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INTERVIEW

Japanese

Lyu:Lyu

2014年10月号掲載

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Member:コヤマ ヒデカズ(Vo/Gt) 純市(Ba) 有田 清幸(Dr)

Interviewer:沖 さやこ

-そうだったんですか。まさかSHUNさんからそういうお話が来るなんて、びっくりですよね。

コヤマ:そうですね、最初は。俺たちでいいのか!?って。こういう殺伐としたバンドの音楽で本当にいいんだろうか......というのもあるし、もっと有名なバンドとやったほうがいいんじゃないかと(笑)。

全員:はははは!

-また後ろ向きな(笑)。"いつか全て灰になってしまうから/その小さな感情も何もかも/残さず拾ってゆくよ"という歌詞は、『GLORIA QUALIA』時にインタビューさせていただいた際にコヤマさんがおっしゃっていた"腹を括る"という言葉と繋がりますね。

コヤマ:そうですね。以前の自分は"結局死んじゃうんだったら大事にする意味なんてないじゃないか"と思ってたんです。どんなに自分がいろんなことを思ってたとしても死んだら全部無になるはずなので。でもそこに対して"じゃあ今こんなに必死こいてやってる意味ってあるのか?"と、ずっと自分の中でぐるぐる迷ってたんです。でもそれに対して腹を括った、というのはあるかもしれないです。

-見かたを少し変えると、いつか死んでしまうからこそ、自由さを感じられる、というのはあると思います。どうせ死んで無になっちゃうなら、あれもやってみようかな?とか。

コヤマ:ジブリ映画の"ゲド戦記"に、主人公の男の子と女の子が話すシーンがあって。そこで男の子が"いつかなくなってしまうなら命を大切にする意味なんてあるのか?"と言うんですけど、女の子が"いつかなくなってしまうから命は大事なんだ"って一蹴するんですよね。命が絶対にいつかなくなることは確定していることじゃないですか。だからこそやっぱり、今まで見すごしてきたようなことをもっと大事にしなければならん、と思ったところもあると思うんですよね。

-前向きになってきているんですね。

コヤマ:んー、どうなんですかね。自分のメンタリティは全然変わってないし、相変わらず毎日"何やってんだ俺"と思いながら暮らしているんですけど......ただ、自分が後ろ向きであることに肯定的になってきた感じはあります。今まではそれすら許せなかったところがすごくあったんですけど、そういう自分を認めてあげようと思えるようになってきた......のはあるかもわからないですね。それがもしかしたら、前よりも前向きな感じになっているのかもしれない。ちょっとめんどくさいんですけど......ネガティヴでいることにポジティヴというか。言葉で言い表すのは少し難しいんですけど。

-自分を騙してポジティヴを装っても、偽物のポジティヴでは生きることに太刀打ちできず、潰れてしまう危険性もありますから。ネガティヴが生むポジティヴは、苦しんで悩んで辿り着いたそこには優しさがあると思うし。だから今のLyu:Lyuの曲は光があるものになっていると思います。

コヤマ:ひょっとしたらこの先、逆戻りするかもしれないですけど(笑)。

有田:ひょっとしたら180度転換して"行こうぜ!"みたいな感じになるかもしれないし(笑)。

全員:はははは(笑)。

コヤマ:いやー......わかんないですけどね。今自分はこう思って、こういう曲を作っているけれど、何かが起こって、根底から考えかたが変わるかもしれないし。今まで書いてきたものは、自分をスタート地点にしているだけあって、そのときに考えていることが反映されているものだと思うので。だからこの先何かが起こったら、今までのような歌詞は書けなくなるかもしれないし。自分でもどう変わるかわかんないんですけど、変わったら変わったで、そのときの歌詞を書くんだろうなと思います。