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INTERVIEW

Japanese

オワリカラ

2014年02月号掲載

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Member:タカハシ ヒョウリ (Vo/Gt)

Interviewer:沖 さやこ

-いままでに出会えたバンドたちに声をかけて開催したオワリカラ主催のサーキット・イヴェント"渋谷モンパルナス"で得た刺激などは反映されていますか?

直接的にというわけではないけど......彼ら(出演バンド)はそもそも全員好きなんですよ。僕らがバンドを始めた5年前によく対バンしていたバンドがメインだったんだけど。その当時すごくいいバンドがいっぱいいるなと思って。『TOKYO NEW WAVE 2010』ってコンピレーション(※東京カランコロン、andymori、SEBASTIAN X、SuiseiNoboAzなどが参加、当時の新宿で起こったロック・ムーブメントを象徴するコンピレーション・アルバム)作ったりして、そのアーティストもみんな好きだったんだけど。僕が単純にバンドを始めた頃で、みんなも丁度バンドをガンガンやってくときで、それが偶然一致したからすごくいいと思ったのかな?と思ったんだけど、思い返してみてもあんなに良かったことがないんだよね。自分にとって大事なバンドがあんな1ヶ所に集まるなんてこと、多分これからないだろうし、あれはすごく幸運で奇跡的な集まりだと思っていて。いくつかはやめちゃったけど、みんな音楽をそれぞれの方法論で続けている。

-そうなんですよね。そういう強い意志を持ったバンドが多かったです。

音楽をやることは、音楽をやるという意味ではとても幸福だけど、一般的な幸福にはかなりかけ離れたところにあるでしょう......?「SINIBASYO A GO! GO!」や「NO SHELTER (for strangers)」は、求めて動いていくことで、捨て去らなければいけないこともある――そういうイメージに彼らの姿は重なっているところはありますね。それは自分やメンバーもそうだけど。みんなはみ出し者だからね。シーンみたいなものに取り込まれなかったから、よくわかんないけど新宿の変なとこに集まってしまったところがあるから(笑)。反骨精神やアンチの精神が根底にあって、でもそこで足踏みしてたら終わってると思うんだよね。自分たちで自分たちの王国を築くという気持ちがみんなあって続いてると思うし、少なくとも僕らはそうだから。

-進化しながら昔も失ってないところもオワリカラの強みですよね。

過去と未来の架け橋でもありたいと思っていて。そういうものって、最近あんまりないもんね? それがすごく小さな、オタク的なコミュニティとして点で存在しているよりは、それがもっと開かれたものだとすごくいいなと思うんですよね。同好の士だけが集まってやるんじゃなくて、そこにもっといろんな要素が入って、もっと開かれたらいいと思う。僕にとっては曾我部恵一さんや坂本慎太郎さんがマニアックなレコードを紹介してくれたのが"世界って広い! めっちゃわくわくする!"という毎日の楽しい原動力になってたから。そういう存在でありたいとは思っています。

-もの凄い数のツアーが決まっているようで。

今回は初めて行くところが多くて。オワリカラを何となく知ってるとか、音源だけは聴いている人にライヴを見てもらえたらと思う。すごくいいアルバムだからすごく"届けたい"という気持ちがあるから、できるだけたくさんライヴをして、アルバムに繋がったらいい。