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INTERVIEW

Japanese

ASIAN KUNG-FU GENERATION

2009年07月号掲載

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Member:後藤 正文(Vo/Gt) 山田 貴洋(B/Vo) 伊地知 潔(Dr) 喜多 建介(Gt/Vo)

Interviewer:佐々木 健治


-じゃあ、何曲かでも、そういう未発表曲が入れば、ありがたい(笑)。

後藤:いやあ、多分、未発表は僕たちだけなんじゃないですかね(笑)。あ、でも、マスタリングは全部やり直すので、オリジナルとは、違う感じにはなりますけど。

スタッフ:ユニコーンは、面白い曲が入りそうですけどね。

後藤:ユニコーンが、完全に未発表曲だと助かるよね(笑)。心強い。

一同:お願いします(笑)。

-それは、どんな感じのものが?言える範囲でいいので。

スタッフ:今回のツアーのライヴ音源からチョイスすることになりそうです。埼玉スーパーアリーナの二日間から、一曲入れることになるんじゃないかと。

-そして、アジカンが、新曲「夜のコール」を収録されるということで。凄くライヴ映えしそうな曲ですね。

後藤:そうですね。何となく、ライヴでやることを意識して作りましたけど。

-「夜のコール」もそうですが、アジカンを聴いていて、面白い、気持ちいいなと思うのが、言葉の乗せ方で。リズミカルに、短く刻みながら乗せていくというか。

後藤:そうですね。どういう譜割りで歌うかということは、考えますよね。最初の頃は、やっぱり洋楽が好きで、洋楽的なエッセンスというか、仮歌は、英語で作って、その後で、歌詞を書いて、合わせていくというのが最初は多かったですけど。最近は、そういう作業はひと段落して、最初から日本語でパンパン乗せていけるようになりましたけど。でも、あれですよね、日本語の音楽と、海外の音楽で何が違うかというと、ビートが優先されているかどうかというのが、大きいと思うんですよ。日本の音楽の聴き方って、大体、メロディの良し悪しとか、そういうところが、第一印象なんですけど、海外の人達は、ビートとかに意識的なんですよ。それはかなり重要なことで、そういう中で、言葉も一つ役割を果たしていて英語自体、喋っているだけでリズムがあったりとか、日本語でもそういうことができないかなとかは常々思っていて。なるべく面白い言い回しとか、発語感として。なるべく工夫して、自分でも悩みながらですけど。どうやったら、面白い歌い方ができるか。なかなか難しいですよ。

-そういうビートを感じるという意味では、他のアーティストは誰かいますか?

後藤:どうだろう。日本語でかっこいいバンドってたくさんいるんだけど、凄くいいなと思うのは髭(HiGE)とかはかっこいいと思う。きっちり日本語なんだけど、邦楽を聴いている感覚じゃない。彼は詩的な人間だし、詩もいいし、凄く不思議だし、かと言って言っていることが全く分からないわけじゃなくちゃんと伝わってくる。須藤君の歌詞は凄いなと思う。

-凄く踊れるし、日本語も確かにしっかり伝わってきますよね。

後藤:凄くバランスがいいんだと思う。頭もいいし。クールなんだけどちゃんと日本語っていう、一番難しいことをやっていると思いますけど。僕達がやっていることは、もっともっと暑苦しくてダサいけど、ああいうクールなのには憧れるよね。

-ああいう曲を取り入れてみたいとは思います?

後藤:それはやっちゃうとマネになっちゃうからな。でも、凄くかっこいいなと感心するというと変だけど・・・うん、凄いなと思いますけど。

-では、「夜のコール」の歌詞についてですが。「全ての想いを言葉にするのは無理でしょう/それでも僕らは言葉から逃げられないだろう/全てが行き詰って そんな時代になった/音楽は既に在って/僕達は何を歌うの?」っていう。こういう感覚は、結構、世代的にずっとあると思うんです。僕も凄くあるし。ロックの話で言えば、よく言われるのが、闘う相手がいないみたいなことが言われたり。

後藤:うん。