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11/21-22ぴあアリーナMMにて延期開催"BAYCAMP 2020"、第2弾出演アーティストに神聖かまってちゃん、ネクライトーキー、Wienners、HUSKING BEE決定
2020.10.09 20:00
今年で10周年を迎えるオールナイト野外イベント"BAYCAMP"。新型コロナウイルス対策の影響で、延期、開催地の調整を行っていたが、横浜みなとみらいに新設された屋内アリーナ施設であるぴあアリーナMMにて11月21日、22日の2日間で開催することが決定している。同イベントの出演アーティスト第2弾が発表された。
今回発表されたのは、Wienners、神聖かまってちゃん、HUSKING BEE、ネクライトーキー。"BAYCAMP"としては、馴染みの4組となっている。今後の追加アーティストにも期待したい。
なお、同イベントでは、新型コロナウイルス感染対策として、現状の政府からの催物の開催制限よって、収容人数は5,000人以内に制限された状況での開催準備となるため、十分な運営資金の確保が難しいということで、CAMP-FIREによるクラウンドファンディングの支援受付も実施している。
また、同イベントのオープニング飾る、オーディション出演枠となる"TIP OFF ACT"のエントリー受付が本日10月9日23時59分までとなっている。
▼イベント情報
"ATFIELD inc.20th presents BAYCAMP 2020 10th Anniversary"
11月21日(土)、22(日)ぴあアリーナMM
OPEN 9:00 / START 11:00 / CLOSE 21:30(予定)
■11月21日(土)
Wienners / 大森靖子 / サニーデイ・サービス / 神聖かまってちゃん / スチャダラパー / the telephones / teto / TENDOUJI / 東京初期衝動 / HUSKING BEE / 夜の本気ダンス / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS and more
■11月22日(日)
Awesome City Club / キュウソネコカミ / Czecho No Republic /ドミコ / ネクライトーキー / フジファブリック / FRONTIER BACKYARD / Helsinki Lambda Club / POLYSICS / MONO NO AWARE / Mega Shinnosuke / リーガルリリー and more
[チケット]
前売 1日券 ¥7,700(税込)
当日券 未定
※9月12日公演の入場チケットにて2日間入場可能です。
オフィシャル・サイト:https://baycamp.net/
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タフなリズムに乗せて"お前自身を見つけろよ"と鼓舞するTrack.1「Find You」でグッと腹の底から力が沸き、USインディー的なアレンジも窺える「Within The My Aim」、平林の作詞作曲による「A Subtle Touch」でのソウルを感じさせる、楽器すべてが曲を歌うようなグルーヴ、ポップかつカオティックな音楽の密度を感じる「Lifestyle」、磯部がダンス・ロックを意識して書いたという「A Never Ending Journey」、サビメロにハスキンらしさが炸裂する「Searching For It」、珍しくマイナー・キーでポスト・パンク的なソリッドさを感じる新鮮な「Side By Side」、そしてアコギ1本とハープとグロッケンが愛らしい「大きなボートと小さなヨット」のラストまで、今のハスキンを凝縮。琴線に振れる磯部のメロディの真摯さに涙。(石角 友香)
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昨年9月にオリジナル・メンバーの脱退、今年5月よりアサミサエ(Vo/Key/Sampler)、KOZO(Dr)を迎えた新体制として再始動を果たしたWiennersのカムバック作。表題曲の「みずいろときいろ」は瑞々しいシンセ・サウンドで幕を開け、玉屋2060%(Vo/Gt)の切なく疾走し突き抜けるエモーショナルな歌声にヤラれる。しがらみを振り解くようなまっすぐさが熱く胸を締めつける。そして、でんぱ組.incへの楽曲提供を通して世界中のナードたちの心をキャッチした玉屋節が炸裂するジャパニーズ・ヘンテコ・ポップ・チューン「姫君バンケット」では、アサミサエがリード・ヴォーカルを務め新体制を一層印象づける。キュートさの滲むヴォーカル・ワークや散りばめられたシンセやアッパーなお祭りビートと痛快なあっぱれ具合。復活の狼煙には十分すぎる必殺の2曲とそのリミックスが収録される。(山元 翔一)
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2010年にリリースされたファースト・アルバム『CULT POP JAPAN』以来2年ぶりとなる、Wiennersのセカンド・アルバム。『CULT POP~』はAIR JAM世代に影響を受けたハードコア・パンク・バンドが村の夏祭りで演奏しているかのような、実に奇妙かつハイ・ボルテージな快作だった。そして『CULT POP~』以降にリリースされたミニ・アルバム『W』、シングル『十五夜サテライト』で、自分たちの中にある“歌心”を探り、楽曲の幅とスケール感を増してきた彼らは、本作において、ハードコア魂と祝祭感に溢れた唯一無二の音像を構築することに成功している。『UTOPIA』というタイトルが指し示すように、ここには音楽にしか生み出すことのできない、とてもロマンチックで、そして現実的な理想郷が描かれている。(天野 史彬)
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しばしの沈黙ののち、唐突に挿入される“タスケテ”という囁き。呪文を合図に、危うい狂気のポップ・ワールドが幕を開ける。1年3カ月ぶりの新作『W』は、幼いころの落書きのような無邪気さが溢れ、カラフルで、実に大胆だ。音楽のジャンルといった一切の枷を断ち切り、自由気ままに音が連なっていく。昔のアニメのように、率直で欲求がきちんと明確だった時代を思い起こさせる。だからこそ、臆することなく発せられた“I need you” “ウォーアイニー”という言葉に力が宿るのだ。華やかで賑やかで雑多な夢のように、無条件に明るく、物語は入り乱れる。様々な音がぶつかり合う洪水の中、サウンドは魔法の呪文となり、Wiennersという存在そのものを救済、そしてその先にある理想郷へと変えてしまう。(山田 美央)
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2007年結成、都内を中心に活動するバンドWiennersの1stアルバム。できること全て、思いつくこと全て、バンドが持っているパーツを全て詰め込んだこのアルバムは、全力全速力な中で、フレッシュなエネルギーが弾けている。勢いまかせにWiennersに身をまかせれば痛快このうえない。あなたの連想する“CULT”“POP”“JAPAN”とはなんですか?そう言われても、明確に言葉にすることはできないだろう。なぜなら、あくまでもこの言葉はニュアンスでしかないのだから。それはPOP を土台に、あとはなんもかんもサンプリングしてしまう、目についたものを次々に貼っていく子供の貼り絵のようにハチャメチャな画。常識無視で規格外。しかし、結果として連想されるニュアンスそのままの音が鳴っている。全てが過剰故に、感覚や感性を直接刺激する、これこそがWiennersの破壊力だ。(島根 希実)
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前作『FREAK』から約2年9ヶ月ぶり、フル・アルバムとしては通算4作目。古くは(!?)2021年リリースの「ふざけてないぜ」から、EP『踊れ!ランバダ』収録の「ランバダ・ワンダラン」、「あべこべ」やNetflixシリーズ"スコット・ピルグリム テイクス・オフ"OPテーマ「bloom」も収録しているが、これらの楽曲が世に出た際のフックの強さすら凌駕するような個性のあるアルバム曲が居並んでいるのが単純にすごい。エフェクティヴなギター・サウンドがそのまま擬音化したようなリード曲「ちょうぐにゃぐにゃ」やゲーム音楽をバンドで再構築したような「浪漫てっくもんすたあ」など怒濤の構成を持つ曲、普遍性や骨太な良さが印象的な「あべこべ」や、もっさ(Vo/Gt)作の「だから、」などバンドの前向きな転換点となる作品と言えそう。 (石角 友香)
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1年2ヶ月ぶりのリリースとなる新作は、ミラーボールの下でエフェクターをフロアに踊るジャケットに象徴されるように、ポップとロックを独自の配合で織り交ぜていくネクライトーキーらしさが詰まったEP『踊れ!ランバダ』。耳に残るシンセサイザーのリフから始まり、解放感のあるサビに、"シャバダバ"と歌うコーラス隊、静寂を切り裂く泣きのギター・ソロに、しっとりと歌い上げる落ちサビと、凝った構成で中毒性抜群の「ランバダ・ワンダラン」を筆頭に全4曲が収録された。哀愁漂うレトロなミドル・チューン「今日はカレーの日」は本作の中で異彩を放っているが、ラストに向けて感情を高めていく熱量をしっかりと秘めている。ワンダーランドのような楽しい世界観と、作り込まれた読めない展開にワクワクする快作。(中尾 佳奈)
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朝日(Gt)のボカロP名義 石風呂楽曲には、彼が若かりし頃の鬱屈や、同胞と呼べる少年少女の心の内を現在より解像度高く表現したものが必然的に多い。その石風呂楽曲をネクライトーキーがセルフ・カバーした第2集だ。ネクライトーキーのライヴでもおなじみの「魔法電車とキライちゃん」、「壊れぬハートが欲しいのだ」や、春の野音公演で披露した「君はいなせなガール」をはじめ、カズマ・タケイのドラム・センスが表出し、オリジナルとの差異も面白い「深夜の街にて」のファンク・テイスト、普遍的なロックンロール・ナンバーに素直な本音がにじむ「サカナぐらし」、待望の音源化となったバンド人生のアンセムと呼べそうな「だれかとぼくら」など全8曲。勝ち負けで言えば負けがちな君の隣で一緒に前を向いたり俯いたりしてくれる。(石角 友香)
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荒唐無稽だけど、どこかほっこりする漫画原作のアニメ"カノジョも彼女"に書き下ろした新曲。原作に沿っているようで恋愛もしくはバンドについて歌っているようにも受け取れる歌詞、何より面白くてキャッチーと称されつつ、メンバーはストイックそのものなスタンスが、曲タイトルにも表れていると言ったら朝日(Gt)は笑うだろうか。表になったり裏になったり不意打ちを喰らうビートの面白さ、5人の音の抜き差しを計算し尽くし、音数少なめでも快楽指数高めのアレンジが癖になる。c/wは"徒然なるトリビュート -徒然草の再解釈-"企画の参加曲「波のある生活」。マーチング・リズムやアイリッシュ風なメロディでありつつ、ごく日本的に聴こえるのは「続・かえるくんの冒険」のサビにも通じるニュアンスだ。(石角 友香)
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もっさのフロントマンとしての成長物語もすごいが、さらに、それを超えるこのバンドの自由さや、時代に対してものを言える強さが詰まったアルバムになった印象。4ビートのようなそうでないような不思議なリズムと展開の多さに、初っ端から驚く「気になっていく」、タイトル1行の破壊力そのままに大事なことが歌われる「大事なことは大事にできたら」、もっさの作詞作曲曲「踊る子供、走るパトカー」は、匿名の暴力への反感をにじませながら曲のムードは寛容というユニークなバランスを持ち、ゲーム・ミュージックからの影響をシンセ・サウンドのみならず、朗々としたサビのメロディにも反映した「続・かえるくんの冒険」など、どこを切ってもネクライトーキーならではの音楽的なワクワク、自分や他者に対する素直さや誠実さが詰まっている。(石角 友香)
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現メンバーでライヴを重ね、アンサンブルのスキルやアイディアが磨かれてきたことが明らかに反映されたアルバム。ファンクなAメロから急転直下、QUEEN的なロック・オペラ感に転じる先行配信曲「ぽんぽこ節」、コミカルなのに洒脱なコードで捻りの効いた「夢みるドブネズミ」、淡々としたムードの演奏の中に乾いた諦観と少しの前向きさが描かれる「深夜とコンビニ」、エレクトロからグランジまで、サウンドとアレンジがシュールに変化していく「渋谷ハチ公口前もふもふ動物大行進」、唯一のもっさ(Vo/Gt)作詞作曲の「夏の暮れに」の、ギター・バンドらしいストレートな曲の良さ。11曲が別の方向を目指した多彩なアルバムだが、歌詞には大人になって気づくことから去来する寂しさがどこか共通して現れている。(石角 友香)
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朝日(Gt)がボカロP"石風呂"名義で発表してきた楽曲を、バンド・サウンドでセルフ・カバーした今作。リード曲「音楽が嫌いな女の子」や石風呂の代表曲「ゆるふわ樹海ガール」など、ライヴでも人気の楽曲たちが、待望の音源化となった。かき鳴らすようなロックを無機質でフラットな機械が歌う温度差も魅力のひとつだった石風呂のボカロ曲は、一度聴けばクセになる、もっさ(Vo/Gt)の歌声によって新たな命が吹き込まれ、生身の人間らしい感情と熱量が感じられるものに。その熱はライヴの光景も彷彿させ、バンドとしての色も強く打ち出している。ボカロ曲とのキーやアレンジの変化を聴き比べるのも面白く、バンドからボカロ、またその逆と、聴き手の音楽の入り口を広げるきっかけを作るものにもなりそうだ。(三木 あゆみ)
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サポートのキーボードも含め、ギター×2、ベース、ドラムの音の抜き差しで構成される隙間の多さ、そしてそこに詰め込まれた多ジャンルの深度が聴けば聴くほどに楽しいネクライトーキーの1stフル・アルバム。ゲーム・ミュージックとポスト・ロックが邂逅したような「レイニーレイニー」に始まり、コロコロと展開が変わりつつ基本的には四つ打ちでダンサブルなリード曲「こんがらがった!」や、タイトルから何気にイメージできるユニコーン的なスキルの高さとユーモアを感じる「許せ!服部」、注目される契機になった「オシャレ大作戦」など、朝日(Gt)のソングライティングとアレンジ力が発揮された曲の数々。加えてミディアムの大きなグルーヴを持つヴォーカル、もっさによる楽曲がいいフックになっている。 (石角 友香)
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この曲はただの排泄行為だ。または、感情の嘔吐といったところか。の子(Vo)の声とは判別できない、ヴォイス チェンジャーのような気味の悪い声でひたすらに"死ね"と叫んでいる、曲の半分以上がそれだけ。だが、このおぞましい行為こそが、このバンドの持つ"全てを生身のままドキュメントしていく" という側面を象徴しているともいえる。彼らは、頻繁にニコニコ動画内で生放送を行う。そこでは視聴者からリアルタイムで何百という言葉が寄せられ、その大半がキモイだのキレてるだのといったもので、ある種2ちゃんねるのような無法地帯と化している。彼らはそうやって、状況を意味のあるなしに関わらず、全てありのままたれ流しにしていく。だからこの曲も、音楽作品である前に、の子のドキュメンタリーのようなものなのかもしれない。(島根 希実)
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現段階で1曲目の「ロックンロールは鳴り止まないっ」はYouTubeの再生回数が154000回を突破している。彼らが放った"ロックンロールと出会った瞬間の衝動"は何万人もの人に求められ、共有されたわけだが、本作はこの事実を裏切らない作品であると同時に、その事実以上の作品である。同曲だけでは分からなかった神聖かまってちゃんの真髄が詰まっているのだ。彼らはいわゆる"青春のあの頃" を歌うような生易しいバンドではない。公の場で自傷行為するように、もっと痛々しく、危うく不安定なのだ。大袈裟にエフェクトがかかったへろへろの声と、どこかセンチメンタルにさせるキーボードの音色が響く白昼夢の中で、悲しいくらいに絶望的であったり、時に狂気をはらんだ世界を歌う。こんなにも"刹那(せつな)い" パンク・ロックに久しぶりに出会った。(島根 希実)