Japanese
"YATSUI FESTIVAL! 2024"、第3弾出演者でBiS、七尾旅人、ラブリーサマーちゃん、モーモールルギャバン、Homecomings、浪漫革命ら33組発表
2024.03.07 12:00
お笑いコンビ"エレキコミック"のやついいちろうが主催する音楽とお笑いのエンターテイメント・フェス"YATSUI FESTIVAL! 2024"が、6月15日、16日の2日間開催される。その第3弾出演者として以下の33組が発表となった。
■第3弾出演者
モーモールルギャバン
七尾旅人
Homecomings
空気階段
チャンス大城
ラブリーサマーちゃん
TOKYO No.1 SOUL SET
にゃんこスター
春とヒコーキ
浪漫革命
imai(group_inou)
トリプルファイヤー
ゆんぼだんぷ
友田オレ
あぁ〜しらき
マッハスピード豪速球
わらふぢなるお
ネコニスズ
BiS
さよならポエジー
ANORAK!
トップシークレットマン
くだらない一日
Klang Ruler
Guiba
猫戦
Ålborg
peanut butters
Kiss the gambler
山二つ
好井まさお
茂呂剛伸
里星来
また、やついフェス出演を懸けた"eggsオーディション"のエントリーは3月11日までとなっているので、ぜひチェックしよう。
■やついいちろう コメント
第三弾アーティスト発表です!
初出演のアーティストの皆さん、そしてやついフェスならではの芸人さん達も続々発表になりました。今年は今後どんどん怪談師の方々も発表になっていきます。怪談ファンとしても楽しめると思います。是非渋谷に遊びに来てくださいね!
やついいちろう
▼イベント情報
(イラストレーション:我喜屋位瑳務 / トータルアートディレクション:太田雄介)
"YATSUI FESTIVAL! 2024"
6月15日(土)、6月16日(日)渋谷9会場
開場 / 開演 11:30(両日)
会場:渋谷 Spotify O-EAST / Spotify O-WEST / Spotify O-nest / Spotify O-Crest / duo MUSIC EXCHANGE / clubasia / LOFT9 Shibuya / WOMBLIVE / 東間屋
WEB視聴プラットフォーム:後日公開予定
[チケット]
2日通しチケット:¥16,000(税込/各日D代別)
1dayチケット:¥8,800(税込/D代別)
VIPチケット:¥35,000(税込/D代別) ※数量限定販売
U-20チケット:¥4,000(税込/D代別) ※数量限定販売
■先着先行チケット:~5月15日(水)23:59
https://eplus.jp/yatsuifes/
オフィシャル・サイト:https://yatsui-fes.com
オフィシャルTwitter:@YATSUIFES
オフィシャルFacebook:@YATSUIFES
オフィシャルInstagram:@yatsuifes
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表題曲は90~00年代のポップ・ロックが香り立つ「Hey boy hey girl」。カラっとしたギター・サウンドに乗せて"今"の大切さをひたむきに歌い続ける10代女子の歌声が眩しすぎる。"今"を全力で生きている人にも、"今"まさに一歩を踏み出そうか迷っている人にも届いてほしい、BiSからのメッセージ・ソングだ。c/wの「ONCE AGAiN」は、感情の起伏を表現するかのように緩急を効かせた1曲。溜め込んだエネルギーを爆発させるサビメロがとにかくエモーショナルで、音源だけでも目頭を熱くしながら拳を握りしめそうになるほど。なお本作は、温度でジャケットが浮き出るサーモクロミック仕様。隠されたジャケットは全5種類ということで、何が浮き出るかはCDを手に取ってからのお楽しみ。(宮﨑 大樹)
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約2年ぶりの新メンバー ナノ3が加入したBiSの新体制初シングル。その表題曲「DA DA DA DANCE SONG」は、過激な単語が散りばめられたBiS流の攻撃的なダンス・ロック・チューンだ。BiSのライヴの魅力のひとつに研究員(※BiSファン)と一緒に踊り狂うことがあるとすれば、"なぜ今までなかったんだ?"と感じてしまうくらいにジャンルとの相性の良さを感じさせる。c/wは、表題曲とは対照的にミドル・テンポでゆったりと歌う「とまらない歌」。自分らしさや夢に思い悩む人の背中を押す歌詞にも捉えられるし、視点を変えると全然違うことを歌っている歌詞にも見えるのは、作詞家の妙技だろうか。2曲共に、ナノ3のまっすぐな歌声により先輩メンバー4人の個性もより映えている。今後が楽しみだ。(宮﨑 大樹)
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BiSが90年代後半~00年代前半の日本ロック史に名を刻む名曲の数々をカバーした。「MAGIC」(HAWAIIAN6)、「BASIS」(BRAHMAN)ほか、どの曲をピックアップしていいかわからない超豪華ラインナップだが、ニヤリとさせられるジャケットとMVを制作し、気合の入れようを感じさせるTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「スモーキン・ビリー」で、女性アイドル4人が堂々と、狂気を孕んで歌い上げる様は痛快のひと言だ。カバーによって、4人の歌唱の個性が逆に際立っているように感じられる点も興味深い。当時ロック・キッズだった方はあの日の熱気と匂いを思い起こすだろうし、リアルタイムで体験していない10~20代のリスナーは、ぜひオリジナルと聴き比べてほしい。(宮﨑 大樹)
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タワレコ渋谷店でダブル・ブッキングが発生し、急遽合同イベントを行ったBiSとZOCがスプリット・シングルをリリース。ZOCからは大森靖子がBiSへ、BiSサイドからはサウンド・プロデューサー 松隈ケンタとマネージャー 渡辺淳之介の黄金タッグがZOCへ楽曲を提供した。前者の「割礼GIRL」は、愛のあるディスを大森靖子節のメロディに乗せて歌い上げるBiSメンバーの歌唱が聴きどころ。後者の「BEGGiNG」は松隈ケンタらしいエモーショナルなロック・ナンバーで、ZOCメンバーの新たな魅力を引き出した。"もしWACKに入っていたら?"なんて想像しながら聴くと楽しいかも。さらにはお互いの代表曲に大胆なアレンジを施したカバーも収録。奇妙な縁から始まった、ワクワク、ゾクゾクする1枚だ。(宮﨑 大樹)
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プライベート・レーベル"ULTRA STUPiD RECORDS"を設立しての初フィジカル作品。本作には、クールなラップ風パートからエモーショナルなサビメロへ急旋回する「COLD CAKE」のように新機軸で魅せる曲もあれば、90年代メロコアを想起させ、シンガロング・パートが熱い「GOiNG ON」のように、彼女たちの十八番とも言うべきナンバーも収録された。強い生命力を感じさせる歌詞が多く、2020年を生き抜き、これからもBiSとして研究員(※ファン)と生きていこうとする気概が窺える。初回生産限定盤には、2020年のラスト・ライヴとして開催した"The DANGER OF MiXiNG BiS"のライヴ映像を収録。EPとライヴ映像で、BiSの新境地と真骨頂の両方を感じ取れる作品だ。(宮﨑 大樹)
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研究員(※BiSファンの総称)によるファン・セレクト・アルバムが完成した。本作は2枚組のアルバムで、1枚目"プロパガンダ"には研究員がセレクトした上位10曲に新曲を加えた計11曲を収録。ファン・セレクト上位10曲のみが収録されている2枚目の"PROPAGANDA"は、CD購入者がBiSの良さを伝える、いわゆる"布教"用のディスクになっている。新曲は「HiDE iN SEW」。全英詞で綴られた歌詞を歌い上げる4人のエモーショナルな歌唱、情感を増幅させるピアノの旋律、これらを支えるロック・サウンドが一体となった音像は聴き手の心をぐっと掴み、涙を誘う仕上がりに。BiSあっての研究員、研究員あってのBiS、両者の組体操で築かれたタワーが夢の舞台である日本武道館へ届くことを願う。(宮﨑 大樹)
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即完したゲリラ・リリース作品を含む第3期BiSのメジャー1st EP。開幕の「DESTROY」は、"敷かれたレール壊し/ギャンギャンならそう/うわべだけなら死んで欲しいです"と歌う攻撃的な歌詞が痛快だ。スカのビートで心躍るAメロ、Bメロから疾走感のあるサビメロへの流れもいい。衝撃的なMVが公開されている「CURTAiN CALL」は、タイトル通りにライヴのフィナーレで最大威力を発揮しそうな1曲。"死ぬまで歌わせてよ"と、BiSとして歌い続ける気概に胸が熱くなる。個人的な推し曲はパンク・ロック調の「DiRTY and BEAUTY」。大枠としては恋愛をテーマにしている曲と捉えられるが、心の中に美醜が共存する人間臭い歌詞がとにかく突き刺さった。ライヴで聴ける日が待ち遠しい......!(宮﨑 大樹)
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モザイクの掛かったインパクト大のジャケット(とタイトル)が目を引くが、その衝撃度にまったく見劣りしない傑作が誕生した。そんな2ndアルバムの随所から感じられるのは、90年代ミュージックの香りだ。リード曲は「BASKET BOX」。90年代パンク・ロックの匂いを醸し出すサウンドに乗せて"教えてください/ひとをぶつのは悪いことですか?"とまっすぐに問い掛ける言葉を聴いて、自然と自分自身を見つめ直してしまうリスナーもいるのでは? さらに90年代ポップスを想起させる「LOVELY LOVELY」のような曲もあれば、BiSらしいアグレッシヴなロック・チューンもあり。その時代をリアルタイムで生きた、かつてのキッズたちはもちろん、当時を知らないリスナーにもレコメンドしたい1枚。(宮﨑 大樹)
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何かと話題に事欠かない破天荒アイドル 第3期BiSが、メジャー・デビュー・アルバムに続きメジャー1stシングルをドロップ。アグレッシヴなロック・チューン「DEAD or A LiME」では、ジャケット写真から伝わってくる獰猛で攻撃的なイメージの通り、強烈に歪ませたギター・サウンドが洪水のように襲ってくる。そんな音像に負けない、燃え滾るようなエネルギーの感じられるリリックと、それを吐き捨てるように歌い上げるメンバーのヴォーカル・ワークによる凶悪な三位一体は、デビューしたばかりとはいえ、すでにシーンにおいて唯一無二と言える。c/wは、疾走感のあるバンド・サウンドの「テレフォン」。フロアが揉みくちゃになっている画が容易に想像できるライヴ映え間違いなしの1曲だ。(宮﨑 大樹)
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新メンバー5人で結成され、第3期として始動したBiSの再々デビュー作。既存曲一切なし、全13曲を新曲で構成した本作では、オープニングの「STUPiD」でこれまでのBiSの系譜を継ぐストレートなギター・ロックを鳴らし、続くリード曲「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」で、BiSを体現する言葉"行かなくちゃ"を感情が溢れんばかりに歌い上げる。BiSらしい作品でありつつ、ポップでちょいエロ(※作詞者いわく非エロとのこと)な「teacher teacher teacher」、爽やかな自己紹介曲「LET'S GO どうも」と、第3期としての新境地も感じられる1枚に。個性が光る各々の歌声にも注目したい。果たして"三度目の正直"として念願の日本武道館に立ち伝説の5人となるか。(宮﨑 大樹)
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Homecomingsが、2年ぶりとなるアルバム『New Neighbors』をリリース。本アルバムには、TVアニメ"君は放課後インソムニア"EDテーマ「ラプス」をはじめ、TVドラマ"失恋めし"主題歌「アルペジオ」、TVドラマ"ソロ活女子のススメ2"EDテーマ「i care」などのタイアップ・ソングを含む全12曲が収録されている。HomecomingsらしいUSインディーやギター・ポップに加えて、「光の庭と魚の夢」ではストリングスを導入。そのアレンジを同郷の岸田 繁(くるり/Vo/Gt)が手掛けるなど、音楽性の幅をさらに広げた作品に仕上がった。そして、フェミニズムやシスターフッドといったテーマに切り込んだ福富優樹(Gt)の歌詞も本作に重要な奥行きを与えている。(山田 いつき)
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ネオアコ/ギター・ポップを起点にしたイメージから、レトロでシネマチックな世界観やフォークにもアプローチし、音楽性の幅を広げた前作『WHALE LIVING』の魅力をさらに拡張したような作品。中でもソウル/R&Bと切なさや儚さを孕んだ素朴なメロディ・センスが溶け合った味わい深い香りがたまらない。コロナ禍もあり、スタジオでのセッションからデモをやりとりする制作スタイルに。その結果、ストリングスや鍵盤、打ち込みなどメンバー4人が同時に奏でられる音以外にも前作以上に目を向けられるようになったことは大きかっただろう。優しく丁寧に紡がれた11曲は、社会的な問題に思うことをストレートに書いたというメッセージとともに、聴き手の心に想像力という名のあかりを灯す。(TAISHI IWAMI)
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ネオアコやアノラックって、厄介なジャンルだと思う。何故なら、ちょい下手なコーラスとか、お洒落な7インチとか、記号化されやすい要素が多い分、単なるファッション・アイテムになってしまう危険性が高いから。でもHomecomingsは違う。このバンドは自分たちの音を鳴らしている。待望の1stフル・アルバム、これは期待をはるかに上回る名盤だ。こだわったのはおそらくリズムの多様化だろう。畳野 彩加の、単調な、ゆえに乙女の溜息のような素晴らしい歌声を映えさせるには、実はメロディ以上にリズムが重要であると考え抜かれた楽曲たち。全10曲、名曲ぞろいだ。ひとつ今後への要望があるとすれば、日本語でも歌ってほしい。平賀さち枝とのコラボ曲は素晴らしかった。このバンドは、自分だけの言葉を紡げると思うのだ。(天野 史彬)
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初のセルフ・プロデュース作品は、バンドの旨味を凝縮した非常に完成度の高い5曲入りミニ・アルバム。近年目立っていたおちゃらけ要素は控えめで、初期の名曲「悲しみは地下鉄で」に代表される繊細でセンチメンタルなメロディとコード感や、代表曲「ユキちゃん」などにある3人が作り出すリズムを生かした躍動的なアンサンブルなど、全曲に異なるカラーのポップ・センスが炸裂している。モーモールルギャバンの音楽が元来から持っていたときめきが現在の彼らによって発掘されたような、懐かしさと新しさを併せ持つ、まさに彼らのこれまでの歩みが作り出した楽曲たちと言っていいだろう。特に表題曲の文学的で切なくも凛とした言葉と美しいメロディ、シリアスながらにユーモラスなサウンドスケープの結実は素晴らしい。(沖 さやこ)
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前作『PIRATES of Dr.PANTY』に続き、ゲイリー・ビッチェ(Dr/Vo)のデモを生かしたアレンジが組まれた、約2年ぶりのフル・アルバム。前作以上にシンプルな音作りで、各プレイヤーの1音1音に対する入魂具合が感じられ、音源にも彼らのライヴのモードが反映されていると言っていい。"ザ・モーモーソング"とも言えるロック・ナンバーはもちろん、コメディ要素の強い楽曲からシリアスなもの、エモーショナルなものまで揃い、働き盛りで充実しているが未来への不安がないと言えば嘘になる――そんな30代の迷いをリアルに綴った言葉は、毎日を懸命に生きている人々の共感度も高めでは。ロマンチックでセンチメンタルなメロディには、我慢していた溜息を思わず零してしまうようなガス抜き効果もある。 (沖 さやこ)
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アニメーター"すしお"がアートワークを手掛ける、約1年ぶりの新作。ゲイリー・ビッチェ(Dr/Vo)の作ったデモに忠実に、且つこれまでのモーモールルギャバンらしさを損なわないサウンドをテーマに制作された。ゆえにロマンチックでセンチメンタルでありながらエモーショナルという、ゲイリーのキャラクターが前面に出た楽曲が揃っている。バラードもポップ・ソングもアグレッシヴな曲もシンプルな音像がメロディの良さを際立たせ、歌詞も過去最高にアート性が高い。それでいてモーモーらしいユーモラスなギミックも効いている、という、バンドの長所や個性を洗練させた楽曲群だ。結成10周年を迎えたバンドだからこそなせる業と説得力。モーモールルギャバンは唯一無二のロック/J-POPの域に達し始めている。(沖 さやこ)
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この3人が集まって音を作って鳴らせば、すべてモーモールルギャバンになってしまうのだと思い知らされた。ライヴ活動休止を経て制作された3年3ヶ月ぶりのフル・アルバム、今までで最も自然体の音像だ。痛烈にセンチメンタルで圧倒的で、どの曲にも無意識のうちに拳を握りたくなる、感極まってしまう箇所がある。ライヴ活動を休止してまっすぐ制作に向き合ったことも影響してか、パワー・プレイというよりはひとつひとつのフレーズの彫が深く刻まれており、それが赤裸々なバンドの芯をそのまま表しているようだ。ゆえに懐かしくもあり新しくもあり、その混乱がとても刺激的である。ラスト・トラック「バイララ」のアウトロは過去最大級の爽快感。モーモールルギャバン、確固たる唯一無二の音像を掲げ再始動である。(沖 さやこ)
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J-POP界の異端児がロックに真っ向勝負! 型破りなパフォーマンスやポップネスで多くの人々を魅了し続けるモーモールルギャバンの1年振りの新作は、ロック・アティテュードとポップネスがぶつかり合う快作だ。バラードの中で“パンティー!”と叫んだりなど、どこか捉えどころがなかったこれまでの作品に比べ、今作はストレートな表現とサウンドにまず度肝を抜かれた。真剣に音と向き合い、これまでとは違う角度からリスナーと向き合った、ストイックに紡がれた真っ直ぐなハートが詰まっている。こう言うと綺麗にまとまったアルバムなのかと思われるかもしれないが、そこはこの3人組、いい意味での変態度やぶっ飛び具合も尖りを増しているのでご安心を(笑)。奇を衒ったギャップなどなくても彼らは人々を笑顔にさせる無敵のパワーを持っているのだ。(沖 さやこ)
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メジャー1stフル・アルバム『BeVeci Calopueno』から約9ヶ月。モーモーから届けられたのはシングル+DVDの豪華盤だ。DVDは“出会いから現在に至るまでのモーモールルギャバンの軌跡の記録”をテーマにしたドキュメントリー作品。ロング・インタヴュー、全キャリアの代表曲を収録したライヴ映像など108分の大ヴォリュームで展開される。シングルには新曲「Good Bye Thank You」と絶盤音源の新録「俺、風呂入るTonight」の2曲を収録。両曲ともユコ・カティの鍵盤が切なく響き、ひとつひとつ言葉を呟くように歌うゲイリー・ビッチェのメロディが胸を締め付ける。ぽつんとひとりぼっちになってしまうような感覚。だが3人の奏でる音は朝日のように静かに強く輝いている。(沖 さやこ)
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アジカン企画&主催の夏フェス"NANO-MUGEN FES."も今回で9回目(ツアー形式だった「NANO-MUGEN CIRCUIT2010」を含めると10回目)。WEEZERやMANIC STREET PREACHERSをヘッドライナーに、BOOM BOOM SATELLITES、the HIATUS、若手注目バンドねごと、モーモールルギャバンなど、洋邦共に相変わらずの豪華ラインナップ。出演バンドの楽曲が1曲ずつ収録されているコンピレーション・アルバムは、今作で5作目。そして、今回収録されているアジカンの新曲は2曲。チャットモンチーの橋本絵莉子(Vo&Gt)を迎えた「All right part2」は、後藤と橋本の気だるい歌い方と熱が迸る歌詞のコントラストが鮮やかで、高揚感に溢れたギター・リフとメロディも力強く鳴り響く。ユーモラスなあいうえお作文、男性の言葉で歌う橋本の艶とレア感も思わずニヤついてしまう。東日本大震災時の東京を描いた「ひかり」は、人間の醜い部分や絶望感にも目を逸らさず、物語が淡々と綴られている。言葉をなぞる後藤の歌に込められた優しさと強さは、当時の東京を克明に呼び起こしてゆく。生きることが困難な時もあるだろう。だが"オーライ"と口ずさめば、ほんの少し救われる気がする。音楽の持つ力を信じたい――改めて強くそう思った。(沖 さやこ)
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ルーツの幅広さはもちろんのこと、そこから繰り広げる楽曲もロック、ファンク、ソウル、シティ・ポップとバリエーション豊かな浪漫革命の約2年ぶり、3枚目のアルバム。尽きることのない音楽への愛、そこに懸ける貪欲な探究心、それをただひたすらに楽しむ姿勢はそのままに、"ポップ"というところに焦点を合わせ、どこか振り切ったかのような印象を受ける今作。その中で一貫しているのはやはり"ロマン"で、どの曲にも彼らなりのロマンが溢れている。グルーヴィなリズムも、爽快なギターも、ドラマチックな歌詞も、「月9」での軽やかなラップも最高だ。ポッドキャスター、岡田康太とのコラボで話題を呼んだ「優しいウソで」も収録。変わらぬ無邪気さも逃さずに、とことん味わいつくしてほしい。(藤坂 綾)
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コロナ禍を受けてリリースが決まったのかは定かでないが、各曲の甘酸っぱさが街の匂いを思い出させてくれるようで泣ける。例えば、「ふれたくて」は失恋ソングというより、もっと広い意味での"会いたい"気持ちを歌っているかのようだ。一方、切ないだけでもない。サビが癖になる「あんなつぁ」は民謡テイストながら「カノン」(パッヘルベル)を引用する遊び心も。「ラブソング」はL-Rからのギターが気持ちいいし、そこから「深夜バス」のUKロック的ダイナミズムに繋ぐ流れも熱い。「アバンチュール」はどんどん過剰さが増すのが最高だ(吹き荒れるサックス、3連符のキメ、ハチロク、ラストに銅鑼!)。夕涼みしてから打ち上げに出かけるラストまで、聴き終えたあとの一番の感想は"楽しかった!"でした。(蜂須賀 ちなみ)
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大学の軽音サークルでJAMIROQUAIや山下達郎をコピーしていた仲間同士が、社会に出ることを期に同じメンバーで音楽ができなくなることを寂しく思い、それならばとオリジナル曲を作って音楽で生活していくことを目標に掲げた。本作は、そんな青い結成エピソードそのもののような無邪気さと覚悟が同居する作品だ。トラディショナルなソウルやファンク、ロックンロールからの影響や、そういったレトロなサウンドのオリジナルな折衷感覚が未来を指し、風情をもって戦う姿勢を感じさせてくれる、まさに浪漫革命。2017年の春に初ライヴを行い、夏には"SUMMER SONIC"と"RISING SUN ROCK FESTIVAL"に出演し注目を集めた、そのポテンシャルは伊達じゃない。(TAISHI IWAMI)