Hostess Club Weekender
2013.02.02 @Zepp DiverCity
Writer Neat's
「突き抜けて、浮遊。」
海外のインディーバンドの活動を見ながら
彼らの最終目標は何だろうか、とよく考えます。
音楽で生活?趣味規模?それがたまたまネットで広まったラッキーバンド?
もちろんそれぞれだとは思いますが、近年の全体的なユルい雰囲気を見ていると
ますますわからないのです。
(なんだろうあの風潮。いつの間にか新しいジャンルを築いているユルさ。活動スタイルも含めて、
自給自足感+宅録感+まぁ今を楽しもうよ的な吟遊詩人感を
感じるアーティストやバンドがわしゃわしゃと。)
その活動精神にとても共鳴するところがあり私もNeat'sプロジェクトを始めたのですが、
最近インタビュー等で立て続けに「最終目標は何ですか?」と聞かれる事がありました。
商業的エンターテインメント?唯一無二的オルタナティブ?
はたまたそのどちらにも手が伸びているポップ?
展望を言葉にすると「オルタナエンターポップ」だよと言いたいところなんですがw、
その本質はなかなか結果が出ない事には伝えづらいんです。
私も実験中だから、何が目標だったかは後にわかる気がするよ。
実験の最中、へなちょこサウンド(ギターの音がおもちゃっぽかったり、ドラムの音が部屋の奥で鳴ってるみたいだったり、歌がやけに遠吠えみたいだったり、「え?なにこれ?オモロー」っていう工夫をしている音楽のこと。)に惹かれている私ですが、それを知ってか、友人のRie Fu(彼女もまた尊敬しているアーティストの1人です)がBand of Horsesというバンドを
教えてくれました。
「ゆいちゃんこれいいよー。きっと好きだよー。」って。確かYou TubeのURLを送ってくれたんだったっけ?
まさにへなちょこサウンドの浮遊感と冒険心に溢れたバンドで、一聴して
「あ、いいねー!ドリーミー!」と、惚れたのでした。
数年前のその記憶も脳内タンスの奥に仕舞われ始めていた頃。。。Hostess Club WeekenderにBand of Horsesがやってきました。
(このフェスにはほぼ毎回足を運んでいますが、今回は今までで一番大盛況に盛り上がっていました。なんだか嬉しい。。ほんとうに
いつも素敵なアーティストやバンドに出会える場なのです。)
バンドの音が出る直前までは「ラフなおじさま」たちだったのですが、、
イントロが始まってじわじわとびっくり。「あれ、、、なんか、、、思ってたのと違う。。。気がする。。っていうか、全然違う!!」
聴いてた音源を奏でたアーティストとは全く別人なんじゃないかと、自分の記憶を疑ったほどでした。
全然想像と違う。。。ものすごく生々しくてプロフェッショナルでエンターテインメント。
音源で聴いてる規模が湖だったとしたら、ライブは大海原!
演奏しながら目の前に見ているであろう景色が全く違う感じなんです。
そしてそこには一筋の光にただただ向かっていく迷いのない突き抜けたスピード感があってBand of Horsesの名の由来はここか!と。(ひたすらに走る、馬。)
なるほど~。音源をつくるのと、ライブをするのをここまで違う表現として爆発させるのはおもしろいなぁ。
私は基本的に宅録から全てがスタートするタイプなので、運動音痴というか、、ライブの表現が苦手だと日に日に感じているのです。
でも、別アーティストに振り切っちゃってるこの感じにはものすごくワクワクしました。
それはそれ、これはこれ、あれはあれだし、こっちはこんな感じって、自由自在に浮遊するなんて、
なんてファンタジックでかわいいんだろう。
そんな生き方したい。そうやって音楽を伝えたいー。
なんだか根本的なところを刺激されたようで
目からうろこでもあるんですが
何はともあれ
自由であれ!
ということですね。
不安意識とか保守的な気持ちが出てきちゃうと
自由さが奪われていくんだよね。
そこ私の弱いとこ。
勇気を持って自由を走り続けた先に
最終目標がある気がするな。
自由を走れ!
- 1
LIVE INFO
- 2025.01.20
- 2025.01.21
- 2025.01.22
- 2025.01.23
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.26
- 2025.01.27
- 2025.01.28
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号