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INTERVIEW

Japanese

シュレーディンガーの犬×超能力戦士ドリアン

2023年07月号掲載

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"EDM × ROCK"サウンドを掲げる5人組アイドル・グループ、シュレーディンガーの犬の連載企画第1弾、超能力戦士ドリアンとの座談会後編が公開! それぞれの音楽性やライヴについて語った前回に続く今回は、互いに打ち解けてきた両者が気になることをぶつけ合い、またSNSや"バズること"への向き合い方や今後の目標についてなど、グループやメンバーの個性がわかる座談会となった。和気あいあいと盛り上がった模様をお届けする。

シュレーディンガーの犬:ならく いち もな さりあ るるか
超能力戦士ドリアン:やっさん(Gt/Vo) おーちくん(Dance/Vo) けつぷり(Gt/Cho)
Interviewer:稲垣 遥 Photographer:川野晴都

-今回、シュレ犬(シュレーディンガーの犬)のメンバーからドリアン(超能力戦士ドリアン)に、事前に質問を考えて来てもらったんですよね。

ドリアン一同:おぉ~。

もな:はい。グループ名の由来を教えてください。

やっさん:エゴサをしやすくしたくて。例えばTHE ORAL CIGARETTESとか、英語のバンド名かっこいいんですけど、アメリカとかで"ORAL CIGARETTES"って絶対言ってるからエゴサしにくいんで、漢字とカタカナの組み合わせやと、かなり限定的というか他が絶対出てこないなと思ったんです。あと、"ん"で終わるバンドが売れるっていうジンクスがバンド界であるんですよ。

もな:へぇ~。

やっさん:サカナクションとかBUMP OF CHICKENとか。だから"ん"で終わりたいなって。あとはこの感じなんで結構語呂というか、3人で、テンションで決めるみたいなのはあったんですけど。で、フルーツって日常的に食べるものやけどちょっと娯楽じゃないですか。食べんでも食事は完了するけど、フルーツ食べるとちょっと生活水準上がるというか。そういう意味もあって"超能力戦士ドリアン"っていう名前付けたんです。で、エゴサーチしやすいようにしたんですけど、"ドリアン"ってめっちゃツイートされちゃうんです。

-たしかに(笑)。

やっさん:今ぐらいの暑くなってくる時期は、ドリアンがめちゃくちゃイオンとかで売るんですよ。

一同:はははは(笑)。

やっさん:"ドリアン臭すぎる"みたいなツイートめちゃくちゃ引っ掛かるんで、"おいおい"って。あとNMB48さんの「ドリアン少年」って曲があるんですけど、それもめちゃくちゃ引っ掛かるんですよ。もうテレビの収録で一緒になったときに文句言いましたもん。

一同:(笑)

やっさん:ライヴでやりはるから、やるたびにツイートめちゃくちゃ増えるんで。なんで一応エゴサーチしやすいようにってのが本題ではあります。

もな:あとメンバーとの出会いも教えてほしいです。

やっさん:大学生のときの友達で、同じ軽音サークルに入ってて、普通に仲良かった3人で。卒業して1回就職してるんですよ。3人ともサラリーマンやってて、そのときに何か3人でしたいなってなって。正直バンドじゃなくても良くて、3人で何かしたいっていうのがあったから、バンドか、キッチンカーみたいなやつでメロンパン売るのが当時めっちゃ流行ってたので(笑)、それをするかどっちにする? ってなって、まぁ1回バンドやなと。だからバンドがだめになったらメロンパン売るキッチンカーやるかなって感じですね。

いち:いいなぁメロンパン(笑)。

ならく:作りたいなぁ(笑)。

いち:売りたい(笑)。

ならく:シュレ犬が終わったら5人で。

けつぷり:終わらんといて(笑)。

るるか:やめたらシュレ犬じゃないですよ。

やっさん:ははは(笑)、それは事務所からたぶん使ったらあかん言われるなぁ。

いち:マルつける。

やっさん:つんく♂みたいな。

一同:(笑)

-続いてならくさんからはメンバー編成について。

ならく:ベースもいないと思うんですけど、生身のドラムがいなくて困ったこととかありますか?

けつぷり:あーめっちゃあります。

やっさん:めっちゃあるよな。バンドって曲と曲の間をドラムで繋ぎながら喋ってタイトルコールに行ったりするじゃないですか。あれができないんですよ。ズッツッタン、ズッツッタンってやってる中で喋って。

けつぷり:きっかけでダンッって止めるみたいなね。

やっさん:生のバンドがいたら自由な尺でできるんですけど、それができないので。でも繋ぐのとかがないとライヴ感がなさすぎるから、けつぷりがパソコンでオケを全部作ってくれてるので、16小節ドラムを作ってもらって。その尺を僕が身体で覚えて、喋ってタイトルコールをそこにはめるっていう方法とかしかできないんです。

ならく:あぁ~。

けつぷり:その日に何かやるとか、他の人と対バンとかでちょっとカバーをパッとやろうかとかができなくて、とにかく仕込んでいかないと何もできへんっていうのはちょっとしんどい。

やっさん:不便かなぁ。

けつぷり:まぁでもリズムはずれない。ヨレたりしないんで、めっちゃ正確に叩きます。

ならく:たしかに(笑)、そりゃそうですね。

やっさん:それはすごい楽ですよね。でも最初は悩んだよなぁ。グルーヴが出ぇへんなみたいな。

けつぷり:僕らは生身で弾いてるんです。ギターは弾いてるし、ヴォーカルも歌ってる。でもドラムが機械だから、バンドでちゃんと生でやってる人らと比べたときに、見た目もそうやし。

やっさん:これ(※両手でスティックを持って左右のドラムを同時に叩く仕草)がないもんな。

シュレ犬一同:ははは(笑)。

やっさん:これってやっぱテンション上がるんですよ。

けつぷり:そうそう。やっぱり視覚的な情報って大事やなって。どんだけドラムをいい感じに作ったとしても、勢いが見えへんから、そういうのをどんなふうにライヴで表現するかとかは今でも悩んでますね。

-たしかに、バンド感っていうところでは実はドラムの存在は大きいかもしれないですね。

けつぷり:そうそう。

いち:え、最後テンションが上がったときにさ、うちらもドラムロールしてジャンプするじゃん。"もう1回!"みたいな。あれができないってことですよね。

やっさん:できません。

けつぷり:だから"もう1回"っていうとこまで決めてまたやる。

一同:(爆笑)

おーちくん:しっかり作っていく(笑)。

けつぷり:今日は2回やる、とか。

やっさん:"なんでドラマーおらんのにそんなことしてんねん!"っていうツッコミのためにやるっていうのはありますけど。

いち:なるほど(笑)! 面白い。