Japanese
ASIAN KUNG-FU GENERATION
2011年06月号掲載
Member:後藤 正文(Vo&Gt)
Interviewer:沖 さやこ
-コンピにはいつもアジカンの新曲が1曲収録されていますが、今回は2曲入っていますね。これは最初から2曲の予定だったんですか?
……ではなかったです。普通に1曲目の「All right part2」って曲を年明けにNANO-MUGEN FES.に向けて作ってて。フェスくらいにはかなりいい感じで仕上がって来るんじゃないかと思ってツアーの終盤でも演奏して。
-チャットモンチーのVo&Gt橋本絵莉子さんとのコラボ曲ですが、初めからこんなバンドなんじゃないかと思うくらいしっくりきてて。
そうですね(笑)。良かったですね。作ってる時に「なんか誰か女の子と一緒にやりたいなー」と思って。……まぁ、でもね。大体思い付きですよ。
-(笑)。
大体ね。「あ、なんか女の子のコーラスあったらいいなぁ」って途中思い始めて。誰がいいかな、みたいな感じで。えっちゃんが歌ってくれるんだったら僕ら的に万々歳だし。滅多にいる声の人じゃないしね。本当に。世代を代表するヴォーカリストだと思ってるから。
-もう1曲の「ひかり」が入る予定ではなかったんですね。この曲は東日本大震災についての。
そう。その後すぐ作って。ひとりでライヴをやる機会があって、それ用に。でもこの曲はアジカンでやるのがいいなと思って。
-この出来事を曲にするのは勇気が必要だったんじゃないでしょうか。
あの日以来、みんなライヴをキャンセルして、ミュージシャンが音楽鳴らすとこなくなっちゃったし。3月末にやっとライヴが出来て、アコースティックで。音楽をやれてることの喜びっていうか。自分達が普段当たり前のようにやってることが幸せなことなんだなって思ったんだけど。まぁ、あんまし僕らは「頑張れ」とか、そういう風には歌えないんだよねー……だって自分達が折れそうだもん(苦笑)。もうちょっとでポキッ!とね、みんなそうだったと思うんだけど。……やっぱでもね、励ます役目の人達がいるっていうのも俺は凄くいいことだと思うんですよ。「頑張れ」って歌えちゃう人とか、ストレートな励まし方出来る人はピュアだしすげーなって思うし。だけど俺はそういうことをするキャラじゃないから(笑)。
-はははは(笑)。
じゃあなんか日記みたいに書いとこうかなって。ドキュメントですよね。
-これが曲になったのは凄くいいことだと思うんです。忘れてはいけないことですし、曲になることで忘れられないものになりますし。歌詞がどんどん自分の記憶とリンクしていって。これから日本はどうなっていくんだろう? 私達はどうするべきなんだろう? って……。後藤さんも、音楽家として人としてどうしていくべきだろう? とお考えになってらっしゃると思いますが。
「ひかり」みたいなメンタルな曲っていうか……どっぷりとセンシティヴっていうかね。感じまくっていくような曲とかは……なるべくならね、減らしていきたい。自分の中で。
-えっ。
もっとね、本当は「All right part2」みたいな曲をいっぱい作りたい。
-それは何故ですか?
「All right part2」みたいな高揚感っていうか幸せな気持ちとか、音楽の役割としてはそっちを信じたい。“大丈夫だよ”っていうのが、ロックンロールのバカバカしいところっていうか、愛おしいところでもあるんだけど。なんか、駄目なんだけど“大丈夫!”って歌う感じというか。ずっと繰り返し、見るからに駄目そうな人達や、クスリとか酒とかでヘロヘロの奴らが、「All right」って何曲も作ってきたわけじゃないですか(笑)。
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