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INTERVIEW

Japanese

Brian the Sun

2014年12月号掲載

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Member:森 良太(Vo/Gt) 白山 治輝(Ba/Cho) 小川 真司(Gt/Cho) 田中 駿汰(Dr/Cho)

Interviewer:沖 さやこ

-このメンバーになって約3年経って、信頼関係や意志疎通がしっかり取れてきたからこそ作れているアルバムなんだろうなとも思います。

森:良くも悪くもこのバンドでしか出せない音があるんで、あんまり(バンド用などと)深く考えずに曲書いても結局まとまるんで、ラクなんですよ(笑)。

-ははは。でもそれはそれだけみなさんが良太さんの作る曲を信頼しているということですよ。

小川:僕がこのバンドに入りたいと思ったのは歌がいいからなんで(※小川は2010年1月に加入)。そのとき僕はバンドがやりたくて、でも歌がいいバンドじゃないとやりたくなくて。そしたら偶然声を掛けてもらって、マジでやりたい! と思って。だから1番初めに森の弾き語りを見たときから彼の歌は信頼しているし、今もいいものやと思ってついていってます。

森:(※笑顔で小川の肩を抱く)

全員:はははは!

-真司さんのその気持ちが今も続いているのは良太さんのソングライティングが上がっているからだし、それがバンドの技術向上のモチベーションにも繋がっているのだと思います。そういうテンションはライヴにもどんどん生かしていけそうですね。

森:そうですねえ。音楽家然としていたいという思いは常にあるので、ライヴで盛り上げても良くなるくらいには早くなりたいなと思っていて。......あんまり小手先のことばっかりやっててもと思うから"盛り上がれよ~!"みたいなこと言わずに、曲をやるだけでもいい(盛り上がる)ようになりたい(笑)。でもやっぱり、音だけで引きつけるというのは相当なスキルが要るので。早くそこに行きたいなとは思いますね。......僕たちは自分たちの実力をすごくよくわかってるよね?

白山:そうですね。自信作とは思いつつもあまり言わない(笑)。

-それはハングリー精神からくるものでしょうね。Brian the Sunは"もっと上に行きたい""もっといいものを作りたい"という気持ちを常に切らさずにいるから。その気持ちを4人全員が持っているというのは素敵なことです。Brian the Sunの音楽は奇抜でも突飛でもないと思うから、そこで個性を出していくのも全員の力と意識の強さが必要だし。

森:まあ、音楽なんでね。アートではあるから、突飛なことやるのも手法としてはかっこいいと思うんですよ。でもそんな突飛なことというのは、ひとりの脳みそからはそんなにたくさん出てこないんで。いつもカウンターばっか狙ってるやつは勝てないと思うんですよ。......ちゃんとジャブが打てるとか、ちゃんとストレートが打てるとかはすごく大事やと思うんです。それを単にやってるだけで。最近はカウンターばっか狙ってるバンドが多すぎるんちゃうかなあとも思うし。そういう皮肉もそこにはこもってるのかもしれないです。

-カウンターばかり狙っているバンドもたくさんいるし、言葉は悪いですが良くもなければ悪くもない普通のバンドもたくさんいる。でもスタンダードを行くBrian the Sunはそこでは収まらないぞという気迫が歌にもメロディにもサウンドにも感じますし、だからこそそこから抜けているとも思うし。

森:そうですね。収まりたくはないですね。

小川:収まる気もないですね。

森:多分、(スタンダードな中で)効果的なことができるかどうか、いい曲が書けるかどうかというのは、"気付き"があるかどうかだけやと思うんですよ。その気付きをできるだけ増やしたいとは思っていて......それは企業秘密なんであんまり言えないですけど(笑)。

-わかりました(笑)。先ほど少しお話に出ましたTrack.2「13月の夜明け」は、2本のギターのせめぎ合いも印象的な楽曲ですね。

白山:これは高校2年のときに作った曲なんです。その時期にはライヴでもやってて、高校を卒業して最初に作った自主音源には入れてたんですけど、そのあとにメンバー・チェンジが何度かあってそこからやらなくなっちゃってて。それがこのタイミングで発掘されて。しかもアルバムのキー曲としてはまったという。

森:アルバムに1曲あやしい感じの曲が欲しかったんですよね。