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INTERVIEW

Japanese

オワリカラ

2014年02月号掲載

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Member:タカハシ ヒョウリ (Vo/Gt)

Interviewer:沖 さやこ

-それはヒョウリさんのイメージに近いものができたということ?

あ、そうじゃなくて"俺のイメージを超える"ということ。僕のイメージのなかだけだったら、僕だけでやればいいから。「はなとゆめ」とか、普通にやったら、本当に普通のフォーク・ソングだけど、ああいうベース・ラインが乗ってくることで、どこにもない感じがする。そこに達さないと、この4人でやる意味がないから。自分の予想を超えてくれるときがいちばんいいっすね。

-なるほど。

自分が好きなロックのアルバムは古いものから新しいものまでいろいろあるんですけど、そういうものが持っているダイナミズムを出したい。やっぱり海外のCDの音はすごくいいんですよね。日本は日本で特殊にいびつに進化してきたと思うんだけど、その両方の良さというのを考えつつ――やっぱり負けたくないというのがあって。そこは頑張りました。

-オワリカラは洋楽的な部分は勿論、昔のポップスやフォークの部分もありますからね。

それはすごくあります。ARCTIC MONKEYSがバック・バンドをやってる井上陽水っていうのが僕にとっては......ARCTIC MONKEYSは2枚しか聴いてないし、いまパッと考えましたけど(笑)。

-(笑)。

メロディや歌に関しては、ジュリーや井上陽水のような歌謡曲がすごく好きだから。日本人が失っちゃいけないものという勝手な老婆心で(笑)、それがコアだろ!と。そのメロディや心が訴えかけてくるものは、絶対あると思っていて。USインディーもすごくいいと思うし好きだけど、USにはUSのメロディ、ロンドンにはロンドンのがあるように、日本人のメロディに乗る日本人の言葉や心情は絶対にあると思って。だから洋楽の真似事は絶対にしたくない。メロディはどんなにずれていても歌謡曲やフォークのほうがいいと思います。僕がやっている音楽は全部、絶対そこははずさない。

-今回は音の作り方としてはいままでと変わらず?

今回は「~通路~」もそうだけど、もともと曲があってそれを寄ってたかっていじり回すのが多かったかもな。曲があって、その世界観があって、もっと強く、もっと伝わり易く、もっと面白くできるかというところはあったかもしれない。

-いままでも勿論、ご自分が愛するものへの敬意を楽曲には込めてらっしゃったけど、今回はそれを自分だけではなく、人を巻き込んでいこうとしている強いポジティヴさがあると思います。過去の黒歴史を肯定する「黒歴史にOK!」には実際かなり励まされましたし。

やっぱり"ついてきてほしい"というのがあるから。これを聴いた人に"オワリカラについてったら面白いことあるぞ"と思ってくれたら嬉しい。信じてくれた人のことは裏切らないから。......結局信頼関係だと思うんだよね。別にサービスするという意味ではなくて、僕らは好き勝手やるんだけど、信頼関係があるから成り立つ好き勝手をバンドはやっていくべきだと思うし、顔色を伺うではなく、媚びずに信頼関係を築く。それが大事だと思います。