Japanese
chocol8 syndrome
2016年05月号掲載
Member:しゃおん(Vo) ケンコモブチ(Key/Vo) 奏(Dr)
Interviewer:蜂須賀 ちなみ
-では、ライヴにおけるchocol8 syndromeの魅力はどんなところにあるのでしょうか?
しゃおん:演出が他のバンドとちょっと違うかもしれないです。演劇っぽい要素があったり、テレビ番組"クイズ$ミリオネア"のパロディ"クイズ$ちょこもねあ"ではお客さんに"そこのレディ!"とか言って回答者になってもらったり、"Mステ"のパロディ"ちょこすて"ではあのBGMを流しながら番組風にMCをしてみたり......。
奏:他のバンドはどうかわからないんですけど、自分たちは"どうやったら楽しませられるか"という議論が最初にあって。ライヴをするにも"こう動いたら楽しいかな"、"こういうMCをしたら楽しいかな"ということを常にお客さん目線で考えてますね。主にそれを考えてるのが彼(ケンコモブチ)なんですよ。舞台監督担当。
ケン:はい。やっぱりステージからお客さんの笑顔が見えるとこっちも楽しくなりますね。
奏:こいつ今は大人しいんですけど、ライヴでは"お前ら行くぞ!"みたいな感じで結構煽るんですよ。しゃおんもドスが効いてるというか、コブシの効いた歌い方をしてますね。
しゃおん:奏さんは天然なのか普段はワケのわからない行動をとってて、いきなりサイコパスなことを言い出したりするんですよ(笑)。だけどライヴだとすごく真面目になってガチガチに固まっちゃう。
奏:僕はライヴになると逆に冷静になるタイプで。これで俺まで変だったらこのバンド、ヤバいでしょ(笑)。
-みなさんライヴだと普段とは違う顔が出てくるんですね。では、曲についてうかがいたいのですが、作曲を担当されているケンさんは、そもそもいつから作曲を始めたのでしょうか?
ケン:初めて曲を作ったのは高校3年生のときなんですけど、それは"どうやったら曲って作れるんだろう"って試しにやってみただけなので、ちゃんと作り始めたのはこのバンドに入ってからですね。
奏:最初にバンドを組んだときは僕も含めてみんなで曲を作ろうかと思ってたんですけど、ケンが試しに持ってきた1曲が良くて。それで"このままケンが作った方がいいんじゃないか"っていうところから、他のみんなが作らなくなり(笑)、だんだんケンに委ねる方向になったよね。
-そうしてケンさんが作る方向にシフトしていったと。では、他のメンバーが作った曲と、ケンさんが作った曲との違いって何だったんでしょうね。
奏:僕は4歳のころからピアノを習わせてもらってて、高校を卒業するまではずっとクラシックをやっていた人間なので、"コード"という概念があまりないんですよ。それで曲を作ろうとするとどうしても合唱曲みたいになってしまって......。だからバンドでは僕が作る曲は使えないっていうのが大きいですね。それに、自分が作っても"あ~、ケンの曲の方がいいなあ"と思ってたし、ケンが最初に作ってきた「Navigator」(Track.6)をしゃおんが"歌いやすい"と言ってたので。みんなケンが作る曲が好きで異論もなかったです。
-なるほど。それでは今回の収録曲についてうかがいたいのですが、全体的にキャッチーで明るい曲が多いですよね。
ケン:まず、ライヴで盛り上がる曲を作りたいなという気持ちがありました。3番目ぐらいに作った「ADULTY少年少女」(Track.7)は、特にそれをイメージして作りましたね。
-"踊れる"という部分を意識して作った曲が多いということですか?
ケン:そうですね。それまではダンス・ロックというのをあんまり聴いたことがなかったんですけど、曲を作るにあたってひと通り聴いて勉強をして。"こんな感じでいいのかな?"っていうのを模索しながら作っていきました。メロディから先に作ってたんですけど、歌詞も"こうかな? こうじゃないな"って言葉をハメながら形にしていきましたね。
しゃおん:「閃光ON AIR」(Track.1)にはちょっとした裏話があるんですけど......デモを聴いたときに"サビのインパクトが弱いんじゃないか"っていう話をメンバーでしてて。そしたらケンさんが"わかった、変えてくる"って一旦持ち帰ったんですね。で、できた曲がお祭り騒ぎみたいな感じで、全員一致で却下しました(笑)。
奏:タオル回す感じの曲だったよね(笑)。「ストロボ」(Track.2)はケンの中では珍しく結構ストレートな曲だよね。だから"「ストロボ」にはケンさんのこういう思いが込められてるんじゃないか"っていうふうに自分らの曲を考察してました。
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