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INTERVIEW

Japanese

cinema staff

 

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Member:辻 友貴 (Gt) 飯田 瑞規 (Vo/Gt) 三島 想平 (Ba) 久野 洋平 (Dr)

Interviewer:沖 さやこ


-Linked HorizonのRevoさんとは、同じレコード会社とはいえ接点はなかったと。

三島:全然なかったですね。僕らはこれまでバンド畑の方としか接点がなかったので(Linked Horizonと関わることに)すっごい刺激がありました。Revoさんのライヴは、Revoさんが総監督だとしたら、その下に演奏に徹している人がいて、衣装に徹している人がいて――“人が動く数が多いと、こういうことになるんだ”とまざまざと見せ付けられて。僕らは少人数、最大でもテックさん入れて8人くらいでしか動かないんで、それが50人規模になると“こういう舞台の装置が出来て、こういう音響があるんだ”とか、全員総動員でひとつの舞台を作っているというか。イベントだけでもそういう感動がありましたね。同じ“ライヴ”でもこんなに違うんだというのは目から鱗でした。芸術の方向はいろいろあって、音楽だけというのは凄くミニマル、でもそれで成立する面白さもあるなと、改めてバンド・スタイルの良さを感じてもいます。

飯田:Revoさんは僕らのライヴを見て(ライヴ中に演奏者が)チューニングをしている姿が珍しいと思ったみたいなんですよね。Revoさんはチューニングをするような場面になったら、そういう姿を見せないで、サッとギターを変える。舞台装置から何から何まで凄い、ショウみたいなものだからお客さんたちもとても楽しいだろうなと思いましたし、僕らのやっているスタイルとの違いも強く感じました。

久野:(Linked Horizonとcinema staffでは)お客さんの雰囲気が全然違う。僕らは普段ライヴハウスでライヴをやっているけど、あのイベントはそういうお客さんがいつもよりかなり少なくて。そういうお客さんの前でライヴをやることによって自分たちがどう見えるのかが分かって面白くて。最初は“受け入れられるのかな?”と凄く不安だったんですけど、会場でCDを買ってくれる人もたくさんいて。“ああ、ちゃんと伝わってるんだな”と思いました。回を重ねるごとに受け入れられている感じがあるんで、楽しいですね。

-辻さんは“自由への進撃”の初日の直前にTwitterで“アウェイかも”みたいなことをつぶやいてらっしゃいましたけど(笑)、この日のライヴで骨折してしまったんですよね。

辻:その気持ちのままやって、気合い入れすぎて骨折した感じですね……(笑)。3曲しか演奏はしていないんですけど、1番最後に「great escape」をやって、そのラストに舞台から飛び降りたら骨折しちゃって。今はだいぶ良くなっているんですけど。

飯田:やっぱり(イベントが開催された会場の)Zeppは普通のライヴハウスと違ってステージが高いんですよ。それに床も固いし、ギターも重いし、(辻は)裸足で演奏してるんで、着地したときに右の踵と左の指を骨折しちゃって。その後にトーク・タイムがあって、“好きなキャラクターは?”というお題に対してその答えをフリップに書いたりするようなコーナーがあったんですけど、そのとき辻くんは氷で足を冷やしながら参加して……(苦笑)。

三島:本当自業自得なんです(笑)。ファイナルもやれるかやれないかの瀬戸際で。(※辻が骨折した次の日が、【僕たちの秘法】tourのファイナルである7月11日の渋谷CLUB QUATTRO公演だった)

辻:(骨折後のライヴでは)椅子に座ってギター弾いて、たまに立ったりしてました。

-ああ、そうだったんですね……足だったのが不幸中の幸いです。「great escape」はタイアップのお話があってから作ったものなんですか?

三島:はい。書き下ろしなので基本的には進撃の巨人のために、という意識で作ってます。2月中にずっと『望郷』を作っていて、3月の頭から次のスタジオと制作というスパンで書きました。