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INTERVIEW

Japanese

グッドモーニングアメリカ × Skream! × バイトル

2018年05月号掲載

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Member:金廣 真悟(Vo/Gt) 渡邊 幸一(Gt/Cho) たなしん(Ba/Cho) ペギ(Dr/Cho)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by 石崎祥子

遠藤:楽しみにします。では、次の質問です。みなさんがライヴ前にするルーティーンのようなものはありますか。

金廣:呼吸を確かめることですね。どうしても本番では、リハと比べてテンションが上がりすぎちゃうんですよね。テンションが上がっちゃうと心拍数も上がるし、でもそれって抑えられなくて。頭の方は少しでも冷静にしておかないと、90分持たなくなってくるので。ちょっと落ち着くために、ちゃんと自分が呼吸をしてるかを、背中に手を当てて、腹式呼吸ができてるかとかを確かめる。なんなら、ライヴ中もときどき確かめることによって、いつもどおりだなってなれるようにはするかな。

渡邊:僕はルーティーンはそんなにないかもしれないですね。

たなしん:僕も、特にないですね。

ペギ:でも幸一さんは、変なの踊ってるじゃない? ブラジルなんとかみたいの。最近見てないけど。

渡邊:あぁ、体操はするかな、柔軟みたいな。そういえば最近してないなって思って。

金廣:でもこの間、変な動きやってたじゃん、気持ち悪! って思った。その時間いる? っていう。

渡邊:ストレッチはするようにしてますよ。

ペギ:俺は歯を磨きます。いつでもキスできるように。

渡邊:めっちゃロック・スターだ(笑)。

ペギ:あとは、靴とか靴下を右から履くというのは、唯一心掛けていることですね。徹底してやってます。

遠藤:次の質問です。バンド活動をしているなかで、ピンチに陥ったことはありますか?

金廣:それこそ、昨年ポリープの手術をしたことですね。手術後はすごく調子が良かったから最強じゃんって思ってライヴをしていたら、それこそライヴでテンションがあがっちゃって、リハだったらまともに歌えるのに、本番で歌い方が全然わからなくなっちゃうんです。自分の喉じゃないみたいな感じが、半年くらい続いて。それで、歌っていることが苦痛になっていくというか。思いどおりに歌えなかったりとかするし、自分が作った曲なのに、"なんでこんな曲作ってるんだよ"って思ったりもして。音楽家としてバンドマンとしてやっていけるのかなって、不安になりましたね。結局それは、自分で歌えないってなってしまって、自分自身で喉を絞めてしまったのと、テンションが上がって歌い方がわからなくなるというものでした。だんだんと精神的に楽になっていくタイミングもあって、歌えるようにはなったんですけど。そういうことでは、昨年の手術後は結構ヘヴィだったかな。

渡邊:バンド活動のピンチとしては、今言ったことがすべてじゃないですかね。ポリープで3ヶ月活動休止というのが大きかったかな。

たなしん:僕はまた違う話で、自慢話なんですけど。マツコデラックスさんの番組"アウト×デラックス"に出させてもらったことがあるんです。ミーハーなので、オファーがあったのが嬉しくて、収録に行ったんですけど。そのスタジオの前室のときがめっちゃピンチでしたね。ちょうど、芸人のますだおかださんが、前の収録だったんです。もうドッカンドッカンウケていて。いつもテレビで見ているあの世界が目の前にあって、みんなレベルの高いトークをしていて。"こんなすごいことだったんだ!"と思って。それを今から、自分がひとりでやるんだって思ったときに、ほんとピンチでしたね。今すぐここから逃げ出したいって思って。でもバンドを広めたいっていう気持ちで、そこは乗り切ったんですけど、ああいう経験はしたくないなって思いましたね。

ペギ:遠藤さんは、バンドをやってるんですか。

遠藤:僕はやってないんです(笑)。では最後の質問です、みなさんから見てすごいなって思うバンドはありますか。

ペギ:僕はやっぱりドラム・ソロがすごいっていうことで、MOTLEY CRUEのTommy Leeですかね。

金廣:メロコアのバンドとかはすごいなって思いますよね。Hi-STANDARDもしかりですけど、休止せずにずっと活動しているdustboxとかHAWAIIAN6、OVER ARM THROWとかはメロコアというジャンルの中でずっとCDを出して、ツアーも回ってという活動を、俺らの倍くらいやっていて。最初のころのお客さんが、子供を連れてライヴに来て、子供と一緒に楽しむという世代にもなってる。それだけ長く人を惹きつけ続けているのはすごいことで。当時の自分たちの青春を、子供たちも同じように青春として味わってという、世代で受け継がれていってるバンドを観るとすげぇなって思います。歴史があるし、1曲1曲に対しての想い、1年1年に対しての想いが、お客さんに届いているんだろうなというのは感じますね。

渡邊:長く続けて、しかも一線で活躍し続けるバンドはすごいなと思いますよね。

たなしん:"続ける"っていうのが大変だからね。

渡邊:自分たちも結成して今年で10年だけど、もっと長く続けている人たちはいっぱいいるし、それで活躍していい音楽をやっているバンドの先輩は、たくさんいますしね。それは夢があるなと思うんです。ストレイテナーが今年僕らの倍の20周年なんですけど、この前一緒に飲む機会があって、話してたんです。ギターのOJ(大山 純)さんは、もともとBOOWYのファンで、布袋(寅泰)さんが好きで。今年の"ARABAKI ROCK FEST.18"のステージでは、布袋さんとコラボするんですよ。めちゃめちゃ夢があるなと思って。それはずっと活躍してきたからこそできるコラボだし、そういうのはすごくかっこいいなって。

たなしん:ワクワクするよね。Mr.Childrenとかと共演できたら嬉しいもんね。自分たちが当時聴いてきた、ミスチル(Mr.Children)とかスピッツとかさ、そういう世代の人とやれるチャンスは、まだこれからあるかもしれないからね。偉大だよね、そういうアーティストたちって。今も夢を与えてもらってるわけだから。

遠藤:そうですね。今日は楽しい話をどうもありがとうございました。

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