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INTERVIEW

Japanese

緑黄色社会 × Skream! × バイトル

2018年12月号掲載

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Member:長屋 晴子(Vo/Gt) 小林 壱誓(Gt/Cho) peppe(Key/Cho) 穴見 真吾(Ba/Cho)

Interviewer:渋江 典子 Photo by 大木 優美

21歳のときはどうしたら光になれるのかもがいてた(長屋)


吉田:ありがとうございます。次は私が一番聞きたかった質問です。自主企画の"緑黄色夜祭 vol.8"の恵比寿LIQUIDROOM公演(2018年10月5日に開催)で初披露と言って演奏された「あのころ見た光」(2018年11月リリースのミニ・アルバム『溢れた水の行方』収録曲)を聴いたとき、"初披露じゃないぞ"と思ったんですよ。

一同:おぉっ!

吉田:私は今進路を決めなければいけないタイミングで、特に同級生は社会人1年目ということもあり、焦りや不安を感じています。この曲を聴いたとき、みなさんも同じような経験をしたのかなと思ったんです。初ワンマンで聴いたとき、とても共感できる歌詞だったのでよく覚えていたのですが、そのときからタイトルや歌詞も変わっていますよね。この2年間で心境の変化があったのでしょうか?

長屋:たしかにこの曲は、名古屋での初ワンマンのとき"21"っていうタイトルで披露したんですけど、そのときは21歳目線で歌詞を書いていたんですよね。ただもがいているシーンしか歌えなかった。今吉田さんも同じような心境かなと思うんですけど、そのときは私たちも周りがキラキラして見えてたんです。自分たちは音楽しかやっていなくて、それが正解だとは思うんだけど、周りの子たちが夢に向かってインターンとか就職活動とかしているのが、かっこ良く見えて。だから2年前は"ほんとに私たち大丈夫かな"っていう不安しか歌えなかったんです。そこから1回寝かせて、今の自分たち目線で詞を書き直したものが「あのころ見た光」です。今振り返ってみて、誰でもそういうふうに見えるんだなって思えたんですよ。だからこの曲ができてほんとに良かったなって。21歳のときは、誰かの光になりたいって気持ちがあって、どうしたら光になれるのかもがいてたんですけど、私たちが支えられてきた音楽を、今度は私たちが届ける立場になって、そういうのは時間が解決してくれるんだなって感じました。今は胸を張ってこういうことをやりたいって言えることが見えてきたので、迷った先には小さくても光はあると思う。だから頑張ってほしいなって。21歳の時期って本当にわからなくなっちゃって――今でも正解かって言われるとわかんないし、むしろ正解なんてないと思ってるから、焦りを感じてほしくない。

小林:2年くらい経った今、21歳を振り返っても、2年後に今を振り返っても、同じように不安や焦りは何かしらあると思うから。ただ光はあるんだよってことを言いたい曲です。

吉田:みんなで同じ方向を向くことができたきっかけはあったんですか?

小林:僕はあります。長屋が「Re」(2018年3月リリースの1stフル・アルバム『緑黄色社会』収録曲)って曲を書いてきてくれたのが僕にとってはきっかけになった。

長屋:あぁ、そういう時期だったからね。周りが就職活動をしていたのが焦りでもあったけど、逆にみんながすごい頑張ってたからこそ私も頑張れた。ちょうどその時期くらいに全国流通も始まって、名古屋だけじゃなく全国の人たちに知ってもらえるようになったので、いろんな場所に行けば会いに来てくれる人たちがいることを実感できたんです。だからその人たちのためにも頑張ろうって思えましたね。

吉田:緑黄色社会が私にとっての光だし、みなさんから刺激を貰っているひとりなので、名古屋のバンドだけど、もっと全国で知られてほしいなって思っています。

長屋:そう言ってもらえるとすごく嬉しいです。頑張ります!

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