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INTERVIEW

Japanese

QoN × バンドハラスメント

 

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QoN:犬童 一憲(Vo) 渡邊 洋平(Dr)
バンドハラスメント:はっこー(Ba) 斉本 佳朗(Dr)
インタビュアー:加藤 智裕 Photo by ゆうばひかり

-バンハラは1stフル・アルバム『HEISEI』をリリースしましたが、QoNは聴かれていかがでしたか?

渡邊:最近、[愛知淑徳大学 第43回淑楓祭 MUSIC STAGE "BOUNCE"]で一緒だったんですよ。そのときに『HEISEI』をいただいて、帰りの車で聴いたんです。感想としては1曲1曲のキャラっていうか個性が強すぎてやられたってのもあるんですけど、何よりもこんな曲作れるのすごいなって思ってしまいました。正統派な曲もあれば、変態みたいな曲もあるじゃないですか。音源をいただいたときに"「ANIMAL ZONE」ヤベェから!"って言われてて、聴いたらヤバかったです(笑)。

犬童:やっぱ井深ですね。変幻自在な楽曲の感じに対して、ちゃんと表現できるような振り幅がすごいなと。張るところ、ロング・トーンで抜けるところもあれば、ウィスパーみたいな感じとかもあって、表現力が上がってて、そのあたりがすげぇなって思いました。

渡邊:バンハラって井深を考えたうえでよし君(斉本)が作ってるんですか? 歌い方とか。

斉本:俺がヴォーカルの状態で音源を完成させて、レコーディング前に渡して、息遣いとかそういったところはみんなで考えたりする。

渡邊:そこに応えられる井深もすごいですね。

犬童:QoNは細かい部分は決めずに、ヴォーカルのレコーディングのときもフィーリングでって感じで、めちゃくちゃテイク録っていいものを選ぶんですけど。バンハラは最初から作り込んでるのをしっかり合わせていくっていう。そのへんが違ってさすがだなと。

-作り込んでいるということは、レコーディング時に急に変わることはあまりないのですか?

斉本:フル・アルバムになってくると曲数が多いので、ヴォーカルを録ったあとに楽器アレンジをつけるってのはありましたね。だいたい僕の頭の中にある音や表現みたいな部分を、みんなにゆっくりゆっくり書き出していってもらう感じなので、答えはあってそこに向かって頑張っていく、できなかったら諦めて別の道見つけるって感じではあって。誰かひとりが――ヴォーカルの表現、ギター&ベースのフレーズが出なくてひとつでも引っかかったら、そこで行き詰まっちゃって進まないので、みんなでアイディアを出し合って、繋ぎ合わせて最後まで完成させるって感じですね。

犬童:僕らは答えを見て曲を作ることってほとんどなくて、そのとき出てくるものでいいものが出てくるまでずっとやっちゃうんで、曲ができるの遅いんですよね(笑)。

斉本:逆に言うと僕らの場合は限界がある。QoNは限界がない。

一同:(笑)

斉本:でもそれってすごいことだと思う。僕らが答えなく進んでいったら崩壊しちゃうんで。そこは、学校が一緒だったという5人が合わさってるからできる技なのかなって思いました。

-ありがとうございます。せっかくの対談なので、普段聞けないこととかありますか?

渡邊:なんで打ち上げやらないんですか?

斉本:すぐ帰りたくなっちゃうんだよね(笑)。ライヴがメインなので、打ち上げは別にしなくてもいいんじゃないって。僕があんま打ち上げ得意ではないんですよね。

-(笑)今後この2バンドでやっていきたいことはありますか?

斉本:さっき言ってた赤レンガ倉庫でやるフェスには出させていただきたいですね。もっと大きいところでやるのが1番楽しそうなバンドなので。

犬童:完成形が見てみたいですね。大きいところでやるような楽曲をやってるバンド同士なので、それが似合う場所でできたらなと。

渡邊:次にツーマン・ツアーとかをやるときはサイズをデカくしてやりたいと思ってるんで、あまりツーマンとかをたくさんやっていきたいなとは考えてないですね。

はっこー:片方が挫けそうになっても助け合ってやっていこうぜというよりは、結果として高いとこでやれる関係なのかなと思います。放っておいてもお互いが高いところに来れるというか、お互いを見てなくても自信があるというか。

-QoNは12月8日に横浜F.A.Dでの"QoN ONE MAN LIVE「Forever Young」"を控えているということで、意気込みをいただけますか?

渡邊:横浜でワンマン・ライヴをやるのが初めてで。サイズも今までで1番デカい約400人(キャパシティ)なので怖いなとは思うんですよ。検討していたのが半年前になるんですけど、そこからこの日はこういうライヴをしようと考えていて。横浜のバンドが横浜でワンマンをやることに重点を置いているので、今のQoNの力を見せれたらなと。

犬童:この半年ぐらい、「TAKARAJIMA」や企画とか全部のことを話すときに"横浜"って言ってるんですよね。高校から始まったものがワンマンとここに集約されるので、"横浜と言えばQoNだな"と言わせるライヴにしないといけない......そうなるんですけど......そうしますね。

一同:(笑)

-最後にお互いにエールを送り合って締めようと思います。

斉本:お互い精一杯音楽をやるじゃないですか。いいものを作って、いい形でまたできればいいと思ってます。とりあえず打ち上げ参加するようにするんで(笑)。

犬童:エールって(笑)。もはやそんなこと言わなくても売れてくと思うので。僕らはもともとバンハラには負けたくないという気持ちが強いんです。ちょっと下にいるなって気持ちがずっとありまして。バンハラを指針にしつつ超えていきたいなって思います。売れすぎないでほしいです(笑)。