名古屋出身の若き4人組 Some Lifeが、10代限定のイベント"未確認フェスティバル"での準グランプリ獲得を経て全国デビュー。そのタイトル"Poo"は幼児語で"うんち"を意味する。なるほど、汚物でありながら子供たちのスーパー・キャッチーなアイコンでもあるそれを、成人を迎えても言い合って笑える。そんなメンバーの仲の良さが伝わってくる「サムライフのテーマ」に始まり、オルタナティヴ・ロックにパンクにレゲエなど、様々な音楽的影響を、ユーモアたっぷりに掛け合わせ思いっきり出した全6曲。それらを引っ提げて、彼らがステージ上で無邪気に暴れ回る姿を観てみたい。Some Lifeの前では、誰もが童心に返れるのかもしれない。行こう、ライヴハウスへ。
ノベル・コンセプトアルバムの第2弾。前作『共鳴howRING』が黒ならば、今作は夕暮れのオレンジが似合う、そんなノスタルジックな1枚だ。勢いに頼らないことで必然的に歌の良さや緻密なアレンジといった部分が底上げされた珠玉の全6曲が並ぶ。理想と現実の狭間にいる嘘のない自分を映し出す「mirror」、素顔の自分を求めて闇に沈み込む「夜間飛行」で幕を開ける今作は、とにかく樋口侑希(Vo/Gt)の歌詞が等身大で生々しい。思春期の大切な感情をパッケージした「ラブレター」や、全国を旅するバンド自身のことを綴った「ペングイン」を経て、やがて人と人とを歌で繋ぐ「hey my friend」に辿り着く頃には、自分が何を大切に生きるのか、という人としての帰るべき場所が浮かび上がる。