Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

ぜんぶ君のせいだ。

2016年07月号掲載

いいね!

Member:如月愛海 成海5才 ましろ 十字 一十三四

Interviewer:吉羽 さおり

-作曲、クリエイター陣もどこかで、ぜんぶ君のせいだ。だからこそ面白いことができる、といろんな曲で攻めている感じもありますかね。

如月愛海:たしかに。それこそ前回も今回のシングルもそうですけど、3曲とも激しめの曲で、メロディ・ラインがガラッと変わったりするんです。そういうのを考えると"また攻めてきてるな"って思うところもある。でも、それに応えなきゃっていう思いも強いんですよね。

-どんどん難しくなっていきそうですね。

如月愛海:その難しさを感じたことがないんです。

成海5才:歌詞もすぐに覚えられます。

ましろ:きっとそれぞれで共感する部分が多いから、入りやすいんだと思うんです。

如月愛海:歌だけでなくセリフもあったりするんですけど、そういうセリフも、わりとすぐに覚えられて、レコーディングできちゃったりもして。

一十三四:今回の「僕喰賜君ノ全ヲ」にもセリフがあるんですけど、これをライヴで言うのが楽しいんですよね。私のパートで"えーと...あ、あなたが、す、す、す..."って最後まで言えないっていうところがあるんですけど――

如月愛海:"好き"って言えないという。ほんとは言いたい(笑)?

一十三四:いや、恥ずかしい......。

如月愛海:ここでコミュ障発揮してる!

ましろ:最後まで言うのは恥ずかしいよね、やっぱり。

如月愛海:よつが"す、す、す..."と言いかけているところを、元気でポップなあざが止めるんですよ。

十字:"いやいやいきなりハードル高過ぎ!"って言って止めるんです。

如月愛海:そういう掛け合いもライヴで見ていると楽しいと思います。

-そういう歌割りからも、それぞれのキャラクターがわかるところもある。

如月愛海:性格が滲み出ていると思います(笑)。

一十三四:まだ歌割りができてないときから、誰かが"ここは絶対、よつだよ"って言っていて。

如月愛海:そういうのがわかるようになってきたよね。あとは、"こうなるんじゃないぞ"っていう意味合いで、パートを振ることもありますね。今回"逃げる道を探すな!"ってフレーズがあるんですが、ここはましろに歌わせているんです。"逃げ道を探すなよ、お前は"っていう意味を込めて。特に、ましろとよつとごもちは、コミュ障発揮率が強めなので、"逃げるなよ"って自ら言い聞かせるように、振ってます。

ましろ:そのパートはかなりエモーショナルに、訴えかけるような感じで歌ってます(笑)。

-でもどこかでみんなも、逃げ道を探してこのぜんぶ君のせいだ。に来ちゃったところもあるんじゃないですか。

成海5才:それは内緒です!

ましろ:もう逃げませんから。もうこれ以上はどこにもいけないので(笑)。

-ここがやり切る場所だと。

如月愛海:ここがなかったらみんな社会に溶け込めないような人間なので。成長をしていく場所ですね。

-活動は始ったばかりではありますが、今の一番近い目標は?

十字:世界征服?

如月愛海:それはいきなりすぎるから!

成海5才:日本制圧?

一十三四:圧かけちゃうの(笑)。

如月愛海:やっぱり"現代社会の病みかわいいってなんだろう?――それはぜんぶ君のせいだ。じゃない?"ってところまでになることですかね。あとは、まだ出会ってない方たちとたくさん出会って、人間の裏面を引き出せるようなライヴや、気持ちをぶつけ合えるようなライヴはやっていきたいですね。どんどん成長していきたいですね。そして最終目標は、世界征服ということで。

-ライヴでお客さんと正面で接していると、お客さん自身がちょっと病んでるんだなとか、いろんな思いを抱えてきているんだなということは感じますか?

如月愛海:"病み"ってひと言で表現するのは難しいと思うんです。人によっては、落ち込んだときに発する言葉を"病んでる"と言うかもしれないし、ひとりぼっちでいることを"病んでいる"と言う人もいるかもしれない。すごく広い意味合いだと思うし、誰もが持っているものだと思うんです。ライヴでは、よりそういうふうに打ち明けてくれることが、多くなったなと感じています。お手紙だったり、実際にお会いしたときにも、"僕はこうなんだよね"って話してくれることが増えました。"いやいや、私たちもこうなんだよって。一緒だから、頑張っていこうよ"って。

十字:なんか、お悩み相談室みたいになってるよね。

如月愛海:お互いでね。そういうふうに、ありのままでぶつかれる場所を設けてもらったという感じなんです。

-そして、"最終的には前を向いていこうか"っていう場になってる。

一十三四:できれば一緒にね。

如月愛海:でも、手は繋がないけどね。

成海5才:え、そうなの?

如月愛海:それよりは、走ってるからついて来てっていう感覚かもしれない。

ましろ:みんながむしゃらで、全力疾走だからね(笑)。

如月愛海:やっぱり勢いがないと乗り越えられない壁もあるので(笑)。今回の「僕喰賜君ノ全ヲ」には、ダンスでも走るシーンが結構入っているんです。ずっと走っているので、ついて来てください。