寄せたという、関西の雄がいよいよ1stシングルをドロップ。思えば今ほど高速BPMと4つ打ち全盛以前にはUKインディーとシンクロしたバンド、例えばSISTER JET やVeni Vidi Viciousが気を吐いてたなぁなんて思い出す(もちろん、今も健闘してるのだが)。彼ら、夜の本気ダンスもクロいフィーリングを感じさせる、4つ打ちというより16ビートを感じさせるビート、GSやサイコビリー、ひいてはUKインディーとのシンクロする洒落っ気も満載。ヴォーカルも粗野さの中に艶があるタイプで、久々に色気のあるロックンロール・バンドに出会えた印象。もっと曲も聴きたいし、何よりライヴが観たい!(石角 友香)
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「ライブハウスブレイバー」に始まり、8月から連続でデジタル・シングルをリリースしてきた神戸発のSSW 近石 涼のインディーズ・デビュー・アルバムが完成した。「ライブハウスブレイバー」ではソリッドなアコギとバンド・サウンドで、「最低条件」は広がりのあるメロディをピアノやビートが躍動的に縁取る。かと思えば「ノスタルジークラムジー」は夢心地なピアノや甘いボサノヴァ、そこからグルーヴィなビートとラップ調の歌になりと、シームレスに場面展開していくポップでトリッキーなアレンジが冴える。ジャジーな「寂しさは夜のせい」や、ピアノとストリングスによる美しい小品「生まれて死ぬまでの間に」など、多彩な曲を芳醇な歌がさらりと包む。曲の幅広さはもちろん、何よりその歌声が深い印象を残していく作品だ。(吉羽 さおり)