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INTERVIEW

Japanese

クジラ夜の街 × Marshall

2023年11月号掲載

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Member:宮崎 一晴(Vo/Gt) 山本 薫(Gt) 佐伯 隼也(Ba) 秦 愛翔(Dr)

Interviewer:米沢 彰 Photographer:Kanda Yukiya

メジャー1stフル・アルバム『月で読む絵本』のリリースを12月6日に控えるクジラ夜の街。"ファンタジーを創るバンド"を標榜し独自のサウンドを追求する4人が、Marshallのワイヤレス・スピーカー"Middleton"を徹底チェック。普段の音楽の楽しみ方から、ニュー・アルバムの聴き方、来年1月スタートのバンド最大規模となる15公演を数えるツアー"クジラ夜の街 全国ワンマンツアー2024『輝夜を捜して』"への意気込みまで、様々に訊いた。

-みなさんは普段プライベートではどういった音源を聴かれていますか?

宮崎:普段は歌があるものが多いんですけど、最近は好きな映画とかゲームのサウンドトラックもサブスクに上がってたりするので、そういうのも聴いたりしていますね。一番好きなのは"ファイナルファンタジー"で、最近のものも好きなんですけど、ちょっとレトロめな8ビット時代とか、"(ファイナルファンタジー)VII"、"IX"、"X"あたりのゲームがすごい好きなので、そのへんをよく聴いています。

秦:僕は結構幅広く聴くんですけど、アイリッシュ音楽がすごく好きなんですよ。アイルランドのローカルな民族音楽が好きなんですが、アイルランドの伝統音楽って、いわゆるアイリッシュ・パンクと呼ばれるジャンルの前身となったもので。‎Apple Musicとかで、僕が聴いて評価をつけると星の数が変わっちゃうぐらい、誰も聴いてない音源とかを片っ端からずっと聴いてます。

山本:僕はいろんな音がサンプリングされてたり、いろんなギターの音色とかがコラージュ的に貼り合わされたような曲を聴くことが多くて。音がすごく重なっている音楽が好きなんですよね。

-具体的にはどういったアーティストですか?

山本:日本だったら君島大空さんだったり、海外だったらBLACK MIDIとかですね。

-なるほど。最後、佐伯さんはいかがですか?

佐伯:まったく聴かないです。

-?

宮崎:本当なんです。

佐伯:サブスクも最近解約して。もう音楽全然聴いてないです。ゲーム音楽をゲーム中に聴いてるぐらいですかね。

-そんなことあります(笑)??

宮崎:(笑)彼の好きなところなんですよね。

-バンドの中で共通言語がなくて困ったりはしないですか?

佐伯:あのバンドのあの感じいいよね、みたいな話はもう雰囲気で(笑)。

一同:(笑)

宮崎:このまま染まらないでいてほしいです。

-今までMarshallのインタビューも結構やってるんですけど、初めてですね、音楽を聴かないっていう回答。プレイとのギャップもすごいですが。みなさんはそれらの音源をどういう環境で聴いてるかうかがえますか?

宮崎:イヤホンだったりも結構多いですけど、僕は運転するんで、車のスピーカーで聴くことも多いですね。ちょっとカスタマイズをして音質も良くなっています。

-最近の車って音質かなりいいですよね。

宮崎:すごくいいですよね。なかなか家だとサラウンド環境で聴くのは難しいですし、車って意外と馬鹿にできないと思いますね。

-あと場所さえ気をつければ、結構音量上げても誰にも怒られないのもいいですよね。

宮崎:誰にも怒られないし、気持ちいいですよね。自分で走ってると特に。

秦:出先で聴くときは、いつもライヴで使ってるイヤモニで聴いてるんですけど、それはこだわりとかじゃなくて単純に無線のイヤホンは一瞬でなくしちゃうんで(笑)。家で聴くときはでかいスピーカーがあるのでそれに繋いで。アイルランドの音楽ってBGMとしての要素が強くて、それこそヴァイオリンやティン・ホイッスルとか、そういう楽器で同じ旋律がずっと繰り返されたり、お祭り的な音楽が多いんですよ。それをありえないくらいの爆音で流して、それに合わせてバウロンっていうアイルランドの民族楽器を叩いていると、たいていの悩みごとは吹き飛びますね。

一同:(笑)

山本:移動の時間が多くて、そういうときは有線のイヤホンで聴いてます。家にいるときは、なぜか低音が異常に出る、知らないメーカーのスピーカーで聴いているのですが、クラブ・ミュージックっぽい音源はいいんですけど、普通の曲を聴くとベースしかほぼ聴こえないんです。

-佐伯さんは......。

佐伯:ゲームとかするときは低音がよく出るイヤホンを使っていますね。一応ベーシストなんで。

-(笑)無理やり回答きましたね。今回、ギター・アンプでもお馴染みのMarshallからポータブル・ワイヤレス・スピーカー"Middleton"をご提供いただきましたが、実際に聴いてみた感想をうかがえますでしょうか?

宮崎:いい意味で裏切られたなって感じがしたんですよ。やっぱりMarshallなので、楽器の音とかがゴリゴリに聴こえてくる感じの音質を想像してたんですよね。見た目もMarshallアンプの実機の質感でザラザラ、ゴツゴツしているので、そういうのを想像してたら、歌が入ってきた瞬間に裏切られたというか、すごく解像度が高いですよね。特に歌モノの曲を聴くときにめちゃくちゃ最適なんじゃないかなって思って、本当に現代の音楽シーンに合っているので、若いリスナーにもめちゃくちゃおすすめできますね。

秦:僕はドラムなんで、全体の音質の機微とかまではわからないんですけど、ドラムに関して言うと、フロア・タムって結構難しい音なんですよね。それが、さっきみんなでZAZEN BOYSを聴いてたんですけど、フロア・タムがしっかり鮮明に聴こえてて。イヤホンだと聴こえたりもするんですけど、普通スピーカーで離れて聴くとフロア・タムがどうしても埋もれてしまう。それがイヤホンで聴いたときとあまり遜色ないっていう。そこがドラマーとしてはすごいびっくりしました。

山本:僕は操作性がすごくいいなと思って。シンプルなところで、ベースとトレブルをいじれるじゃないですか。こういう機能自体はよくあると思うんですけど、それをこの光るメーターでわかりやすく見せてくれるのがすごくいいなと思います。わかりやすいですよね。あと、置いて聴いてたらどこで聴いてもバランスがすごく良くて、この小さいボディの中にウーファーとツイーターがいったいどういうふうについているのか、気になるんですよね。

-わかります。ちょっと開けてみたい気持ちになりますよね(笑)。どれぐらい音量上げてみましたか?

山本:常識の範囲内ですね。

宮崎:めっちゃ出ますよね。上げていったらテレビとか以上に出そうな感じがします。もう青天井か、ってぐらい。

-どこまでも音量上げていい環境で試してみたんですが、エグいぐらい音出ました。あと個人的にはローとハイじゃなくて、ベースとトレブルっていう表記なのが好きです。

宮崎:それ思いました。Marshallっぽくていいですよね。

佐伯:さっきのフロア・タムと一緒なんですけど、やっぱりベースが聴きやすいのがいいですね。普段全然音楽聴かないけど、これはデザインもめちゃくちゃかわいいし、欲しいと思いました。

宮崎:インテリアとしてもすごいいいですよね。どんな場所に置いても映える、いいアクセントにもなるんじゃないかなと思います。