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メロディ、サウンドともに、その響きのなんと甘酸っぱいことか......(感涙)。聴けば一発で"この人だ!"と分かる、志磨遼平のちょっと鼻にかかったクセのある声で歌い上げる、"Mary Lou" への純粋無垢な愛情。それを包み込むのは、池田貴史(100s)のオルガンとともに鳴らす、優しくて夢見心地な雰囲気のサウンド・アンサンブル。軽快なリズムに、広がりのあるサウンドとキャッチーなメロディを重ねて作り上げている楽曲の仕上がりは、60~70年代のフィル・スペクター作品をほうふつとさせる。そして、Track.3「デュマフィスの恋人」は、そんな「Mary Lou」へのアンサー・ソングとして作られたという。ピアノが悲しげなムードを演出する1曲は、少女から大人になり、人生の終焉を迎えた"Mary Lou"への鎮魂歌のよう......。たまらなくドラマチック!(道明 利友)
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THE BAWDIESとは違う方法論で、ロックンロールを今に蘇らせる毛皮のマリーズが、遂にメジャー・デビュー。こういう参照点の分かりやすいロックンロールの手法をやる若いバンドって、考えてみると確かにいない。ロックンロールへの愛情が出まくっているが故のデフォルメ感とでもいいましょうか。RCサクセションや奥田民生などと同じ系譜にいるバンドだ。前作『Gloomy』でのサイケデリックでディープな世界観から「憑き物が落ちたように」(志磨 遼平)ゴキゲンなロックンロールを取り戻したこのアルバム。これまで通り、ここには新しい音はない。だけど、ロックンロールの楽しさがそれだけの訳もない。彼らはそういう価値基準とは別の場所で彼らにしかできないロックンロールを鳴らしている。(佐々木 健治)