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INTERVIEW

Japanese

ASIAN KUNG-FU GENERATION

2009年07月号掲載

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Member:後藤 正文(Vo/Gt) 山田 貴洋(B/Vo) 伊地知 潔(Dr) 喜多 建介(Gt/Vo)

Interviewer:佐々木 健治


-ああ、なるほど。

後藤:僕達が、STEREOPHONICSの前に出るとか、前座で日本人のバンドが出たりすると、もの凄い逆の、オーディエンスの反応が冷たかったりするとか。そういう意味では、最近は、KASABIANとかの前に日本のバンドが出ても、案外、温度が良かったりとか。最近は、OASISの前に、若手のバンドが出ても、そんな感じもなくなってきているというか。その辺は、ある種の挑戦でもあると思うし、僕達のフェスだったりしたら、中高生とか、割とそのあたりに免疫がない、新しい子が入ってくると思うので。

-音楽の聴き方として、固まっていない。

後藤:そうそう。だから、そこからまた新たに出会うこともあるだろうし、それは、その参加してくれる洋楽のアーティストにとっても、確実に新しい出会いの場でもあるわけだから、そういう場であればいいのかなという気はしますけどね。いろんなところで、ゴチャゴチャ言われたとしても、それは・・・それでこそでしょとも思うし、当り前でしょというか。

-ある程度、違うことをやる以上、批判もあるだろうと。

後藤:うん。でも、本当に観たいんだったら、皆、ワンマンに行けばいいんだよ、ワンマンの方がいいんだから。
(一同苦笑)
いや、そう思う。最近思うのは、フェスとかでワーッてお客さんが集まっていても、ワンマンの会場は意外と、あんまりついてきていないとか。(会場が)狭かったりとか。STEREOPHONICSのワンマンがSHIBUYA AXだったりすることにもそう思うし。幕張とかで観たいよね、規模的には。でも、そうなっていかないその現実がずっと続いていくと、海外のバンドは来づらくなるみたいな気はしますよね、なんか。フェスの良し悪しも、最近では考えるというか、どうなんだろうって自分達が参加していても思うし。だから、フェスで観たような気になっちゃうことってあるじゃないですか。フェスで観たから、ワンマンはいいや、みたいな、僕らもそういう気分になることがたまにあるし。

-とりあえず、観たし、何か満足した、みたいな。

後藤:そう、何か観たような気分になっちゃう。まあ、それは経済的なものもあるのかもしれないけどね。一年に何本も何本も観れないだろうけど、やっぱり、アーティストとしては、やっぱりワンマンで観てほしいというのはあるよね。それはまあ、いろんな流れがあるだろうから、一概には言えないんでしょうけど。

-NANO-MUGEN FES.は、そのワンマンに繋がるような入り口であってほしいと。

後藤:そこから広がっていけばね。例えば、次のツアーとかですぐに来るバンドもいるだろうし、そこに観に行ってもらいたいと思うし。また掘り下げて、アルバムを聴くのも楽しいと思うし。そういう場所として、提供できたらいいなという思いはありますけどね。新しい出会いの場所になれば。

-回数を重ねてきて、お客さんの楽しみ方も含め、そういう場として、成長してきたと思いますか?

後藤:僕らのフェスが成長したっていうよりかは、どんどんお客さんの聴き方が変わっている気はするよね。昔とか、ステージ対面式でやってみて、邦楽にはお客さんが凄く集まって、洋楽のステージは割と空いているとかあったもんね。でも、そういうのが解消されてきている感じはするんですよね。それは、僕らが何か言ったからっていうよりは、自然と。

-垣根がなくなってきている?

後藤:そう、そういう楽しみ方をしてくれるのは、凄くありがたいなと思うし。