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INTERVIEW

Japanese

ヤバイTシャツ屋さん × 令和ロマン 座談会

 

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ヤバイTシャツ屋さん:こやまたくや(Gt/Vo) ありぼぼ(Ba/Vo) もりもりもと(Dr/Cho)
令和ロマン:髙比良 くるま 松井 ケムリ
Interviewer:山口 哲生 Photographer:清水舞

-世代が近いのもあって、令和ロマンのおふたりからしたら、ヤバTの歌詞についてわかるなって共感したり、ヤバTのみなさんが令和ロマンのネタに入っているワードに、それ入れるんだ! って思ったりすることもあるのかなと。

こやま:めちゃめちゃありますよ!

くるま:マジすか?

こやま:なんていうか、決して同世代に向けてやっているわけじゃないんですよね。でも、同世代にめちゃくちゃ刺さるワードがちゃんと入っていて。それなのに全年齢笑えるみたいなところがめちゃくちゃすごいなぁって、感心しながら観てます。

くるま:すごい。ちゃんとコメントしてくれてる。

こやま:はははははは(笑)。

くるま:そこはあんまり意識してないんですよ、出ちゃうだけで。たぶん、同じ時代に生きていたら、言い方とかって似ちゃうんでしょうね。

こやま:たぶんそうやと思う。ところどころに入ってくるワードとかが、"これは俺ら世代の子しかわかってないやろうな"みたいなのもあるけど、それでもちゃんと成立しているから、めちゃくちゃバランスがいいですよね。

ケムリ:嬉しい。ちゃんと言ってくれた。

こやま:嬉しい? 審査員もやってほしい?

ケムリ:やってほしい。

こやま:"M-1"の審査員もやってほしい?

ケムリ:まず"ABC(お笑いグランプリ)"からやってほしい。

くるま:でも、「あつまれ!パーティーピーポー」(2015年リリースの2ndシングル『ピアノロックバンド』収録曲)とかそうだけど、ちょっとメタというか。まっすぐその曲というよりは、それをイジっているじゃないですか。それがこの世代の価値観なのかなって。

ケムリ:まぁ、俺らのネット観みたいなものですよね。

ヤバT一同:たしかに。

くるま:俺らが大学入ったときって、テニスサークルがすでにちょっとイジられ始めてたんですよ。お笑いサークルの人たちが(ヤバTのことを)好きだったのも、そことマッチしてたんだろうなってなんとなく思う。

こやま:結局ネット世代なんですよね。

ありぼぼ:そうそう。"おもしろフラッシュ倉庫"世代。

こやま:そうやなぁ。インターネットから流行っているワードが出てきて、そういうのを拾っていた世代かもしれないですね。

くるま:だから僕らも漫才でつい出しちゃうんでしょうね。この年代の特徴としては超意識しているわけではないけど、ポロっとワードが出てきて、そこで結びついちゃうところはあるのかなって思います。

-ネット・ミームが会話に自然と出てくる。

くるま:そうですね。それを言っちゃうっていう。

ケムリ:ジュキヤのチャンネルなくなっちゃったね......とか言っちゃう。

一同:ははははははは!

くるま:そんな歌ねぇよ。

ケムリ:なかったでしたっけ?

くるま:ねぇよ! そんな慌てて作んねぇだろ、ジュキヤのチャンネルなくなったからって!

もりもと:全部BANされちゃって。

くるま:ゲーム・チャンネルもBANされたじゃないんだよ。サブ・チャンネルとゲーム・チャンネルもBANされたけど、ゲーム・チャンネルの登録者少ないなじゃないんだよ。

-あと、先ほどお話に出ましたが、お2組の共通点として"大学のサークルで結成された"というところもありますね。

ケムリ:大阪芸大(大阪芸術大学)ですもんね?

ヤバT一同:そうです。

くるま:(芸人で大阪芸大に通っていたのは)ミルクボーイさん、ななまがりさん、オダウエダ、もぐら(空気階段の鈴木もぐら/中退)さん。ここから現れるのかな。

ケムリ:サークルとしては絶対人気でしょ?

もりもと:たぶん盛り上がってると思いますよ。僕らは落研と資材を奪い合ってたんですよ、ライヴのステージを組むために。

くるま:バンドサークルは1個しかなかったんですか?

こやま:いや、何個かありましたね。

ありぼぼ:3、4個ぐらい。

もりもと:ジャズ系とか、ヴィジュアル系っぽいところとか、体育会系のところとか──

ケムリ:体育会系のバンドサークルってあるんですか(笑)!?

ありぼぼ:あるんですよ(笑)。

こやま:僕らもすごかったけど、もっとすごくて。僕らはわりとオリジナル曲を頑張りましょうみたいなサークルだったんですけど。

ケムリ:僕もバンドサークル入ってたんですよ。

くるま:バンドサークルがメインで、たまにお笑いサークルっていう。

ありぼぼ:掛け持ちだったんですね。

ケムリ:はい。F(コード)を弾けたら褒められるサークルでした。

こやま:ははははは(笑)! 優しいなぁ。

ケムリ:かなりふざけてるサークルでしたね。オリジナルとかはやってなくて基本コピーだったんですけど。

くるま:なんのコピーしてたんでしたっけ。

ケムリ:湘南乃風。

くるま:いねぇって!

ヤバT一同:ははははは!

ケムリ:ルート弾き。湘南乃風、鬼のルート弾き。

ありぼぼ:逆にいいですね。カッコいい。

くるま:(ケムリは)そっちのバンドサークルでも人気者で。慶應(應義塾大学)のバンドサークルってどんなのあったんでしたっけ?

ケムリ:慶応もジャズっぽいのもあったし、細かいのを入れると20ぐらいありましたね。アニソン専門のバンドサークルとか。バンドサークルのカーストとかありませんでした?

もりもと:僕らはそんなになかったですね。

ありぼぼ:なんならみんなで一緒にステージを作り上げようっていう感じでした、学祭のときとかは。

ケムリ:仲良しなんだ。慶応は"3サー"っていうのがあって。SCHACKS(K.B.R. Society MODERN SCHACKS)、クロ研(クロスオーバー研究会)、KALUA(K.B.R. Society THE KALUA)っていう3強がいて、ちゃんと大学にも認められている組織なんですよ。で、その"3サー"は、"3サー"だけで合同ライヴをやってたりするんです。

くるま:他のサークルは出られないんです。

ケムリ:で、3サー以外に、もうちょっといろんなバンドサークルを入れた"8サー"っていうのがあって。僕がいた総合音楽研究会は、そこにも入れなかったサークルでした。

くるま:8サーには入れよ! 8サーにはよ!

ケムリ:9個目で入れてもらったんですよ(笑)。

もりもと:立場弱かったんですか?

ケムリ:かなり弱かったです。

くるま:でも、面白さ重視でしたよ。ライヴとかすごく面白かった。

もりもと:練習場所とかあるんですか?

ケムリ:ないです(苦笑)。サークルによっては部室と、地下みたいなところにスタジオがあって、そこを使ってたんですけど、総合音楽研究会はスタジオを借りられないし、そもそも部室がないから、みんなで食堂にいるんですよ(笑)。

こやま:部室でだべったりするんじゃなくて。

ケムリ:食堂でだべってました。スタジオは、ここ(※取材場所はSOUND STUDIO NOAH)とか来てましたよ。

ありぼぼ:それだと大学生にはお金結構キツいですよね?

ケムリ:まぁ、慶応だから大丈夫でしたね!

ヤバT一同:はははははは!

こやま:俺らは深夜も大学の部室を勝手に使ってやってたりして。

ありぼぼ:24時間使えたので、朝までずっとやって。

ケムリ:それめっちゃいいですね!

もりもと:夜勤のあとにやるとかね?

こやま:そうそう。そのあとに部室で寝て、とか。

くるま:めっちゃ大学生であり、めっちゃバンドマンじゃないですか。

こやま:部室の汚いこたつに入りながら、64(NINTENDO64)やったり。

くるま:部室って64とか、なるべく古いゲームがありますよね。プレステ(PlayStation)も1(初代)とか。

もりもと:先輩から引き継いでるやつが。

くるま:"バンジョーとカズーイ(バンジョーとカズーイの大冒険)"とかやってたな。

ありぼぼ:ウチらは"イライラ棒"のゲームをずっとやってました。

くるま:でも、その頃からバンドはガチでやってたんですよね?

ありぼぼ:最初は趣味というか遊びでしたよね?

こやま:うん。遊びでしたけど、基本的にうちのサークルはオリジナル・バンドを組む人が多かったから、外のライヴハウスに出る人も多くて、他のサークルよりは比較的本気寄りの人が多かったですね。