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INTERVIEW

Japanese

ラックライフ

2014年10月号掲載

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Member:PON (Vo/Gt)

Interviewer:奥村 小雪

今夏も様々なイベントへ出演し、力強いパフォーマンスと爽やかなバンド・サウンドで話題を呼んでいるラックライフ。彼らが、5月にリリースした1stシングル『ハルカヒカリ』から半年足らずで、4thアルバム『正しい僕の作り方。』をリリースする。今回のインタビューでは、全10曲に込められた想いを紐解くべく、フロントマンのPON(Vo/Gt)の紡ぐ"歌詞"にフォーカスを当て、たっぷり話を訊いた。

-5月にリリースされた1stシングル『ハルカヒカリ』以来のインタビューとなりますね。シングルのリリース後、反響はいかがですか?

僕、Twitterでエゴサーチとかめっちゃする派なんですけど(笑)、最近なんか引っかかる率が高くなった気がしますね。(聴いてくれる人が)増えてきたのかなと。

-その後、リリース・ツアーで各所を回られたと思いますが、ライヴの手応えはいかがでしたか?

ちゃんと「ハルカヒカリ」っていう曲を目の前でひとりひとりに渡していけたツアーだったなと思います。手応えもしっかりあって、すごく楽しかったです。「ハルカヒカリ」っていう曲と一緒にいろんなところを回って、曲も僕らも育ってこれたんじゃないかな。

-私は7月11日の東京ファイナル、TSUTAYA O-Crest公演を観に行ったのですが、ファンとの絆を感じるような温かくて素敵なライヴだなと感じました。あと、"続けてきてよかった"って何回もおっしゃってたのが印象的で。

ライヴが1番生々しく感じられるというか。やっぱり曲を作ってるだけじゃ人の顔までは見えへんし、CDを作っていろんなところでライヴするってことが1番のやりがいやと思うんですよ。本当に続けてきて良かったなって思う瞬間ですね。

-共演者のSHE'S、FUNKIST、DOOKIE FESTAのライヴも楽しかったです。3組のライヴはどうでしたか?

やっぱ良いバンドやなーと思いましたね。それぞれ"おめでとう"って言ってくれたけど、言い方もみんなバラバラで(笑)。キャラ立ちがすごいなーと思いました。

-東京ファイナルも凄い熱量でしたけど、その後の7月18日大阪ファイナルは地元ですし、もっと盛り上がったんじゃないですか?

やっぱ素敵でしたね。すごい会場も広くて、顔がよく見えるライヴハウス(心斎橋JANUS)やったんで、後ろまでしっかり見渡しながら楽しくやりました。

-7月から9月にかけて、"MURO FESTIVAL 2014"や"ツタロックdig"のツアー、"DISK GARAGE MUSIC MONSTERS-2014,summer-"などイベントにもたくさん出演されてましたよね。

僕はライヴを観るのも好きなので、疲れます(笑)。MUSIC MONSTERSなんて駈けずりまわってライヴ見てたので、出番前にはくたくたでした(笑)。楽しいですけどね。

-そしていよいよ10月15日にニュー・アルバム『正しい僕の作り方。』がリリースされますね。今作には全10曲が収録されていますが、「ハルカヒカリ」、「ローグ」以外の8曲はすべて新曲なんですか?

そうですね、全曲新曲です。

-Track.1「雨空」は冒頭の"傘も持たずに歩く"から歌詞がリアルだなと思って。実際にそうやって雨に濡れながら悩んだ経験があるのでしょうか?

そうなんです。1年前くらいに、雨が降ってきて傘を持ってなくて、なんか知らないですけど自転車降りてびしゃびしゃになりながら歩いてたことがあって。それを思い出して書いた曲です。

-サビの最後に出てくる"僅かに覗く青が 僕にトドメを刺す"というのは?

雨がちょっと止んで、空がちょっとだけ見えるんですよ。そしたら光がパーッと線状に見えるじゃないですか。それが妙に沁みたというか。なんかもやもやして泣きたくなるような気持ちなんですけど、何に迷ってるのか、何に悩んでるのか分からんくて泣けへんってときに、光が差して、"別に泣いてもいいよ"って言われたような気がして。

-話を聞いてるだけでウルッとしてきますね。「sing man」は、きれいごとばかりじゃない現実を分かったうえで、それでも愛を歌うっていうのがすごくラックライフらしいなって。『ハルカヒカリ』のツアーの東京ファイナルのとき、PONさんがMCで"悲しいこととか悔しいこととかを思い出して、何が悲しかったなーとか考えながら音楽作るのめっちゃ嫌いなんですよ"っておっしゃってたじゃないですか。

やっぱ曲を作っててもそういうことって考えてしまうんですよ。楽しいことばっかじゃないっていうのも知ってるし、悲しい経験も知ってるし、全部知ったうえで、アホみたいな顔して歌っていたいっていう。

-そう思ったきっかけがあったんですか?

みんなそれぞれの思いがあって、いろんな顔してライヴを観ててくれるんですけど、悲しい顔とか泣いてる顔とかもよく見るんです。でも、それでもいいからそこにいてほしいと思うし、そこにい続けた結果、笑顔になってくれればいいなと思ってて。ライヴハウスになかなか来ない人とかも、Twitterとかで状況が分かるじゃないですか。ネガティヴなことばっかりを発信してる人とかもいて。ネガティヴなことばっかり目に付いたりすることもあるし。でも"そういうこともあるけど、ちょっと一旦置いといて、ライヴ観においで"っていう気持ちで。楽しいことは俺らがやってあげるから、とりあえずそこにいてくれたらいいよっていう。