Japanese
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前作『Wonder Rule』から約1年2ヶ月ぶりとなる7thミニ・アルバムは挑戦の1枚となった。それが最も窺えるのが、別れから始まる主人公の心の成長を、全6曲通して描いた歌詞。自らの弱さを曝け出した、あまりにも赤裸々な言葉の数々は、いろいろな意味でリスナーの気持ちを揺さぶるはず。アコースティック調のバラードも含む多彩な6曲は、彼らなりにロックに振り切った前2作から歌モノのポップスに回帰したことを思わせるが、別れた相手に対する想いを断ち切れない男心をダンサブルなビートで聴かせる「ドラマのあとで」を始め、実は、よりダイナミックになっているという意味では、バンド・アンサンブルも聴き応えあり。今回の挑戦が次回、どう生かされるか楽しみになるところも聴きどころだ。(山口 智男)