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INTERVIEW

Japanese

ヒトリエ

 

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Member:wowaka(Vo/Gt) シノダ(Gt/Cho) イガラシ(Ba) ゆーまお(Dr)

Interviewer:沖 さやこ

-そうですね。4人それぞれと、バンドが積み上げてきたものが、全部創作物になっていると思います。ヴィジュアル・イメージに関してだと、wowakaさんは年末年始のあたり以降はインスタグラムにモノクロの写真ばかりをアップしてらっしゃいましたが、もうそのときにはもう『モノクロノ・エントランス』のイメージがあったということですよね。

wowaka:できてました。やっぱり写真ですね。写真好きになってすごく......すごく良かったなあって(笑)。

シノダ:カメラいつごろ始めたんでしたっけ?

wowaka:カメラを買ったのが12月くらい。『WONDER and WONDER』を作ったときに、アート・ディレクターとして永戸鉄也さんに入ってもらって、そこでヴィジュアルに関して自分でも納得がいくというか......とにかく相性が良かったんです。いいやり取りができて、そこに対する満足感があって、そこから急激に洋服や写真、映像とか、視覚に対する興味指数がめちゃくちゃ上がって。自分でそういうことができる手段は何かな?と考えたんですけど、絵は描けないし、描こうと思ったこともないし、違うなー......と考えた結果、写真かなって。シャッター押せば撮れるし(笑)。

-ははは(笑)。

wowaka:それでカメラ買って、いろいろ撮ってるうちに、自分が見ている世界を写真に残すことは意外と難しいんだなと思って。当たり前だけど、撮れば撮るほどうまくなるんですよ。自分が良くなってる感じがすげえわかって、この感じいいな、音楽やって浄化されていく感じに近いなと思って、これは残していったほうがいいなと直感的に思って撮るようになって。そのころから"次の作品はこういうことをしたい"というのが自分の中で固まりつつあったんで、そこに今自分が興味を持った写真をがっつり絡めていきたいなというのはありました。

-そういう多角的でクリエイティヴなところは、すごくwowakaさんらしいなと思ったんですよね。"モノクロノ"という言葉は"モノクロの"であり"モノ"と"クロノ"だろうなともすぐ思ったし、"モノクロ"という言葉に対して、曲名にも"トーキー"と"劇場"という言葉が入っていたり、言葉に色が効果的に使われたり。いろんなところが結びつく。言葉遊びでやっていたことが、写真というものにも反映されたというか。

wowaka:そういうトリプル、4つくらいのミーニングで、仕掛けを入れ込むのが好きなんですよね。それを思い出したのもそうだし......やっぱり、調子が良かったんですよね。

-『WONDER and WONDER』をバンドで作れたことが、やっぱり大きいですよね。

wowaka:そうなんですよ、絶対そうなんです。あんなに調子が悪くてもやってくれる環境があるというのは、安心したし、バンドに対する自信にもなったし。やっぱり肩肘張って作った曲よりも、すっと出てきた曲の方がいいって言うじゃないですか。環境そのものがそれに近いのかなって。変な言い方だけど、自分が頑張んなくてもなんとかなるんだなって(笑)。でもそのときは自分が情けないなーとも思ったし、悔しい思いもあったんですけど。

イガラシ:あのときはバンドの頭脳があんまり指令を送れない状態で、各々がめちゃくちゃに"こんな動きもあるよ!"と動いて頭脳に見せ続けて"あ、その動きちょっと面白い"と反応したもので曲を作ってたけど、今回はそれを経てしまったせいで、頭脳が送ってくる信号がめちゃくちゃ細かくなったという(笑)。"そんだけいろんなことできるんだったら、ここでこの動きをして? ここはこう動いて、ここではこうしてね"って......。

wowaka:ははははは(笑)。

イガラシ:細部まで精度がものすごく上がったので、これはこれで大変だなって......ひとつ上の悩みが発生しました(笑)。