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INTERVIEW

Japanese

WHITE ASH

2016年08月号掲載

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Member:のび太(Vo/Gt) 剛(Dr) 彩(Ba) 山さん(Gt)

Interviewer:石角 友香

WHITE ASHの新たなリリースは、前作『SPADE 3』から約5ヶ月という短いスパンでのミニ・アルバム。しかも"アニメ モンスターストライク"のタイアップ楽曲で構成されたガチでモンストありきの作品なのだ。当初、その情報に少々驚いたのだが、"モンストとWHITE ASH両方ありきの作品"と言った方が正しいだろう。モダンなロックンロール・バンドであるWHITE ASHが優れた楽曲制作能力を持ち、曲の構造を科学できるバンドであることを今回のタッグは奇しくも証明している。このインタビューでは、ツアー中の4人に本作の経緯やスタンスをうかがった。

-今回、前作『SPADE 3』(2016年3月リリースの4thフル・アルバム)からあっという間なので驚いてるんですけど。

のび太:なんでこんなにリリース・タイミングが早いのかって、僕ら自身もいろいろなお話をいただけることになり、もちろん嬉しいですし、内心驚きもあります。お話自体は昨年末、『SPADE 3』のレコーディングをしてるときぐらいに"「アニメ モンスターストライク」の音楽を一緒にやりませんか"と提案いただきました。最初、タイアップって1曲ないし2曲ぐらいかな? と思っていたら、実は5曲ぐらい作ってほしいという話だったんです。1曲1曲、コンセプトやテーマがしっかりあったので、それをもとに制作していたら、次は"モンストグランプリ2016 チャンピオンシップ"って大会があるんですけど、そのテーマ・ソングもWHITE ASHでお願いしたいと言っていただきまして(笑)。それで結局、合計6曲できたんです。なので、『SPADE 3』をリリースする直前にはすでに6曲ぐらい未発表曲がありました。今年はアルバムをリリースして、そのあとしばらくしたらシングルとかを出せたらいいなという話だったんですけど、すでに6曲あるし、しかもすべてモンストアニメ関連の曲だったので、"じゃあ今ある曲全部出しちゃおうよ"ってことで急遽ミニ・アルバムとしてリリースを決めたっていうのが今作の経緯ですね。だから僕らとしても、まさかフル・アルバムから半年も経たずにこのボリュームの作品をリリースすることになるとは思っていませんでした(笑)。

-『SPADE 3』を作り上げたことは、今作の曲を作るうえでどう影響しました?

のび太:どっちかというとまったく別でしたね。今までは僕がメインで曲を作って、みんなで一緒にスタジオ入って、僕が作った曲をこうしようとか試行錯誤しながら完成させて、そしてレコーディングするって形なので、『SPADE 3』はあくまで判断基準が自分だったんです。でも今回は、"アニメ モンスターストライク"の音楽担当の方がいて、その方と一緒に作っていく感じでした。例えば、"あるキャラクターのテーマ・ソング的な立ち位置の曲です。このキャラクターはこういう性格で、こういう過去を持っているので、このキャラクターに合った質感や曲調で、歌詞の内容もこういう感じで作りましょう"という話の中で一緒に作っていったので、『SPADE 3』とは作り方がまったく違いました。同じ曲作りではあるんですけど、僕としては脳の使い方がまったく別というか(笑)。今回はモンストのファンの人がかっこいいと思う曲を作っていく感じでしたね。ただ、すごくありがたいことにその音楽担当の方が僕らのことをもともと好きでいてくれたので、ある意味、WHITE ASHのいいところを第三者目線で言ってくれて、そういう意味ではすごくやりやすかったし、できあがったものもモンストアニメとコラボしてるのにもかかわらず、僕ららしさはちゃんとありました。もしかしたら今までの作品以上に色濃く出てるんじゃないかなっていうのはありますね。

-たしかにWHITE ASHが好きだという担当の方と作ってるわけですからね。ちなみに最初にできた曲はどれですか?

のび太:「Strike」(Track.2)と「Knock On Doors In You」(Track.5)です。最初に言われたのは、"アニメ モンスターストライク"にはモンストのテーマのようなメインのメロディがあって。で、そのメロディをモチーフに2曲作ってほしいという話だったんです。

-発想がすごいですね(笑)。

のび太:そう。発想がぶっ飛んでますよね(笑)。今まで僕が曲を作るときって、自分がメロディを考えてそれに合わせていくやり方だったので。

-「Strike」はメジャー・コードに抜けていくサビが新鮮で。

のび太:ストレートな感じというか、すごくアニメ感があるなと。でもそれも僕らとしては新たな感じというか、どこまでがWHITE ASHらしくて、どこまでいったらそうじゃなくなっちゃうのか?って、結構ギリギリなラインを攻めてみようと思って。「Strike」はギリギリなラインを"こんなメジャーな感じでいっちゃってるけど、どこまでいけるのかな?"と。

-聴いてる方もどこまで突進するのか? と思いながら聴いてます(笑)。

のび太:間奏の部分とかで、ちょっとだけ自分たちらしさを引き戻したりして(笑)、だから"らしさ"と"新しさ"の融合でしたね。「Strike」はそれが一番出てるかなと思います。