DISC REVIEW
Japanese
2021年05月号掲載
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Homecomings
Moving Days
ネオアコ/ギター・ポップを起点にしたイメージから、レトロでシネマチックな世界観やフォークにもアプローチし、音楽性の幅を広げた前作『WHALE LIVING』の魅力をさらに拡張したような作品。中でもソウル/R&Bと切なさや儚さを孕んだ素朴なメロディ・センスが溶け合った味わい深い香りがたまらない。コロナ禍もあり、スタジオでのセッションからデモをやりとりする制作スタイルに。その結果、ストリングスや鍵盤、打ち込みなどメンバー4人が同時に奏でられる音以外にも前作以上に目を向けられるようになったことは大きかっただろう。優しく丁寧に紡がれた11曲は、社会的な問題に思うことをストレートに書いたというメッセージとともに、聴き手の心に想像力という名のあかりを灯す。
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