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INTERVIEW

Japanese

ヤバイTシャツ屋さん × 令和ロマン 座談会

 

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昨年の初開催から大盛況となった、音楽×お笑いのフェス"DAIENKAI"が、今年も開催決定。7月13日、14日の2日間、東京ガーデンシアターにて"DAIENKAI 2024"が行われる。今年もSkream!では、同イベントに出演するアーティストと芸人の座談会を実施。ここでは、昨年に引き続き今年もイベントの大トリを務めるヤバイTシャツ屋さんと、初参加で両日共に出演する令和ロマンの座談会をお届けする。同世代であり、大学のサークルで結成されたバンド/コンビという共通点を持っている2組が、学生時代を振り返りながら、お互いのサークル事情を訊き合うなど、大いに盛り上がった。

ヤバイTシャツ屋さん:こやまたくや(Gt/Vo) ありぼぼ(Ba/Vo) もりもりもと(Dr/Cho)
令和ロマン:髙比良 くるま 松井 ケムリ
Interviewer:山口 哲生 Photographer:清水舞

-お2組がお会いするのは今日が初めてですか?

くるま:組としてはそうですけど、僕は何回かこやまさんと飲ませてもらっていて。

ケムリ:勝手に飲んでるんですよ、アーティストの方と。

くるま:直で知り合ったわけじゃなくて、飲んでたら、こやまさんと知り合いの人が"今からこやまさんと飲みに行くって言ってるけど、一緒に来る?"って。じゃあそっち行くかっていうことになったんです。

こやま:抜けてきてくれたんですよ。僕はねぐせ。のりょたち(Gt/Vo)と飲んでたんですけど。

もりもと:りょたちとも飲んでんの? それも初めて聞く情報ですね。

ありぼぼ:こっちも知らん情報あるからな(笑)?

ケムリ:ねぐせ。のりょたちは芸人さんですか?

くるま:芸人じゃねぇわ! 

ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)一同:はははははは!

くるま:一瞬そう聞こえるかもしれないけど。ねぐせ。っていうコンビのりょたち、吉本にいそうだけど。

こやま:バンドのヴォーカルですね、りょたちは。

くるま:最後にりょたちの家で飲んで。

ケムリ:宅飲みかい!

くるま:そこから(りょたちから)週に4回ぐらい連絡来るようになった。

こやま:りょたちも(令和ロマンのライヴを)観に行ってましたもんね?

くるま:いや、観に来るって言ってたけど、結局ギリギリまで連絡来なくて。"来るの? どうするの?"って聞いたら、"すみません、家の事情があって行けません"って言われました。

こやま:行けよ! そういうとこあるからなぁ。

もりもと:いや、今、りょたちのことはマジでいいから(笑)。

こやま:なんでりょたちは("DAIENKAI"に)出てへんねん!

ケムリ:"りょたちの回"みたいにします? 去年の"一本締めの回"(ヤバTが出演したブロックのタイトル)みたいな感じで。

一同:ははははははは!

-年齢的にみなさんほぼ同世代ですよね。

くるま:僕、1994年生まれです。

もりもと:僕も1994年です!

ありぼぼ:私、1993年です。

ケムリ:僕、93年です。

ありぼぼ:じゃあここ3人(ありぼぼ、もりもと、ケムリ)は学年一緒ですね。

こやま:僕は92年やから、高校やったらね......一緒になりますけど。

一同:ははははははは!

くるま:同い年よりもデカいくくりにして、なんとかして自分も入ろうと(笑)。

こやま:先輩かぁ。嫌やなぁ。

くるま:たしかに1年で入ってきたときに、3年にこの先輩がいたら嫌ですね。

こやま:はははははは(笑)。

もりもと:僕らこれで10年やってますよ。

こやま:未だに"先輩後輩感"出させてもらってるんで。

ありぼぼ:だから"こやまさん"ってずっと言ってて。

もりもと:続けていくとそのうちタメ口になったりするんですけどね。

こやま:でも、大学のときの1個上ってデカいじゃないですか。

ありぼぼ:デカい。やっぱり一番お世話になるし。

くるま:大学のときに会ってるのか。

ありぼぼ:そうです。サークルで組んだので。

くるま:そこはちょっと一緒ですね。俺も(ケムリと)大学で会ってるので、未だに敬語なんですよ。

ケムリ:(タメ口)絶対許さないっすもん。

ヤバT一同:はははははは!

ケムリ:タメ口とか生意気だもん。仲間とは思わないでほしい。

こやま:俺はそこまで言ってないっすよ(笑)!

くるま:でも、そのままやっているほうが自然というか。無理してやってるわけじゃないですからね。

ありぼぼ&もりもと:そうですね。

-同世代ということは知らなかったんですね。

ありぼぼ:知らなかったです。

ケムリ:正直、バンドの人はみんな自分よりずっと若くて、元気なイケてる人たちだと思って見ているので、マジで意外でした。

くるま:あと、バンドの人ってデビューするのが早い人も多いじゃないですか。だいたい高校生、大学生ぐらいからやっているけど、僕らは大学に行ってからだし芸歴で言うと2018年デビューなので。だから後輩にはなるんですよ。(ヤバTは)年下の段階で成している人間というか。

こやま:成している(笑)。

くるま:ちょうど僕らが大学のときに現れたというか。もっと前からいたんでしょうけど、僕らが知ったのはちょうどそれぐらいの頃だったので。

ケムリ:だから、まさかこういうことになるとはっていう感じです。

-じゃあ、ヤバTのことは以前から知っていて。

くるま:もちろんですよ! 都内で生活していてヤバT知らなかったらちょっとキモいでしょ?

もりもと:意外とそのへんが自分たちではわからないんですよね。

こやま:わからんなぁ。

ありぼぼ:うん、いつ人に浸透したのかとか。

ケムリ:僕らは全然知ってましたよ。3年ぐらい前のネタで、ヤバTさんのことを出させてもらってますよ。

ヤバT一同:えぇー!?

くるま:夏フェスの漫才コントを作ったときに、バンドTシャツじゃなくて、バンドYシャツを売ってるっていうのがあって。

ケムリ:"ヤバTのバンY?"とか。

くるま:そのネタを2年目ぐらいのときにやってましたね。

こやま:へぇー! 嬉しい!

くるま:もともと、ヤバTさんの曲が大学生のお笑いライヴでめっちゃ使われてたんですよ。出囃子とか、オープニングの演者紹介のVとかで、たぶん勝手にですけど(苦笑)。

ケムリ:ははははは(笑)。

くるま:ヤバTかKANA-BOONか、みたいなときがあって。お笑いサークルのスタッフさんがめっちゃ好きで、みたいな感じがあります。

ありぼぼ:へぇー! そういう使ってもらい方、嬉しい。

こやま:俺らは、フェスとかに行ってる人やったら名前は聞いたことあるぐらいの感じやったんで。テレビとかも出てなかったし。だからそうやって知られてたのは嬉しいですね。

くるま:たしかにテレビっていうよりは、そこが情報源でしたね。

もりもと:口コミに近い感じで。

こやま:でも、僕は同世代やと思って見てますよ。霜降り(霜降り明星)とか。

ケムリ:同い年ですもんね。

こやま:同い年です。こっちが一方的にテレビで観てただけですけど、同い年でこんなに頑張ってる人いるのすごいなって。(粗品が)"オールザッツ(オールザッツ漫才)"に出て、ピンで勝ったときとか。

ありぼぼ:めちゃめちゃ若くてね?

こやま:そうそう。同い年でもうこんなことやってんねや......! と思って。で、"M-1(M-1グランプリ2018)"獲らはって、同い年でチャンピオン!? ってなりました。

くるま:たしかに、アーティストの方って意識してくださる方が多いんですよ。"同年代で"とか、"すごく年下の人が優勝して"とか。芸人ってそこ(年齢)は本当に気にしてないんですよ。勝手に自分たちの世界を下の世界って思っているので。昔からそういうクセがあるんでしょうね。

ケムリ:音楽の人は芸歴よりも年齢っていうところもありますもんね。僕らはすぐ芸歴で考えちゃうから、自分より下の芸歴じゃなかったらセーフみたいに思って生きてるんで。年下の先輩もいっぱいいるし。

くるま:たしかに。全然思わないもんね?

ケムリ:思わない思わない。(芸歴が)先輩のほうが偉いと思ってるから。

くるま:そのクセがついてるから、同い年が活躍してるみたいな考え方で見ていないというか。芸人以外のジャンルの人──それこそミュージシャンとか俳優とかは、だいたい俺らよりも芸歴が上だから、先輩って思っちゃう。だから同期だと誰になるんだろうね? 2018年にデビューしているアーティストって。

ケムリ:キンプリ(King & Prince)とかじゃなかったっけ?

ヤバT一同:キンプリ!

こやま:誰やろうなぁ......2018年やから6年前ってなると。

ありぼぼ:それこそねぐせ。とかは?

こやま:あの子らめっちゃ早いよ。まだ3年ぐらい。

ケムリ:りょたち、まだ3年!?

こやま:りょたちすごいっすよ。3年で"(熱闘)甲子園"の曲とかやってる。