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INTERVIEW

Japanese

Brian the Sun

2017年11月号掲載

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Member:森 良太(Vo/Gt) 白山 治輝(Ba/Cho) 小川 真司(Gt/Cho) 田中 駿汰(Dr/Cho)

Interviewer:沖 さやこ

-Brian the Sunにはあまりないテンポ感ですよね。ミディアム・ナンバーだと大体「カフネ」よりゆっくりだったと思うので。

小川:この曲、BPMが91.9なんですよ。92ではない(笑)。

田中:その0.1何(笑)?

森:なんなんやろ(笑)。92にしようかなと思ったときには、もう91.9のテンポで作ったデモで(アニメのエンディング映像の)作画が進んでたんで、直せへんかったんです。でも結果的に、このテンポ感だからこそ出る"ちょっとした焦り"みたいなものや、"完全ではない感じ"が出せたかなと思います。

-カップリングの「フォレルスケット」は歌詞も良太さんの原液が詰め込まれていると思いました。イメージにはたらきかける言葉が並んでいる。

小川:"ソーダ水溺れる鮫"って詞を見て、こいつ天才ちゃうか、なんかめっちゃおしゃれ! と思いました(笑)。

森:俺はめっちゃポジティヴで熱いことを言うのも苦手......というか、そういうことを信用してないんですよね。(「フォレルスケット」の歌詞から)なんとなく受ける印象はみんな同じやと思うんですよ。こういう感じの(歌詞が)好きな人は多いと思うんですけどね。

-そうですね。サウンドにも4人の色が存分に発揮された楽曲になったのでは。

森:俺的にはベースのアプローチが気に入っていて。みんなでいっせーので音を出してアレンジを組んでいきましたね。アレンジの大枠を決めたあと、コードに対するベース音をどうするか、音が当たってへんかどうかの確認とか、細かいところを詰めていきました。

白山:4人でアレンジを組むときって、良太の作った骨組みを聴いて浮かぶ全体像や構成が4人だいたい一緒なんですよね。この曲ができあがるのも結構早かったです。アレンジを作っているときに良太から"サビでパワー・コードを弾いてくれ"と言われて、おっ、マジで......? と思いました(笑)。

田中:流れがきれいな曲なので、それを止めへんようにするにはどうしようかなって考えながらフレーズを作っていきましたね。

小川:最終的にここにもっていくの、めちゃくちゃ苦労しましたね。最終的にアルペジオで曲の色味が整えられたので良かったですけど、良太の歌とのバランスにしても、コード進行にしても"どうしようかな?"と思うことがめっちゃ多くて、時間はかかりました。2番のサビ、こういうコードにいくんかー......嫌やなぁ~......って(笑)。3回あるサビ全部フレーズ違うんですよ。

森:速いだけの曲じゃないから、いろんな意味でめっちゃ難しいですね。俺の使うコードは(コード中の)ベース音によってメジャーかマイナーかに変わるものが多いんですよ。そういうものを使うと音はめっちゃ当たりやすくなるし、鳴ってる音も多くて隙間がないから、真司はめっちゃむずかったと思う。ロックは音が当たってても全然大丈夫......とは俺も思ってるんですけど、当たってない方が絶対的におしゃれなんですよね(笑)。だからそこはちゃんとやりたいなと。でも譜面で見ると音が当たってても、出す音の割合によって当たって聴こえへん部分もあるので......めっちゃむずいんですよ。キーも高いんで、歌えるようになるために珍しくちゃんと練習しました(笑)。


「フォレルスケット」は「カフネ」と真逆のことをやれたらいいかなと思った


-ベースは派手な動きがあるわけではないですが、かなりリズムも複雑ですし、裏でしっかり曲をコントロールするベースらしいベースというか。こういうかっこよさを出せるのはベースの醍醐味でしょうね。

白山:"ブライアンフェス"の大阪編(10月1日になんばHatchにて開催)に出てくれたアルカラの下上(貴弘/Ba)さんがライヴで「フォレルスケット」を聴いて、すげぇ褒めてくれて。尊敬している先輩にそう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しかったですね。あと、Cメロの前のキメを作るのが面白かったです。あれは奇跡やったなあ。

森:あの変なキメね~。あっさり終わっちゃうのもアレやな、ややこしい感じにしたい、なんかふざけたいなと思って、"好きな数字言っていこう!"って言うて。ほんで決まったんですよ。

-"好きな数字"?

森:ちゃんと覚えてないんですけど、たしか、俺が5、治輝が7、駿汰が3、真司が9って別々の数字を言うたんですよ。それがそのままキメの回数になってるんです(笑)。

白山:全部足したら24。小節数になってるから(サビに)戻ってこれるという奇跡が起きました(笑)。

田中:僕は1、2、3、4、1、2、3、4......と拍を取ってるけど、ここ3人(森、白山、小川)は9回やってコード・チェンジして、3回やってコード・チェンジして、5回やってコード・チェンジして......って感じなんですよね。何回やったかわからなくなると戻ってこれへんくなるからライヴの緊張感がすごい(笑)。

白山:ドラムはずっと4つを刻んでるけど、小節と小節の合間にコードが変わってたりするから。

森:聴きにくいことこの上ない(笑)!

一同:あははは!