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INTERVIEW

Japanese

QoN × バンドハラスメント

 

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QoN:犬童 一憲(Vo) 渡邊 洋平(Dr)
バンドハラスメント:はっこー(Ba) 斉本 佳朗(Dr)
インタビュアー:加藤 智裕 Photo by ゆうばひかり

-対バンした数も一番多かったりするんですか?

斉本:1回離れたよね、1年ぐらい。ずっと一緒にやってても良くないというか。お互い別々のシーンに交じって、そこでお客さんを掴んで一緒にやれればという話はしてたので。

渡邊:と思ったら最近めっちゃ増えましたよね(笑)。下北沢LIVEHOLICでやった"LIVEHOLIC 3rd Anniversary series vol.16"だったり、バンハラのツアー"PAPAFES 2018 七都市ツアー"だったり。

犬童:"QoN pre.「猫と鯉とダイヤモンド」"にも呼ばしてもらって。

-個人的な印象かもしれませんが、今の時代ピン・ヴォーカルのバンドって少ないと思うんです。そこに対するこだわりっていうのはありますか?

犬童:こだわりというかQoNから見たバンハラで言うと、ピン・ヴォーカルだからこそライバルだと思いますし、それを崩さずにこのまま戦っていきたい相手だなと。ピン・ヴォーカルのバンドは少ないですけど、もともと好きな音楽がそういった音楽で。前に井深とも話したんですけど、似通ったアーティストが好きだったりするんです。

斉本:僕らはギターの渡邉(峻冶)が、"ギターは僕ひとりじゃなきゃ嫌だ"っていう人で、別の人と一緒に鳴らしたくないらしく。

はっこー:何回か"ギター2本いるね"って話も出てるんですけど。

斉本:普段バンドの方向性とかに意見しない渡邉がそこだけは譲らないってのもあるし、僕とはっこー君は中3からバンドをやってるんですけど、ずっとピン・ヴォーカルだったから違和感なく今まできていて。あとは僕らが好きな、見てきたバンドに、ピン・ヴォーカルが多かったってのもあるかもしれないですね。

-ここに井深さんはいないですけど、同じピン・ヴォーカルとしてステージングに影響を受けるところはありますか?

犬童:2年ぐらいバンハラを観ているんですけど、毎回ライヴが同じではないんですよね。ヴォーカルの姿、立ち振る舞い、全体的なライヴ感としても成長がQoNよりも早いなと思います。ヴォーカルにしてもMCにしてもマンネリ化することがなくて、すごいなと。そこは尊敬してます。

-あと共通点としてはハイトーン・ヴォーカルという点ですよね。お互いの声についてどう思いますか?

犬童:井深の声って特徴的なんですよね。声って変えられないのでどうにもならないじゃないですか。僕は何十個も声が欲しいんですよ......っていうかヴォーカルだったら1回は感じると思うんですけど、自分の声に飽きるんですよ。いろんな声のいいなって感じる人がいる中で、井深は印象に残る声なので羨ましいですね。

はっこー:(犬童の声は)まっすぐで力強いので、QoNってメンバーが5人いて楽器の音圧もライヴですごく出てるんですけど、そこには全然負けてない。あくまでヴォーカル中心のバンドになれてる感じがあります。

-さて今作『TAKARAJIMA』についてですが、まず1曲目の「TAKARAJIMA」を聴いて正直驚きました。サウンド・プロデューサーに平出 悟さんを迎えたというのもあると思うのですが、これまでのQoNからの進化がすごいなと。ご自身の実感はいかがですか?

犬童:変われたなと、そのまんまですね。

渡邊:今回から変わろうと思ってたんですよ。"普通じゃ嫌だな"、"今までどおりだと違うな"と感じてたんで、一度変化してみてライヴも含めて世間はどういう反応なのか、やってみたら(反応が)予想どおりな感じでしたね。いい意味で"あ、そっちなんだ"みたいな。ライヴで初披露したのは"QoN pre.「BAYSIDE DIAMOND FESTIVAL 2018」"だったんですけど、お客さんの顔がすごかったです。なんか"は? は?"って(笑)。

はっこー:この曲が今までのQoNの曲の中で一番やられたなと思いましたね。"そういうアプローチでくる!?"みたいな。僕らがやっているような界隈では絶対いないなと感じたんです。被ってないというか。クオリティも込みで"まじか......"と思いました。

犬童:そういった意味では僕らもバンハラを意識してたかもしれないです。これまでどおりにやっててもちょっとだけ似通った部分があるので、同じ路線でいってもひとつ抜けられないなと思って。ちょっと違うところに行ってみていいのが作れたらなと作り始めたらできました。

はっこー:最初に音源だけ貰ってて、音源の時点で"すごいのできたね"と井深と話してて。そのあとMVが出てきてもう1回やられたと思いました。

犬童:あれは、やらかしたかもしれない。

一同:(笑)

渡邊:曲を作ってるときからMVはトイレでやりたいと思ってたんですよ。イントロの感じが"戦い"みたいじゃないですか。それを"便意"に例えて話してて。他にも恋愛の方に寄せた方が面白いかもという案もあったんですけど。でも、トイレになってしまいましたね(笑)。

犬童:これまで出してきたMVは、シンプルでストレートなかっこいい感じの映像シーンが多かったので、曲もギャップがあるならばMVもギャップなきゃなと思って、全然違うのを作ろうと面白い感じにしてみました。