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INTERVIEW

Japanese

Neat's

2012年01月号掲載

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-"自分が持っていないものをもっている人"とは例えばどんな人でしょうか。

簡単に言ってしまうと、ロック・バンドの人たちはわたしの持ってない要素やサウンドをたくさん持っていますよね。一緒に組んでるバンドのみんなで言うと、ART-SCHOOLの戸高さんもSCARLETの束紗ちゃんも、ライヴを見に行くとそこに出てるエネルギーって......例えば怒りが前面に出てきたりするじゃないですか。耳を劈くようなサウンドって、わたしが今まで出したことがない音なんですよね。わたしはポップであるということとメロディを軸に持っているので、そういうところにそのメロディを乗せたらどうなるんだろうなってアンバランスさをやってみたいなって気持ちもあるし。......アンバランスなことをやってみたいかなぁ。これ似合わないだろうなってところを敢えてチャレンジしたいかも。

-1月28日に行われる下北沢GARDENでリリース・パーティは初ワンマンということで。10月にイヴェントに出演されて初ライヴを行ったんですよね。

そのライヴが自分の中で全然納得がいかなくって......全っ然駄目だったんです。単純に、楽しむ余裕を持つっていうところまで自分を解放出来なくって......。緊張しちゃったのもあるし。変に"うまくやらなくっちゃ!"って気持ちが先行して、最悪な自分になりました(苦笑)。みんなを楽しませるために、まず自分を解放してあげたい、自分を楽しませてあげたいっていうのもあるし。凄く基本的なところですけどね。本当に新人なので(笑)、ひとつひとつ。

-何をおっしゃる(笑)。でもRYTHEMのことあまり大きく出してらっしゃいませんよね。実はわたし、昨日までNeat'sさんがRYTHEMのYUIさんだって知らなかったんです。だからいい意味ですっごくビックリしましたけど。

さっき言った"過去にすがる"みたいなのは本当に嫌だし。そこでやってきたことに何も後悔は無いんですけど、そこを宝物として持って進むのは違う! と思っていて。やっぱり、1回ここでゼロになって、捨てる勇気を持ったからこそ得られるものがあると思ったし。......凄く怖かったですけどね。不安が毎日襲いますけど。でも、それ以上に自分が成長することとか、得られるものは多いです。

-アーティスト名を個人名ではなく"Neat's"にしたのもそういうのが背景なのでしょうか。

んー......その辺に関してはそういうことよりも"Neat's"ってプロジェクトにしたかったんです。わたしの体というよりは、そこにいろんな要素が入れるようにしておきたくて。映像のディレクションもそうだし、音楽だけにとどまらないプロジェクトとして成立させたかったので。個人名というよりもそっちのほうがしっくり来るかなって。

-そう位置づけにすることによって、やりたいことの幅がグッと広がりますね。

そうですね、確かにそこに枠はつけたくないんです。音楽は絶対軸にあるけど、それを伝えるためのツールっていろいろあるから。視覚的なものもそうだし、グッズとかもいろんな可能性があると思うし。ネットのテレビ番組とか、音楽を伝えるためだけのツールを全部"総合的にクリエイティヴです!ここは劇場です!"みたいな感じで。いろんなワンダーランドを作りたいです。

-『Wonders』はその第一歩。

はじめの一歩です。挑戦のプロジェクトなんで、どうなることやらです、わたしからしても。

-自主レーベルからオフィシャル・サイトでの限定リリースで、今作はとことん何から何までご自分でなさるんですね。

この半年間はネット以外では顔を出さなかった、地上に上がらなかったんで(笑)。ネットの生物として生息してたから、1回目の幕はそこで、入り口から出口まで全部自分でやりたいなって。みんなのサポートや力を借りながら、自分の手の届くところで、みんなと手を繋げる範囲内でやりたかったんです。