Japanese
ポタリ×リアクション ザ ブッタ
2018年01月号掲載
ポタリとリアクション ザ ブッタが初めて出会ったのは10代のとき。以来、バンドの拠点は愛知と埼玉という離れた場所にありながら、2組は時間をかけて交流を深めてきた。まだ互いにお客さんが少なかったころ、ポタリが東京でライヴをするときに必ずリアクション ザ ブッタが足を運んだり、逆に彼らの初ワンマンにはポタリが愛知から駆けつけたこともあったという。今回はポタリの2年ぶりのフル・アルバム『ポタリの2』のリリースを記念して、そんな両者の初対談が実現。なぜ、2組が男女を越えて盟友と呼び合うのか、互いの成長に何を想うのか、同じように王道のポップ・ミュージックを届けるバンドとしての覚悟など、様々な角度から話を訊いたが、同じ志を持つ2組だからこそ正直な言葉が飛び交う熱い座談会になった。
ポタリ:鈴木 奈津美(Vo) 中西 詠美(Gt) 内田 愛子(Ba) 茄子川(Dr)
リアクション ザ ブッタ:佐々木 直人(Vo/Ba) 木田 健太郎(Gt/Cho) 大野 宏二朗(Dr)
インタビュアー:秦 理絵 Photo by ゆうばひかり
-ポタリとリアクション ザ ブッタは、出会ってからはもうずいぶん長い付き合いなんですよね?
鈴木:19歳とか20歳のときには出会ってたよね。
佐々木:もう8年前だね。
中西:出会いが"上海万博"(※2010年に開催された"上海国際博覧会")なんですよ。
鈴木:"TEENS ROCK"っていう高校生の大会があって。各エリアで優勝バンドを決めるんですけど、私たちが東海エリアの優勝バンドで。
佐々木:俺らが関東エリアで。
-10代日本代表みたいな感じで、"上海万博"でライヴに出たんですね。
鈴木:そのときは事の大きさがわからずに行ったんですけどね。
-"上海万博"で観たときのお互いのライヴの印象とか覚えてますか?
鈴木:私、結構記憶が曖昧なんだよね。
佐々木:俺はポタリを観てた記憶はあるよ。いまよりもパンキッシュな感じのライヴをしてて、ナツ(鈴木)はもっとギャルみたいだった。すごく元気だったっていうイメージかな。
木田:俺たちは当時、お客さんを煽ったりとかできなかったんですよ。でも、ポタリはガンガン"ノッてこい!"みたいな煽りをしてて、"あ、すごい"と思った。
中西:ナツが中国語も勉強して、勢いだけで言ってたよね(笑)。
-逆にポタリはブッタ(リアクション ザ ブッタ)のライヴを全然覚えてないんですか?
鈴木:覚えてる?
中西:ぶっちゃけ覚えてない(笑)。
佐々木:あははははは!
-結構ひどい話ですよね(笑)。
中西:ごめんって(笑)。
内田:(ブッタが)切ない顔をしてる......。
佐々木:まぁ、パンチはなかったよね。
木田:ステージの前の方に出られなかったもん。エミみたいに。
-まぁ、第一印象がそんな感じで、それがきっかけで親交を深めていったと。
鈴木:そうですね。ブッタが初めて地元埼玉でワンマンをやるって言ったとき(2011年10月28日に開催)も、西川口Heartsまで観に行ったんですよ。
佐々木:来てくれた! そういうところが律儀なんですよね。
-それだけのために豊橋(愛知県)から?
鈴木:"大事な初ワンマンだから行くよ!"みたいな感じでしたね。
中西:ブッタも私たちが下北沢とかでライヴをすると、よく来てたよね?うちらの東京のお客さんはリアクション ザ ブッタだったんですよ。
鈴木:毎回ありがたかったよね。でも一緒にライヴをしたのはここ2年ぐらいかな。やっぱりお互いの活動があるから、結構会わない時期もあったんですよ。
佐々木:最初のころはいまより自由が利かなかったしね。自分たちで企画もできなかったし。(会うようになったのは)自由に地方とかでもライヴができるようになってからですよね。
-そういうなかで、2015年に"ブッタの目から涙がポタリ"っていうスプリット・ツアー("ポタリ×ブッタスプリットツアー~ブッタの目から涙がポタリ~")を開催したんですね。豊橋と西川口を含む全4公演でした。
佐々木:当時、(宏二朗は)いたっけ?
大野:いた! いた!
鈴木:私、ブッタに宏二朗が入ったのは結構びっくりしたけどね。宏二朗が入って、バンドの雰囲気が変わったなと思って。バンドらしさが出たというか。ブッタって、もともと演奏も上手で、歌もうまいし、いい音楽を届けるバンドっていう印象が強かったけど、宏二朗が入ったことで、エンターテイメント性が出たというか。
大野:俺、エンターテイナーってこと!?
-たしかにバンドのムードメーカー的な立ち位置ですよね。
鈴木:うん。目を奪われるものが増えたというか、かっこ良くなったんですよ。
大野:おぉ!
佐々木:まぁ、俺はそうは思わないけどね(笑)。
ポタリ一同:あはははは!
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